全国1億3千万人のクラシカロイダーの皆様、こんにちは。i14wanderです。
クラシカロイド第2シリーズ(2期)21話の感想を書きました。
※他の第2・第1シリーズの感想はページ末尾の「関連記事一覧」からご覧いただけます。
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♪20 ドボちゃんの憂鬱
全体を通しての感想
チョッちゃんがまたひとつ成長した回でした。私は、クラシカロイドで1期2期を通して最も成長しているのはショパンだと思います。
最初は知らない人が来るとタンスの中に引きこもる超絶人見知りでしたが、1期10話でアルケロイドの調教の仕方を習得し、ジョリーとの別れを乗り越え、15話で浜音高校で段ボール軍団を率い、16話で突如として外籠りし、23話ではいつの間にか通販の荷物の受け取りも平気になっていました。
2期3話ではドボちゃんを逆恨みし、7話で動画などの収入で家賃をきちんと払っていることが分かり、9話でパクリ疑惑に決然と対処し、今回21話ではいつの間にか漫画がプロ並みに上達。迷える子羊たちに二次元の尊さを教え諭し、最後には再び外籠り期間が始まっています。
……まあ、ときどき退化していた気がするのはご愛嬌(笑)。これからもどんな成長ぶりを見せてくれるのか楽しみです。
今回は、このようにショパンのさらなる成長を見守れて嬉しかったですし、ショパンの色々な声を聴けたのも良かったです。
私はシューベルトの憎々しさに満ちた声が一番好きです。しかし、チョッちゃんの普段の自信のなさそうな喋り方と、歌苗ちゃんの剣幕に震え上がっているときや天井から吊り下げられているときなどに出すヘナチョコボイスも負けず劣らず好きなのです。嗜虐心をそそられるのと同時に共感するんです、私もいつもこんな感じだなあって(笑)。
さらに、毎度ながら演出も斬新でした。まさかNHKで本格的なVomicを見る日が来るとは。
馬引監督のツイートを読むに、あの漫画は今後、公式サイトなどで公開される可能性もあるのかもしれません。続報を期待しています。
一方で、残念だったのは、ショパンと漫研の3人、フレフラ先生の漫画の中以外のキャラの描写が薄い気がすることです。
なんていうか、お話を進めるためのその他大勢として台詞を言わされてるだけというか……。まあ、ショパンがメインの話だから仕方ないのかもしれません。
無論、ショパンとの掛け合い自体はテンポがいいし、コスプレ大会も面白かったです。
それと、作画がね……あと音響もちょっとテキトーな感じがしました、そこに入れるとちょっとしつこくない? ってのが若干ありました。うん……あと4話なので頑張ってくださいスタッフさん。今の時点ではもうとっくに描き終わってると思いますが。
以下、個別の場面の感想です。
アバン
- 舞台は校舎の片隅にある古びた部室
テーマソングのようなものを歌いながらアナログの漫画を描いている相田君、ペンタブとク●スタ的なソフトでイケメン武士のデジタルイラストを描いているモコちゃん、タブレットでプロレスの試合を観ている舞原君。
歌ってるのはまあ普通(?)だけど、自分自身に向けたセリフをキャラにアテレコしてるのは相当ヤバい。そして舞原君はもはや漫画と何も関係ない(笑)。いや~、懐かしいな。私も学生時代は物書き系の部活に入っていましたけど、やはりこんな感じの変人が多かったです。この系統の部活って、純粋に創作したい人だけではなく、学校やクラスに馴染めなくて居場所が欲しい人も集まるんですよね。
完全にアウトー!
若干のネットスラング臭。アウトはAUTOと書くんでしょ、知ってるよ。
フレディ・マジョルカの優雅な憂鬱
を見て大笑いする3人
表紙の出オチ感が甚だしいw 詳しくは後程まとめてお伝えします。
Aパート①
- 歌苗
奏助は笑われるの慣れてるから
奏助そうかな?
歌苗ちゃん、遠慮なくひどいこと言ってます。でもって奏助も全然気にしてない。いいコンビだなーこの2人。
- 奏助
ホットなアイ・ビームを感じるみたいな?
