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北陸写真ニュース

青空 別れのVサイン コハクチョウ 羽咋から北帰行

隊列を組んで羽咋の空を飛びシベリアへ向かうコハクチョウ=27日、石川県羽咋市で(沢田隆さん撮影)

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 石川県羽咋市の邑知潟で越冬していたコハクチョウの北帰行が二十七日始まった。同市白鳥の里推進協議会の野鳥担当である沢田隆さん(69)=御坊山町=が確認した。昨年より六日早いという。

 沢田さんによると、同日早朝、潟で羽を休めていたコハクチョウが甲高く鳴き合い、隊列を組んで羽咋の上空を飛び去った。一、二月の平均の安定越冬数の二千二百羽を割り込んで、残るコハクチョウが千六百九十九羽となったことを確認した。

 三月中旬ごろまで順次、繁殖地のシベリアへ向かうという。昨年十月五日に飛来して以来、毎日欠かさず観察してきた沢田さんは「ちょっと寂しくなるが、来年もまた戻ってきてほしい」と話した。

 今季は、大雪の影響で新潟方面から餌を求めて南下したとみられるコハクチョウが多く、二十二日には過去最多の三千九百三羽を数えた。 (小塚泉)

 

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