瞬間英作文本「Jump Start」は解説丁寧&勉強しやすく初級者に最適

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対象:瞬間英作文初級者 
読了:約7分(4218字) 
公開:2018-02/27 

瞬間英作文本」は今まで20冊以上やり込んできましたが、「ネイティブチェックがなく、英文が不自然な感じがする」「意訳されていて瞬間英作文がやりにくい」「付属のCD音声だけで瞬間英作文ができない」「文法の解説がほとんどない」というものが多いんですよね。

ですがこの記事でご紹介する「Jump Start」はそれらがすべて解決されています!

帯にある「英語は39日でうまくなる」はさすがにちょっと煽り過ぎだと思いますが(笑)、ここまで瞬間英作文がやりやすい、質の高い瞬間英作文本はめったにないです。久しぶりに名著に出会った気がします。
 

このページの目次 瞬間英作文本「Jump Start」は解説丁寧&勉強しやすく初級者に最適本の概要おすすめポイント意訳と逐語訳がある文法の解説が詳しいネイティブチェックがある英文が自然で実践的「音の変化」も学べる練習用の音声が6種類もある注意点英文数は多くないしおりか赤シートが欲しかった…音声ダウンロードがちょっと面倒こんな人におすすめ実践的な会話を身につけたい初級者文法をやり直しつつ瞬間英作文をやりたい方勉強のやり方Step 1:ディクテーションStep 2:シャドウイングStep 3:瞬間英作文おすすめ関連書籍

本の概要



種別:文法項目別
英文数:359文
音声:FeBeの専用ページからダウンロード可



おすすめポイント

意訳と逐語訳がある

瞬間英作文って、トリガー(和文)が意訳されてあるとトレーニングしづらいんですよね。トリガーは逐語訳で英語の語順(SOV)になってるほうがやりやすいと感じています。

なので「瞬間英作文を超効率化するフラッシュカードアプリ「AnkiDroid」」でもお伝えしたように、僕は瞬間英作文をオリジナルで作るときは、逐語訳にして「SOV」の英語の語順にしています。


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そしてこの「Jump Start」は意訳と逐語訳の両方が併記されているんですよ!キャプチャー画像を貼っておきます。


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意訳があると英文の全体的な意味が分かるし、逐語訳があるとフレーズ毎の意味が分かり、瞬間英作文もやりやすくなるんです。


また、例えば「商品」を瞬間英作文するときって、「goods/items/products」などが考えられますが、そういうところにも配慮されてあります。上のキャプチャー画像を参照。


著者の高山英士さんのプロフィールを見てみたのですが、通訳や翻訳の仕事もされているようです。

通訳者は「クイックレスポンス」というトレーニングで「和↔英」をするんですよね。つまり、瞬間英作文を大量にされているわけです。

だから、この「Jump Start」は瞬間英作文がやりやすくなるような工夫が随所に見られるのだと気づきました。


文法の解説が詳しい

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文法の解説が詳しい瞬間英作文ってあまり見かけないんですよね。あっても、ほんの少し割いてあるくらいです。

瞬間英作文を1万文以上やってきて痛感しているのですが、文法や単語を正確に理解しないまま繰り返しても効果は薄いんですよね。トレーニング前に精読(英文解釈)でどれだけ理解するかが非常に重要です。

そしてこの「Jump Start」は、全250ページ中、約100ページが文法と表現の解説に充てられているので、英文を正確に理解した上で何度も繰り返しトレーニングしたいという方に最適です。


ネイティブチェックがある

「ネイティブがチェックしているから100%正しい」ということはないのですが、数百冊英語の本を買ってきた経験上、ネイティブの英文校正がない本は「これ、英文が怪しいな」と感じることが多いんですよね。

なので、英語書籍を選ぶ際は、ネイティブチェック(英文校正)があるかどうかは1つの基準にしたほうがいいと考えています。

この「Jump Start」は、アメリカ人翻訳者のRiney Bree Salmonさんという方がコンサルタント&英文のチェックをされています。


英文が自然で実践的

どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」などに比べると、実際に会話でよく使われる英文が収録されていると感じました。


また、英会話を身につけたいのであれば、書き言葉ではなく、話し言葉を学ぶべきなのですが、瞬間英作文本の中にはフォーマルで書き言葉みたいな英文も少なくないんですよね。