奏助の調子に乗ったときの喋り方、すごく好きです。謎の英訳をしてるところも良い。アイビームってなんだよ、目から光線でも出るのか。
- 動画の再生回数が365回
相変わらず歌唱力が致命的。しかも自分で観た回数多くないか?w
不本意ながら、みんなにあれだけボロクソ言われながらもへこたれない(というかたぶん忘れてる)メンタルの強さだけは認めますよ。その自信、シューベルトあたりに分けてやってくれないかな。
- 歌苗
槍でも降らなきゃいいけど
あらら、本気で心配しちゃってるよこの子。まあこのアニメの場合本当に降ってきそうだから用心するに越したことはないよね。
フレディ・マジョルカの優雅な憂鬱
めちゃくちゃ笑いました。絵面と名前がひどいけどだいたい合ってるじゃん。細かく感想を述べさせていただきます。
- 津島直人先生・画
ロボット物の漫画を多く手掛けている漫画家さんです(参考:津島直人 - Wikipedia)。ご本人のpixivやツイートを読む限りでは、かの『ヘボット!』のメカデザインも一部制作されているみたいです。
- 画面の動き方がVomicっぽい
と思ったのは私だけではないはず。集英社が配信している、漫画に声をあてた動画です。
あまり流行らなかったためか公式ページは削除されていますが、動画はまだ残っているようです。チェケラ!
週刊少年ジャンプ公式You Tubeチャンネル:Vomic一覧
- タイトルのフォントとロゴが絶妙にダサい
「ワードアートで頑張って作りました」感に溢れていて趣深い。私、ダサいデザインのホームページやチラシを眺めるのが大好きなのでツボにはまりました。
他のフォントの使い方もテキトーすぎるのを見るに、絵には力を入れているけど文字に対してはさほど関心がないのでしょう。いるいる、こういう人。
- ショパン以外、見た目と名前がカリカチュア
ワロタ。それぞれの特徴を強調しすぎである。ネーミングセンスにも脱帽。ショパンの悪意がよく伝わってきます。
- モーレツァルト
モツのおっぱいへのこだわりを胸の詰め物で表現。そういえば1期3話でリッちゃんのおっぱいを羨ましがってましたねえ。よかったね、積年の夢が叶ったよ!
あばばばば
がすごく頭悪そうでウケます。
- ギョウザァー
これほぼそのまんまベトじゃない? 他よりは若干まともに描かれているような気がする。若干ね。
- ショートベルト
ィェシェシェシェシェ!
- アツヌリスト
名前が一番秀逸。お化粧のノリが悪い!
の言い方も好き。
- ドツボザーク
なぜ逆立ちしてるの。あっ、カバを反対から読むとバカだからか!
- バタン パツスカとオヤジスキー
2人とも、もはやアイドルの顔じゃない。
- デビルカナナ
左肩とベルトのところに金って描いてあってもうなんか色々耐えられなかった。でも実物の胸はそんなに大きくないと思うのw
- ポンコツくん
奏助とパッド君が融合しているらしい。ド直球でディスられてるよ奏助。
- フレディ・マジョルカ
じ、自分だけかっこよさマシマシで描いてるー! どんだけ他の住人に対して鬱憤溜めてるんだアンタ。
- フレディ
悪のリア充にGペンソード!
リア充……? 音羽館の人たちってリア充だったの……?(大混乱)
- フレディ
剣はバカより強し!
くっだらねぇww こんなノリで21回も続いてきたのか。
Aパート②
- 爆笑する海月と奏助
奏助君、自分が笑いものにされてるのに平気で爆笑しています。マジでメンタル強いね~!
- クレームをつけるモツ親衛隊と、怒るカナナにスマホを向けるクラスメートたち
早速実害が出ている。ハママツ市民の情報リテラシーどうなってんだ。
- 近況
単行本のオビによくあるやつ。「落ちこんだりしたけれど僕はとても元気かもしれません。」かな。『魔女の宅急便』パロかよ。
著者近影も微妙にかっこよさげなポーズ決めてて腹立つw
- 歌苗
フレデリック・フランソワ・ショパン……!
あれ、フルネームちゃんと覚えてるんですね。大家だから一応住人のフルネームは把握してるんでしょうか。
- 学ラン姿でパック牛乳を飲んでいるショパン
何平然と学生に戻ってんだアンタ。他のクラシカロイドに比べれば違和感ないけど、おじさん大人でしょ?
