日本青年会議所(JC)が憲法改正に向けて正真正銘本物のネット工作、マスコットキャラ「宇予くん」も
陰謀論でもなんでもない、本物の工作活動がそこにはありました。詳細は以下から。
◆謎の工程表が流出
まず見てもらいたいのが、出どころ不明の「工程表」。憲法改正に向けて、日本青年会議所(JC)が進める一連の動きを確認するもののようです。
具体的にどのような行動を行うのか、個々の項目を見ていきましょう。FacebookやTwitterを使い、改憲派著名人のインタビューを拡散することを目指していることが分かります。
産経新聞のPRモデルで「日の丸印の小娘ロック!」こと山口采希による「ありがとう、じえいたいさん」という曲をYouTubeやニコニコ動画で拡散し、さらにはボカロに歌わせるそうです。若年層がどんどん減っているニコニコ動画を選ぶあたり、いかにも「(中高年が考えた)若年層をターゲットにしています」感がありますね。
さらには47都道府県各ブロック協力事業として「つながり!憲法改正賛成美魔女奥様/ちょいワルおやじ図鑑全国版」を提供するとのこと。今さら「美魔女奥様」「ちょいワルおやじ」を選ぶあたり、平均年齢46歳オーバー、さらなる少子高齢化へ向けてフルスロットル状態の日本らしい、ナウでヤングな考えです。
極めつけが憲法改正推進委員会による保守ツイッターキャラクター「宇予くん」。脳筋キャラのはずが「憲法改正をはじめとする歴史や愛国心など保守的なことを面白くつぶやく、また対左翼を意識し、炎上による拡散も狙う」というドス黒い作られ方をしています。なお、文中の「話題の記事の検索サイトRUNDA」はPR・マーケティング会社「アウル」が提供しているサイトです。
一連の資料のまとめ方、それなりに高齢であろうクライアントを喜ばせることを意識した言葉選び、そして炎上商法を狙うこざかしさ。バックにはネットを理解した広告代理店が控えており、世論形成案件を仕掛けているとしか思えない内容となっています。
◆工程表の通りに進んでいる現実
上記の内容だけならば「こんな出どころ不明の資料で喜んで記事を書くBuzzap!は低能」という謗りを受けても仕方が無さそうなものですが、上記を踏まえた上で見てもらいたいのが、JC自らが今年1月に配布した(PDFファイル)フライヤー。
自民党の”ヒゲの隊長”こと佐藤正久議員によるセミナーの告知が行われています。
見るべきは裏面にある「政策一覧 国家戦略グループ」のところ。
憲法改正推進委員会が進める「目指せ全国3000万人賛成投票プロジェクト」の内容に「美魔女奥様図鑑」があるなど、資料の内容をそのまま裏付けるものとなっています。
さらにツイッターアカウント「宇予くん」も実在(なぜか先程いきなりアカウントを非公開にしました)。どうやら上記の資料は正真正銘本物のネット工作に関する資料だったようです。
宇予くん(@j0fd7eci6mkCaHz)さん
広告代理店や産経新聞系列のメディア関係者が介在している気配があり、それなりにお金も動いているとみられる一連のネット工作。
企業の経営者、取締役が9割を占め、「名士会」の色合いも強い青年会議所。彼らにとって憲法改正とは、それほどまでに都合の良いもののようです。
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宇予くんの発言、あまりにも分量が多かったのでまとめました。「一般人の実名を挙げて罵倒」など、ルール無用の残虐ファイトを繰り広げていたようです。
ネット工作がバレた途端に垢消し逃亡、日本青年会議所(JC)謹製の憲法改正マスコット「宇予くん」の発言をお楽しみ下さい | BUZZAP!(バザップ!)
藪を突くととんでもない人が出てきました。日本青年会議所によるネット工作と完全確定しています。
日本青年会議所(JC)のネット工作完全確定、「宇予くん」のデザイン発注者は憲法改正推進委員会の委員長でした | BUZZAP!(バザップ!)