2018年2月28日(水)
あの名作の発売から、5年、10年、20年……。そんな名作への感謝を込めた電撃オンライン独自のお祝い企画として、“周年連載”を展開中です。
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第69回でお祝いするのは、1987年12月に第1作が発売され、昨年12月にナンバリング11作目の制作が発表されたカプコンの『ロックマン』シリーズです。
難しいのにやめられない中毒性が愛されて早30年。多くのアクションゲーマーを虜にした本作の30周年をお祝いし、これまでのシリーズを振り返っていきましょう。
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▲主人公のロックマン。 |
シリーズ第1作となるタイトル。ロックバスターで敵を倒しながらステージを進み、ボスを倒せばクリアとなる王道横スクロールアクションです。
最大の特徴は、クリアするとボスの使用していた攻撃を自分の武器として使えるようになること。各ボスには弱点があり、どの攻撃がどのボスに効果的なのかを考えて順番にステージを回っていく戦略性があります。これは以降のシリーズでも変わらないシステムです。
もう1つ変わらない存在といえば、Dr.ワイリー。シリーズ共通の敵であるDr.ワイリーは、この第1作から登場しています。ロックマンに敗れたあと「もう悪事はしない」と謝るのですが、次の作品でしれっと再登場……を繰り返します。心から反省しているように見える謝罪シーンはもはや様式美。これを見るためにプレイしている人も多いのではないでしょうか。
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▲ボスのひとりカットマン。ハサミを投げてくる攻撃は初見だとなかなかよけづらく、倒しにくかったです。 |
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▲イエローデビル。特殊な動きに、最初どう攻撃すればいいのか迷った人も多いのでは? |
難易度はやや高めで、ステージが難しい、ボスが強すぎて倒せない……最初にプレイした時はそのように思ったものです。ですが、繰り返しプレイしていると敵の出現パターンを覚えたり、ボスの動きの法則性が見えてきたりして、プレイヤーである自分自身の成長を感じることができました。努力の形が現れるのがうれしくて、ついついやってしまう魅力が『ロックマン』にはあります。
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▲ボス撃破後に使えるようになる特殊武器を使うことで進めるようになる場所も。試行錯誤しながら進んでいくことになります。 |
ちなみに本作ではパスワードというシステムはまだ存在せず、エンディングを見るためには最後まで一気にプレイする必要がありました。筆者はまだ学生だったので、母親に怒られるまでという、リアルな制限時間との戦いでもありました。
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第2作にして、シリーズ中でも高難易度と名高いタイトル。本作では、ステージ攻略を楽にしてくれる相棒“ラッシュ”の前身となるアイテム1号やアイテム2号といったサポートメカが登場します。サポートメカの存在により、ステージの攻略の幅が広がりました。
『ロックマン2』のころから始まったのが、ボスのイラスト募集です。採用されれば実際にボスとして登場するというこの試みは、当時のプレイヤーのハートをわしづかみにしました。筆者は『ロックマン6』からプレイを開始するので遊んでいなかったのですが、応募するべく学校の友人と一緒に考えました。
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▲少し前に同人音楽で人気、有名となったエアーマンが登場するのは本作です。 |
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第3作ではサポートメカがラッシュとなり、ロックマンの移動を助けてくれるようになりました。さらに本作からスライディングが追加。通常時では当たってしまう攻撃をスライディングで回避したり、段差の低い場所を通ったりとできることが増えたのです。
ロックマンの兄的存在にあたるブルースが初登場したのも本作から。登場時の口笛がとてもよくて、よく口ずさんでいました。
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▲シリーズを通してお世話になることの多いラッシュ。 |
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▲謎のキャラクターとして登場したブルース。ユーザーの中でも人気のキャラです。 |
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強力なショットが撃てるチャージショットが搭載されたのが第4作の本作から。さらに本作ではこれまで黒幕だったワイリーとは異なり、Dr.コサックという人物がボスの親玉として登場します。
「あぁ……ワイリーとの戦いも前作で終わりだったのか」としみじみ思いながらプレイしていた方も多いのではないでしょうか。……まぁ、ちゃんと会えるんですけどね。
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▲チャージショットを放つロックマン。 |
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▲エディと呼ばれる、ステージでランダムにアイテムをくれるサポートメカも登場。E缶が出るまで粘ったあのころ、懐かしい……。 |
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第5作では、重力が反転するステージをはじめとする特殊なステージが登場し、遊び応えはさらにアップ。また、各ステージには特殊なアイテムが配置され、すべてを集めることで“ビート”と呼ばれるサポートメカを仲間にできました。ビートを取るために何度も同じステージに挑戦するという楽しみもありました。
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▲ビートを取ると、ロックマンとともに行動して敵に攻撃してくれます。 |
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▲チャージマンは動きが分かりやすいので、最初に倒すボスとして筆者はよく選んでいました。 |
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ファミコンで発売された最後のタイトルになるのが第6作の本作です。特殊武器を切り替えずとも、回復アイテムを取った際、エネルギーの少ない特殊武器から回復していく“エネルギーバランサー”が登場しました。また、一部のステージはルートを変えることで特殊な武器をもらえる別のボス部屋があり、ステージ攻略がより楽しくなる要素が取り入れられました。
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▲一定時間空中が移動可能になるジェットロックマン。 |
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筆者が『ロックマン』をプレイしたのは本作から。そこからハマって、シリーズを全作プレイするようになりました。シリーズを追うごとに武器やアイテムがどんどん追加されていくのは、なんだか主人公のロックマンが進化していっているようで、熱くなりました。
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▲ライバルとしてフォルテが登場します。 |