- ショパン先輩、鼻が伸びる伸び~る
こういう漫画的な表現をさらっとしてくるのが面白い。
若人たちに持ち上げられてすっかり調子こいてますね。無駄にいい声です。
- ショパンの頭をガシッと掴んで凄む歌苗
歌苗ちゃんの凄む声もショパンの慌てふためいた時の上ずった声も大好物です、ありがとうございます。最近歌苗ちゃんの鬼畜化が著しい気がします。19話のシューベルトに対する態度にも断固たるものがありました。実にいい傾向だと思います。やつらのワガママを容認してばかりでは心を病んでシリアスに突っ走ってしまいそうですから。
- ショパンの部屋でパーリィナイ!な音羽ロイドたち
リストさんは、チョッちゃんがさみしそうだと思って押しかけているのかもしれないけど、ベトモツはたぶん何も考えてない。シューベルトはリストさんと同じかベトの腰巾着してるかのどちらか。
- 奏助
普段日が当たらない分、日差しの心地よさに流されちゃうっつーか?
何気にひどいこと言うな(笑)。まあショパンは物理的にも日差しを浴びてないし、流されるのも無理はない(?)。
- ショパン
イィィエェアァー! サンキューハママツゥー!
普段あまり人としゃべらない人がいきなりテンション上げたみたいな声色。私もカラオケに行くとちょうどこんな感じです。
- 漫研の3人や浜音高校の生徒たちに囲まれ、どんどん調子に乗って学生生活までスタートさせるショパン
ダメだツッコミが追いつかない。とりあえず最大の疑問はなぜ学ランのままなのかということ。
いや~、これからどんなしっぺ返しを食らうかと思うと心が躍りますね!
Bパート
- 場面開始時点から芋虫状態で吊るされているショパン
早速しっぺ返しを食らっている模様。胴体をうにょうにょさせる動きが見てて楽しいです。
- ヒーロー服で木陰に引っ込んでいる相田、プロレスに人気がないと嘆く舞原、どこかの城跡に鎧姿で佇むモコ
プロレスは苦悩するのも尤もだけど、あとの2人は正直まあそりゃあねって思います(笑)。学校の休み時間や城跡でコスプレしてたら珍獣扱いもされるだろうさ。それを平然とできる精神力は羨ましいけど。
- なんでもすると言われた途端、乗り気になる音羽ロイドたち
さすがクラシカロイド、人情話では動かないあたりがブレないゲスさ。ベトとシューベルトは家賃を支払うよう要求しているようですが、家賃滞納を未だ気にしていたことに驚きました。もう踏み倒す気満々とばかり思っていましたよ。
ドボちゃんは11900円(税込み)の鉄道模型を欲しがっています。かわい~い♥ もっと高くてもいいのよ! フレフラ先生は動画でたくさん稼いでいらっしゃるんだから!
- 漫研の3人が音羽館へやってきた
音羽館の皆さん、ありあわせの材料で頑張ってる感満載のコスプレをしてらっしゃる。
- ベト
俺はこんな変人ではなーい!
ツッコミどころのご提供、毎度ありがとうございます。あなたに限っては髪の毛以外本当に普段と変わりないですよ。
- リスト
我慢よ子猫ちゃん!
アツヌリストがごく自然な感じを装って出てきたもので腹筋が死にました。その化粧インパクトありすぎるわ。
- 調子に乗りまくるショパン
こいつ、これ見よがしに日頃の鬱憤を晴らしてやがる。歌苗ちゃんたちがお互いに「抑えて、抑えて!」と言い合ってる様子がおかしくて仕方ありません。
- Gペンソードと火炎放射器がぶつかって大爆発
絶対やると思った。こんな騒ぎをしょっちゅう起こしてる+ニートが3人もいるから音羽館は常に資金不足なんだよな。
- ショパン
茶番も何も、ベトとモツはお芝居なんかしてなかったじゃない!
そうだね、あの2人は見た目はともかく中身は通常運転だったよ。チョッちゃんナイスツッコミ!
- 夕暮れの中を疾走するショパン
背景の鳥居は浜名湖の赤鳥居がモデルになっているものと思われます。夕暮れ時が綺麗なんだそうです。うむ、いつも通りクラシカロイドは浜松のプロモーションに余念がないな。
(参考:こんなところに鳥居!?弁天島のシンボル!赤鳥居が大人気のワケとは?(静岡) @jalannet)
―By V&7 (Own work) [CC BY-SA 3.0 (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0)], via Wikimedia Commons
- ショパン
漫画も映画も小説も音楽も、僕らにとってその感動は本物! フィクションは全部真実ーッ!
