昨年12月の毎日放送(MBS)のラジオ番組で沖縄県の米軍基地反対運動を巡り、不適切な発言があったとして謝罪したパーソナリティーの近藤光史氏(70)が27日放送の番組で、沖縄を現地取材した結果として、発言を訂正した。近藤氏は「(基地反対運動に)中国や韓国の勢力が紛れ込み、内部から日本を分断しようとしている」などと発言していたが、この日の番組では「今回の取材では(そうした勢力は)いなかった」と語った。
近藤氏は昨年12月26日放送の「こんちわコンちゃんお昼ですょ!」(月~金曜午後0時半~)での発言について翌日の番組で謝罪。1月の記者会見でMBSの三村景一社長も謝罪した。番組スタッフで対応を話し合い、近藤氏の沖縄取材が決まったという。
27日の番組で近藤氏は、今月24~25日に沖縄県名護市を訪ねたと説明。沖縄戦で肉親を亡くし、米軍普天間飛行場の辺野古移設の反対運動に取り組む人に話を聞き「家族の命を守りたいという思いがよく分かった」などと話した。【村瀬優子】