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zoom RSS エチオピアの巨大ダム建設で、エジプトは2025年には水不足の可能性

<<   作成日時 : 2018/02/28 00:10  

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つうか今でも水不足ぎみなんですが、それがさらに悪化して農作地が減る可能性もあるという。
国際河川であるナイルを巡る"水戦争"の緊張が日増しに高まっており、最下流のエジプトさんは文字通り「干上がる」可能性が出てきた、という話。

The 'water war' brewing over the new River Nile dam
http://www.bbc.com/news/world-africa-43170408

ナイル川は青ナイルと白ナイルの二本がスーダンで合流してエジプトを経て地中海へと注ぎ込む川だ。しかし、流量の大半はエチオピアを水源とする青ナイルから来ている。その青ナイルを横切る、巨大なダムの建設が進行しているのだ。ダムの高さは約170m、長さは1.8km。完成するとロンドンと同じくらいの土地が水没するという巨大なもので、5年後には2/3が完成している予定だという。

インフラの弱いエチオピアが、経済発展のために居電力を必要として、水力発電用にダムを作っているわけだが…、このダムが出来ると当然ながら下流へ流れる水は減ってしまう。ダム湖から蒸発するからだ。しかも、このダムで水をせき止めたり大放出したりすることで下流の国々への圧力も加えられてしまう。

これに、下流のスーダンとエジプトは反発。特に、既に水不足に陥りつつあり、取水制限まで頻発しているエジプトはかなり追い詰められている。しかしエチオピアとて経済発展のためという大義名分があるから中止はしない。水が無くなければ死ぬしかないわけで、エジプトは真剣にならざるを得ないのである。「水戦争」とまで言われる所以である。

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かつて文明を育んだ大河が人間の欲望のために枯れてゆこうとしているのも、ナイルの恵みとともにあったエジプトがその恵みを失おうとしているのも悲しい。果たしてこの川は、100年後まで生き残ることが出来るのであろうか。


*****

ちなみにスーダンのメロウェ・ダム建設の模様は昔けっこう細かく追いかけていた。
なんだともう10年近くも前なのか…!

沈むナイルの遺産 メロウェダム Merowe dam(Hamdab dam/Kijbar dam)
http://55096962.at.webry.info/200802/article_16.html

メロウェ・ダム建設の進捗状況
http://55096962.at.webry.info/200805/article_34.html

エジプトさんがナイルの水利権を巡って戦っているようです…
http://55096962.at.webry.info/201009/article_14.html


あとこれもオマケ。
いまエジプトに行くのなら、いまのうちにナイル川を見ておいてほしいのです。このペースで上流にダム作られまくってたら、そのうちナイルは大河ナイルではなくなってしまうと思うのです。


いつか消え行くナイルの挽歌 ― エジプトに行ったら見て欲しいものはナイル川。
http://55096962.at.webry.info/201608/article_18.html

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