(中略)モコフィクションは心の支え!
相田観て、読んで、聴けば、心があったかい!
はい、長いですがここテストに出るので暗記してください。
というのは冗談ですが、私は自分の経験から、この一連のくだりの言わんとしていることには激しく同意します。かつて、私はフィクションを楽しむこと、創り出すことに罪悪感を覚えていた時期がありました。なぜなら、漫画やゲームやアニメに夢中になっていると必ず周りが水を差してきたからです。「所詮フィクションなんて偽物の世界でしょう」「そんなことより現実を見ろ」と。漫研の彼らも、恐らくは同じように他者からの視線を感じ、同じように罪悪感に囚われて肩身が狭かったのではないか、と勝手に推察しております。
でも、ある時気づいたのです。例えフィクションであっても、その作品に接して、喜び、怒り、憎み、悲しみ、恋をしている私のこの心は本物だと。また、その作品から受け取ったメッセージや自分の中に醸成された気持ちは、過酷な現実を生きる自分を後押ししてくれる力になりうるのだと。まさに、ショパンのムジークに触発されたモコちゃんや相田君の言うように。
だから、それ以来私はフィクションに没頭することに罪悪感を覚えるのをやめました。誰に何を言われようと、フィクションをめいっぱい楽しむことに決めました。フレフラ先生という後ろ盾がなくても、同人誌を発行して活動をアピールできるようになったアイマイモコのように。誰もがフィクションの中では英雄になれる、それはすごく大切なことです。
実は約1年前にも某作品でも同じことを感じ、ほぼ同じことを感想として書いていたため、結構身近な話題でした。スレチなので詳しくは申しませんが、分かった方は黙ってほくそ笑んでいただければ幸いです。ムジーク中のあの子の台詞とか、もうね、全然雰囲気の違う話なのに重なっちゃいますよね。
- 再び外籠り期間に入るショパン
ブ、ブログを始めやがった……! ショパンがまた一歩、着実に成長したことが伝わってきます。漫画はもう描かないつもりなのでしょうか、少し寂しいです。
これからもたまには荒ぶってくれよ、チョッちゃん。
「ジャパニメーション英雄ポロネーズ」
ムジーク
ムジークの範囲内にいる人は、自分の思い描く通りの「英雄」に変身することができます。たぶん最終話付近でワーグナーと戦うときにかなり重宝するのではないでしょうか。
曲
歌詞は半分くらい聞き取れませんが、二次元オタク応援ソングであることは確かです。萌えろ 今燃え上がれ 好きなものを守るため戦え!の部分が特にアツい。また、途中でちょろっと入るゲームみたいな音も、テーマがテーマなだけによく合っています。
これはぜひフルバージョンをカラオケで熱唱したいですね~。
原曲の「英雄ポロネーズ」は誰もが一度はどこかしらで耳にしたことがあるのではないでしょうか。
このムジークは全体的にとても賑やかですが、聴き比べてみると意外と原曲そのままでびっくりします。ピアノひとつでここまで(いい意味で)ギラギラした音が出せるんですね。
ちなみに、曲名をつけたのはショパン自身ではないらしいです(参考:ポロネーズ第6番 (ショパン) - Wikipedia)。
ムジコレ4とムジコレ5は絶賛発売中です! ムジコレ6も楽しみですね~。
最後までお読みくださりありがとうございました!
発売からだいぶ時間が経ちましたが、ムジコレ4の感想も下記の記事に書きましたので気が向いたらご覧ください。歌詞の解釈(笑)や原曲との聴き比べなど行っています。
他の第2・第1シリーズの感想は「関連記事一覧」からご覧いただけます。
- 『マドモアゼル・モーツァルト』紹介記事:
リストとチャイコフスキーの女体化に衝撃を受けた皆様には、こちらの漫画もオススメです。
- 『おそ松さん』2期感想記事:
藤田監督の超人気アニメ、2期が始まりましたね! 感想を書いてみました。
- 『ドラえもん』旧作映画紹介記事:
『ドラえもん』旧作の映画の中からオススメの3本をご紹介しています。
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