異なるドメイン間での認証連携規格「SAML」を使った複数のシングルサインオン(SSO)サービスに脆弱性が発見され、米セキュリティ機関CERT/CCが2月27日に脆弱性情報を公開した。
CERT/CCによると、この脆弱性を悪用された場合、リモートの攻撃者によってSAMLコンテンツが改ざんされ、SAMLサービスプロバイダーの認証をかわされてしまう恐れがある。
この問題は、SSOツールなどを提供するDuo Securityが発見した。2月27日の時点で、同社の「Duo Network Gateway(DNG)」のほか、OneLoginの「python-saml」「ruby-saml」、Cleverの「saml2-js」など、複数のベンダーのSAML処理ライブラリで脆弱性が確認されている。
CERT/CCの脆弱性情報では、CiscoやGitHub、Google、Microsoftなどが影響を受けるかどうかは、現時点で不明としている。
DuoはDNGのバージョン1.2.10でこの問題を修正。DNGをSAMLサービスプロバイダーとして使っている場合、1.2.10またはそれ以降のバージョンに更新されていることを確認するよう促している。
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