仙台空港の復旧記録の看板設置
東日本大震災の経験や教訓を後世に伝えようと「トモダチ作戦」と呼ばれたアメリカ軍と自衛隊による日米合同の救援活動の拠点となった仙台空港を津波の被害から早期に復旧させた当時の活動を記録した看板が空港近くの公園に設置されました。
震災の教訓を伝える看板が設置されたのは仙台空港が一望できる岩沼市の相野釜公園の高台です。
震災当時、仙台空港は押し寄せた津波で広い範囲が浸水しましたが、全国から応援に入った排水用のポンプ車120台を集中的に投入し、5日後には暫定的に使えるようになりました。
そして日本の自衛隊とアメリカの空軍、海兵隊による日米合同救援活動「トモダチ作戦」の拠点として使われ、救援物資を被災地へ輸送できるようになりました。
28日は、空港の復旧活動を記録した看板の設置式が行われ、当時、活動に携わった東北地方整備局の職員が行方不明者の捜索活動を24時間態勢で支援していたことなどを説明していました。
東北地方整備局の津田修一局長は「実際にここに立って見るだけでなく、設置された看板を見ながら、当時の様子や、復興に当たった人たちの強い力を感じてほしい」と話していました。