プラットフォームがファミコンからスーパーファミコンに変わり、8bitから16bitになった第7作。グラフィックの向上はもちろん、LRボタンがあることで特殊武器の選択が容易にできるようになったことに感動しました。
作中では“ネジ”を集めてアイテムと交換するというシステムが入り、いろいろなアイテムと交換できるようになりました。交換できるアイテムには1UPやE缶などおなじみのものから、ステージ攻略が有利になるものまでさまざま。ステージが難しくても、ネジを集めてアイテムを交換しておけば進めやすくなりました。
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実は本作にはふたり用の対戦モードが実装されています。このルールは、ロックマンとフォルテで分かれて戦い、2ポイント先取した方が勝ちというシンプルなもの。単純ながらも小さな画面の中で相手がどう動くのか考慮する必要があり、白熱するんですよ。今でも友人の家に遊びに行った時にはプレイしています。
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▲オープニングムービー。 |
第8作は、プレイステーションとセガサターンで発売。シリーズ初となるオープニング曲が入ったのには感動しました。アップテンポでかっこいいんですよ! ぜひ一度聞いてみてほしいです。オープニングだけではなく、随所にアニメーションが入っており、より世界観に深く没入できました。
さらに『ロックマン2』からおなじみのシステムであったパスワード入力がなくなり、セーブ機能が搭載されました。ネジのアイテム交換は本作でも健在。ネジはパーツに交換もできるため、プレイヤーごとに好きにカスタマイズできるのもポイントです。
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▲よりなめらかになったステージでロックマンを動かせます。 |
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第9作は前作から10年の月日が流れ、ダウンロード専売ソフトとして発売されました。『ロックマン』シリーズの新作がまた遊べると小躍りした覚えがあります。
本作の特徴は8bitのファミコン風に描かれていること。見た目だけでなく、ゲームシステムもチャージショットやスライディングが使用できないといったように『ロックマン』の初期作品を彷彿とさせるものになっています。
ただ昔に戻ったわけではありません。特定の条件を満たすことで達成するチャレンジリストやタイムアタック、難易度変更などの要素が取り入れられ、やり込めるようになっています。
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▲初の女性ボスキャラのスプラッシュウーマン。 |
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▲懐かしい8bit風の『ロックマン』。 |
また、ダウンロードコンテンツとして、プレイアブルキャラクターにブルースが登場したのもうれしい要素。ブルースはサポートアイテムやネジによるアイテム交換がないものの、チャージショットやスライディングを使えるため、ロックマンとは違った遊び方ができました。
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シリーズ第10作となる本作も、第9作同様に8bitテイスト満載の作りになっています。そのうえで、落とし穴に足場ができて落ちなくなったり、敵から受けるダメージ量が減ったりするイージーモードが実装されており、初心者でも楽しみやすいように配慮されています。さらに前作ではダウンロードコンテンツだったブルースが、本作では最初から選択できるようになりました。
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DLCではフォルテを使用できる“フォルテモード”が登場。2人とは違うアクションが楽しめました。
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また、DLCのスペシャルステージには、GBで発売された『ロックマンワールド』シリーズのロックマンキラーたちが姿を見せます。エンカー、パンク、バラードを見た時は、懐かしさで震えました。
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『ロックマン11 運命の歯車!!』は『ロックマン』の30周年記念作品。“最新ゲームマシンでシリーズのおもしろさを再現する”ことを目指した作品となっています。
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小気味よい動き、中毒性、達成感、ゲームバランスなど、『ロックマン』を遊んだプレイヤーなら誰もが感じたことのある感覚を最新のゲームマシンで再構築することを目標として開発されています。
前述しましたが、『ロックマン』は『ロックマンX』や『ロックマンDASH』、『ロックマンゼロ』など多数の派生作品が存在します。アクションゲームだけにとどまらず、『ロックマンエグゼ』や『流星のロックマン』といったRPGシリーズ、さらには『ロックマンズサッカー』、『ロックマン バトル&チェイス』といったサッカーゲームやレースゲームの変わり種作品も発売されています。
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▲『ロックマンX』 |
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▲『流星のロックマン』 |
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▲『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』にもロックマンが登場。 |
(C) 2014 Nintendo
Original Game: (C) Nintendo / HAL Laboratory, Inc.
Characters: (C) Nintendo / HAL Laboratory, Inc. / Pokémon. / Creatures Inc. / GAME FREAK inc. / SHIGESATO ITOI / APE inc. / INTELLIGENT SYSTEMS / SEGA / CAPCOM CO., LTD. / BANDAI NAMCO Games Inc. / MONOLITHSOFT / CAPCOM U.S.A., INC.
先ほどもあげましたが、2018年に『ロックマン』シリーズの最新作である『ロックマン11』が発売予定となっています。個人的にもどんな内容になるのか、今から楽しみです!
現在『ロックマン』シリーズの過去作が遊べる『ロックマン クラシックス コレクション』、『ロックマン クラシックス コレクション2』がさまざまなハードで発売中。さらに、Nintendo Switch版が5月24日に発売されるので、『ロックマン11』に向けて過去作を復習しておくのもいいかもしれませんね。
また、『ロックマンX』シリーズ8作品の現行機種への移植も表明されているので、こちらも含め、30周年にふさわしい今後の『ロックマン』シリーズの展開に期待しましょう。
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▲『ロックマン クラシックス コレクション』は、『ロックマン』の『1』~『6』を、『ロックマン クラシックス コレクション2』は『7』~『10』を遊べます。 |
(C)CAPCOM CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED.
データ
[集計期間2018年 02月20日~02月26日]
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