この「Jump Start」はその辺りもきちんと意識されてあって、全体的に英会話でよく使う文法・表現が学べます。また、「going to → gonna」「is not → isn't」という風に省略形もきちんとあります。


「音の変化」も学べる

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英語を勉強していると、「put it out」が「プリラウ」と音が連結したり、「definitely」が「デフィナリ」と「t」の音が消失することが多々ありますよね。

この「Jump Start」のPart 3ではそういった音の変化を学ぶことができます

当ブログでも、「英語 リスニングのコツがつかめる7つの発音ルール」で、音の変化を解説しているのですが、ブログ上ではトレーニングができないんですよね(笑)

なのでこの本でトレーニングするといいと思います。


練習用の音声が6種類もある

音声はFeBeの専用ページ(書籍に記載されてあるURL先)からダウンロードできるようになっているのですが、全部で6種類あるんですよ。


(1) 聞き流し用
(2) シャドウイング用
(3) 瞬時英訳用
(4) 和訳+英語例文
(5) 英語例文
(6) 音の変化


「(1) 聞き流し用」は、「逐語訳トリガー(和文) → 英文」という一番オーソドックスな形で収録された音声です。ただ、すべての文をやると1時間46分にもなるので、小分けにして欲しかったなと。

「(2) シャドウイング」は、「文節毎にポーズが入った英文 → フルセンテンス」という語順で、シャドウイングやリピーティングに最適。全文で50分。

「(3) 瞬時英訳用」は、音声だけで瞬間英作文ができるように、「逐語訳トリガー(和文)→ ポーズ → 英文」と収録されています。ただ、全文で1時間20分になるので長い。

「(4) 和訳+英語例文」は、「意訳トリガー(和文)→ 英文」という構成です。途中にポーズが少ししかないので瞬間英作文はちょっとやりにくいですが、全文を39分で終わらせることができます。

「(5) 英語例文」は英文のみ、わりと早口で収録されていて、14分ですべての文を練習できるようになっています。トレーニングの総仕上げやいずれ復習する際に便利。

「(6) 音の変化」は、上述したように、音が連結したり、消失したりする現象を学び、トレーニングすることができます。


ただ、残念な点が1つ。「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」「会話できる英文法大特訓」のように、音声がページ毎にトラック分けされていないことです。

そこで、無料PCソフト「Audacity」か、無料Webサービス「Online Audio Cutter」などで、音声を3~5つくらいに分けるといいと思います。



注意点

英文数は多くない

英文数は全部で359文なので、このサイトでご紹介している「瞬間英作文本」の中では、英文数は少ない部類に入ると思います。

ただ、上述したように、Part 2の「文法と表現が解説されてある章」に半分くらい割かれています。なので、数重視でなはなく、理解度重視の方にお勧めです。

数をこなしたいなら、この本をやり終えた後に「会話できる英文法大特訓」をやるといいと思います。


しおりか赤シートが欲しかった…

左ページのトリガー(和訳)の逐語訳と、右ページの英文がせっかく赤字で印刷されてあるのに、赤シートが付いていないのナンデダロウ~ナンデダロウ~。

また、「会話できる英文法大特訓」にあるような、英文を隠すのに便利なシートも付いていません。

なので、本屋さんとかで「しおり」をもらってきましょう。瞬間英作文で、右ページの英文を隠すときに使います。


音声ダウンロードがちょっと面倒

書籍に記載のあるFeBe(オーディオブックのサイト)の専用ページからダウンロードする仕様になっているのですが、FeBeに登録しないといけないのがちょっと面倒でした。

Amazonのレビューにダウンロードができなくて憤慨している方がおられましたが、僕はパソコンから

(1) FeBeに登録
(2) 書籍にあるURLにアクセス
(3) 書籍にあるシリアルコードを入力

で問題なくダウンロードできました。レビュアーさん、本の説明書きはちゃんと読みはったんやろか。

この仕組は、書籍を購入してない人にダウンロードさせないためだと思うのですが、正直、面倒くさいんですよね。書籍を購入せずにダウンロードだけする人ってそんなにたくさんいるのかな。

