1995年にSFCに登場した言わずと知れた名作RPG「クロノ・トリガー」。堀井雄二、坂口博信、鳥山明というドリームチームのようなメンバーが携わった本作はタイムトラベルを題材にした作品で、アクティブタイムバトルにマルチエンディングといった当時はかなり斬新だった要素を取り入れていた。


そんな本作が本日2月28日に突如としてSteamに登場した。発売から23年、PCでの正式リリースは初めてである。

めでたしめでたし、と言いたいところだが、実はこの「クロノ・トリガー」Steam版がネット上ですでに「安易な移植」として、批判の的にされている。Steam版は2011年のスマホ版の移植であり、UIやフォントといった要素はPC向けにほとんどアレンジされておらず、その割に価格は1944円(税込)と高めだ。

スクウェア・エニックスからは昨年12月に配信されたもうひとつのSFC名作「ロマンシング サガ2」もSteamや現行機に登場したが、こちらも同じくハードに合わせた最適化がなされていないという理由から辛辣なコメントを残すユーザーが目立っていた。

それでも、「クロノ・トリガー」というタイムレスな傑作をついにPCでプレイできるようになったことが嬉しいという人も少なくないはずだ。Steam版は日本語を含む9言語に対応しているので、久しぶりにクロノの冒険を楽しみたい人、前からこの古典に一度触れてみたかった人はこの機会にプレイすると良いだろう。

「クロノ・トリガー」はIGN本家のレビューで満点を獲得した数少ない作品のひとつでもある。