2月も辛抱どころですね、地図子です。
そんな中、先日寒さを吹き飛ばすホットなイベントに参加してきました!
こちらの著者である皆川典久さんと真貝康之さんの出版講演会です!
あんなに3Dカシミールの地形図をたくさん見れて、天国かのようでした。
スリバチや暗渠など街中の地形にスポットライトを当ててくださったのだな、
と思いました。女性の中では未だにそこそこマイナーですが!
この本では、最後に私の心の故郷である日野を訪れるのですが、
そこに書かれている、日野をテーマとして選んだ理由が本当に美しいです。
3月以降にアップする予定の川歩きの頼もしいお供となっておりますので、
是非お楽しみにしていてください♫
さあ、呑川を歩くシリーズラストになります!
最後を飾るのは、「九品仏川支流」です。
今回の記事では、前回駒沢支流の水源を探した駒沢オリンピック公園南口(D)から、
南下して九品仏川支流の水源があると言われる九品仏浄真寺(E)まで降り、
今回の九品仏川支流を擬人化すると・・・
「普段は派手なのに実は囲碁や和歌がめちゃ上手なJK」
という感じでしょうか。支流だと若くなりがち。
え、どんな感じ?妄想を膨らませてれっつごー!
今回駒沢支流の水源から九品仏川支流の水源まで、
なぜ電車ではなく、一筆書きで歩いたかというと、
この間で、地図の中に細く水が描かれているところを発見してしまったからです。
行ってみると・・・
やはり暗渠でした!(歓喜)
世田谷区深沢2丁目には3ブロックに渡って暗渠が通っているところがあります。
これも駒沢オリンピック公園辺りを水源としていたのでしょうか。
暗渠を水として記している地図と、道として記している地図があって面白いです。
3ブロック分歩いた先には・・・
なんと、共同洗い場の石碑が建っていました。
昭和の初めまで隣の公園が共同洗い場だったようです。
世田谷区の住宅街のど真ん中にこんな石碑が残っているなんて、びっくり。
ちなみに右から見ると、後から埋め立てられたようで、字が一部埋まっています。
ちょっとトマソンみたいです・・・!
もっと進むと、以前歩いた、柳橋の欄干が残る呑川の跡を横切ります。
目的地まではもう少し。坂を下ると・・・
九品仏川支流の水源があると聞いていた九品仏浄真寺の裏に出てきました。
ここはねこじゃらし公園という名前が付いていて、
何やらゾウさんみたいな不思議な形をした噴水から水がちょびちょび噴き出ています。
お寺の中ではなく、ここも湧水?
後で調べたところ、昭和の頃はねこじゃらし公園に池があったそうですが、
そこには更に逆川、そして等々力渓谷を流れる谷沢川から水が届いていたそうです。
噴水の先を辿っていくと、一度泥々になってから水路になり、
水が地下に吸収されて暗渠っぽくなります。
一瞬道路と平行になるのですが、また暗渠っぽい小道となり・・・
とても立派な石垣がある、歩道下の暗渠になります。
この石垣は写真に映っている部分だけなのですが、
素敵すぎてほっぺたすりすりしたいです⭐︎(笑)
世田谷区奥沢とは思えない古い町並みが広がっていて、
今回の呑川を歩くの中で一番風情があるスポットでした。
この暗渠沿いを行くと緑道に出るのですが、
その前に裏側にある九品仏浄真寺も確認してみます。
初めて訪れますが、かなり敷地が広く、似たような建物がたくさん建っています。
九品仏浄真寺にも水が流れ出ているスポットがありました。
目の前の家と家の間にも暗渠っぽい蓋がされている小道がありました。
この辺りは湧水だらけだったのかもしれません。
先ほどの暗渠に戻ると、九品仏川緑道に出ることができます。
緑道を進めば、この辺りは鷺草の里だったという石碑があったり、
橋の欄干の名残が残っていたりします。
あっという間に東急東横線・大井町線の自由が丘駅付近に出てきました。
自由が丘は大井町線が地上を走るので、地図子にとっては複雑怪奇です・・・
九品仏川の流れも一度線路にぶつかってしまったため、踏切を渡って迂回します。
線路の反対側はTrainchiに出てきました。
ここは車庫跡地だったので、Trainchiという名前が付いているそうです。
九品仏川上をてくてく歩いて行くと・・・
ここから一瞬だけ九品仏川がマリ・クレール通りと名前を変えます。
高架下には自由が丘の街の歴史を説明する看板がいくつか飾ってありました。
地図子的には、自由が丘駅は電車が変な角度で交差していて、
しかも大井町線が地上を走るので、街としては歩きづらくてしょうがないのですが、
でもこの九品仏川の絵を切り取ると、悔しいですがパリ感はありますね。
そんなオシャレ区間も一瞬で終わり、
ここから九品仏川は大井町線と交差して、また交差してを繰り返します。
地上の線路にぶつかったり、高架下をくぐったりと忙しいです。
見たことがある九品仏川緑道の看板が出てくると・・・
ゴールまでもう少し・・・!かと思いきや、
東急目黒線の線路下から浮かび上がってきて、
歩いた日もたくさん水が流れ込んでいました・・・落合水再生センターから⭐︎
長らくお付き合いいただきましたが、ここまでで呑川本流+支流の旅は終了です!
呑川全体を一言で表すと
「昼は工場、夜は子どもたちの前で頑張るお父さん」
といった印象です。
上流・下流・支流で様々な顔を見せてくれました。
神田川系とは異なり、呑川沿いは宅地開発によってかなり形が変化していましたが、
その一方で暗渠巡りをするには初心者にもオススメでした♪
水質も改善中とのことで、今後もっと洗練された姿になるかも・・・?
また、支流や緑道ではどこも桜が楽しめそうなので、
今年もできたらまた桜の頃に少し回ってみたいと思います♪
そして最後に定番のid: miwa3kさんの支流記事を掲載させていただきます。
小池公園からの流れを入念に調べていらっしゃって素晴らしいですね。
皆さんも桜や緑と触れ合いながら、呑川沿いの散歩を楽しんでみては?♡♡
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今までの呑川シリーズ♪
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