【レポ】閉店相次ぐ神保町エリアの老舗店「いもやが3月末で閉店」全国屈指の激戦区で今起きている飲食店の現状とは? 2018.02.27 18:20 UP

2018年2月27日、衝撃的なニュースが飛び込んできた。東京神保町にある創業から60年続く老舗「天丼 いもや」が3月末で閉店するという。「天丼 いもや」といえば神保町を代表する老舗天丼屋として多くの学生やサラリーマンの胃袋をこれまで満たしてきた名店だ。

店の前には「閉店のご挨拶」と書かれた1枚の紙が張ってあった



往年のファンからは悲しみの声があがる






「とんかつ いもや」も合わせて閉店


同店のとんかつ専門店「とんかつ いもや」も合わせて閉店が決まっている。カウンターしかない店内で揚げたての絶品とんかつがリーズナブルに食べられるとあって、昼時には多くの客で賑わう。



相次いで閉店する激戦区神保町エリア


食の激戦区としてあらゆるジャンルの名店がひしめく神保町エリア。創業50年以上の歴史をもつ名店も多く、世代を超えて愛される老舗が多いのも特長だ。そんな激戦区神保町で閉店となった老舗は「いもや」だけではない。昨年末は「お食事処 ふらいぱん」、「らーめん さぶちゃん」も相次ぎ閉店している。




長年続く名店がなぜ閉店


神保町エリアで長年営業を続けているお店の多くは店主を始めとした従業員の高齢化が進んでいる。実際に閉店する店舗を切り盛りしていた店主の多くが、高齢となっていた。




店舗の老朽化やエリアの再開発なども閉店の大きな要因となっている。さらにチェーン店の大頭によって安価で質の良い食事が手軽に取れるお店が多いのも現状。そうした中で老舗店舗が存在し続けていくことは、簡単なことではない。たとえ多くの常連客がいたとしても、お店をたたまなければならない時もあるだろう。閉店する店舗の多くが苦渋の決断であったと思われる。戦後にオープンし、今の飲食業界の礎を築いた老舗は、大きな転換期を迎えようとしているのかもしれない。


(2018.2.27 文=ついラン編集部:山川大介)



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