ベストセラーTOEIC対策本「TOEIC Test 特急シリーズ」は登録なしでダウンロードできますが、累計200万部売れていることを考えると、こういう仕組みはなくても大丈夫だと思うんですよ。

個人的には、「購入してない人がダウンロードしないようにできるメリット」よりも、

「購入を検討している人が、登録してダウンロードするの面倒くさそうと思って購入を諦めるかもしれないデメリット」「うまくダウンロードできなかった人からAmazonにネガティブなレビューを書かれるデメリット」のほうが大きい気がします。



こんな人におすすめ

実践的な会話を身につけたい初級者

瞬間英作文を始めようと思っている方、「すでに瞬間英作文を始めているけど、今やっている本はちょっと難しい」と感じておられる瞬間英作文初級者にお勧めです。


文法をやり直しつつ瞬間英作文をやりたい方

「学生時代or受験で、英語は一応勉強したけど、もう一度文法を復習しながら瞬間英作文もやりたい、という方にもお勧めです。



勉強のやり方


書籍には、勉強の進め方が丁寧に書かれてあるので、それを参考にしていくといいと思いますが、この記事では少し加筆しておきます。


Step 1:ディクテーション

スピーキングと同時にリスニング力も伸ばしたい」という方は、せっかく音声があるので、まず「(2) シャドウイング」の音声を使ってディクテーションをやることをお勧めします。

英文スクリプトを”見ずに”音声を流し、流れてきた英文を、紙に書き取るディクテーションをやることで自分が聞き取れない原因、未習得の音変化が明確になります

【参考】聞き取れない原因が分かるディクテーション!やり方・効果


Step 2:シャドウイング

その後は、書籍にあるように、音声に少し遅れて発音するシャドウイングをやるといいです。

これをやることで、ディクテーションで判明した自分が聞き取れない音の変化を、自分で声に出すことで身につけることができ、リスニングで聞き取れる割合が増えてきます

初級者の方にとっては、オリジナルスピードはもしかしたら速いと感じるかもしれません。

その場合は、スマホの無料アプリ「語学プレーヤー(iPhoneAndroid)や「SONYのMP3ウォークマン」などで、0.7~0.8倍速くらいから始めるといいです。

シャドウイングについては、次の記事を参考にしてみて下さい。

【参考】シャドウイングとオーバーラッピングの違い、効果的な学習方法と注意点


Step 3:瞬間英作文

シャドウイングでスラスラ言えるようになってきたら、時間があれば同時進行で瞬間英作文をやっていってもOKです。

359文なので、一気に全部やってもいいですが、180文ずつに分けて2つのセグメントずつトレーニングしていってもいいかもしれません。

10周だとあまり流暢にならないので、20周くらいしたほうがいいと思います。

音声の「(4) 英語例文」くらいのスピードでスラスラとなめらかに、つまらずに言えるようになるのを目標にして下さい。瞬間英作文での音読スピードが上がるにつれて、英会話でのスピーキングスピーキングも向上してきます。

【参考】瞬間英作文トレーニングの効果的なやり方



おすすめ関連書籍



「Jump Start」に比べると英文数が多く720文あり、文法項目の網羅数も多いです。「Jump Start」をやり込んでみて、他にもう1冊やりたくなったら選択肢の1つとしてアリです。

【参考】会話できる英文法大特訓



◆ 瞬間英作文 関連記事 ◆
「瞬間英作文とは?」
効果と注意点まとめ - 「英語は英語のままで」で学ぶべきか?

「おすすめ瞬間英作文本」
中学文法項目別 / ビジネス向け
└ 初級:Jump Start
└ 中級:会話できる英文法大特訓
└ 中級:日本人に共通 英語のミス 矯正ドリル
└ 上級:和文英訳教本

「瞬間英作文のやり方がよく分からない」
「瞬間英作文を効果的・効率的にしたい」
効果的なやり方 - トレーニング快適化のコツ

「苦手なものを集中して練習したい」
「瞬間英作文を自分で作って練習したい」
フラッシュカードアプリ「Anki」 - カード作成のコツ

「瞬間英作文に慣れてきた」「英会話で使っていきたい」
オンライン英会話とは? - 初心者5つの準備
● 文法項目別のレッスンが受けられる「カランメソッド


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コメント

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