家賃vs住宅ローン。お金で損しないために「住まい」に対するお金は考えておこう

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家賃で払い続けるか、いっそのことを家を購入して住宅ローンを借りるか。

30代になるとマイホーム購入派が激増するので、悩める時期です。もちろん、都市部とそれ以外ではマイホームに対する考え方が全然違うので、一概には言えませんが。

賃貸の魅力は、所有しないことによる自由さです。一方、分譲マンションと同じクラスを借りようとすると家賃は割高になりますね。

シミュレーションの前提条件次第で、マイホームと賃貸どちらが金銭的負担が大きいのかは変わってくるので比較する意味はほとんどありません。

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住宅ローンの構図で見てみよう

実際に出て行くお金をイメージで見てみましょう。

マンションの場合

マンションを購入した場合、

  • 住宅ローン
  • 管理費
  • 修繕積立金
  • 固定資産税
  • 駐輪場代
  • 駐車場代

がかかってきますね。

毎月負担する必要があるランニングコストです。固定資産税は厳密には、毎月かかってくるわけではありませんが、積立しておく方は多いですね。

10-minマイホームと賃貸

一番大きな負担は、やはり住宅ローンです。

家賃には大家さんの利益が入っている

一方、大家さんの立場になって考えてみましょう。

あなたに物件を貸す場合は、こんな構図が想像できます。

大家さんも銀行からローン組んで、不動産賃貸業をします。もちろん、借りない方もいますが、他人のお金(銀行)を活用できるのが不動産のメリットでもあるので、借りる方のほうが多いでしょう。

私たちが賃貸で借りた場合は、ひとくくりに「家賃」として大家さんに払っています。

この家賃をさきほどのように分解してみると、こんなイメージです。

マイホームと賃貸

大家さんも慈善事業で不動産賃貸業をしているわけではないので、当然、利益が乗っかっています。

大家さんと会っても、「私は利益いらないから家賃を安くしとくわ」という気前のいい人は聞いたことがありません(それよりも家賃を下げては嫌がる人が多いです)。

借りるほうは家賃が安いほうがいいわけですが、貸すほうは当然高い家賃を取りたいですかrなね。

利益は5%~10%程度が目安ですが、家賃のほうが住宅ローンより安いというわけではなく、家主を通じて、払っているお金は同じという考え方もできます。

自分で買った場合は、この「利益」の部分は不要なので、同条件の物件であれば、借りるより買ったほうが得なわけです。

不動産の場合、同条件というのはありませんが・・・。

家賃vs住宅ローン・・・意味ある?

今の家賃と変わらないから、家を買おうという方も多いです。

ただ、家賃と同じ住宅ローンを借りても、大家さんの利益分や管理費や修繕積立金、固定資産税などがかかってくるので、割高に借りていることになります。

つまり、家賃より安い住宅ローンを借りるというのが大事です。

我が家は、家賃10万円くらいで借りていましたが、マンション購入の際に住宅ローンは月7万円くらいに抑えました。

結局、管理費や修繕積立金があると月9万円くらいになります。マンションの場合、専用部分(自分たちが住むところ)の修繕は自己負担ですし、戸建ての場合はすべて自己負担ですね。

そうしたことを考えると、家賃=住宅ローンにしておくと余裕がありません

戸建ての場合、築後30年で800万円ほどの修繕費が掛かってくるというデータもあります。

30年で割り戻すと、月2.2万円の積立が必要な計算です。

≫ 家は金食い虫でもある。戸建ては築後30年で800万円以上。やはり、予算が大事

マンションの場合の修繕積立金も、新築の場合、最初は低く抑えられていますが、5年ごとに値上げするのが一般的です。

単純に足りないからです。

国交省のガイドラインによると、㎡あたり200円と言われていますので、70㎡換算で月14,000円は必要なのです。

住居に対するお金の考え方

マイホームか賃貸かというのは、子どもができると余計に悩みます。

勤労者世帯の8割近くは持ち家を持っているというデータもあります。

家計調査 持ち家率

出典:総務省「家計調査」

ただ、人口減少社会の日本においては、家は飽和状態になることが予想されています。

10戸に1戸は空き家ですが、20年後には3戸に1戸が空き家になる時代がきます(空き家の定義は割愛しますが、売りに出しているような空き家もカウントされています)。

統計 空き家率

出典:不動産ジャパン

そうしたことを踏まえるとマイホームに躊躇するかもしれません。

また、賃貸の手軽さも捨てがたいかもしれません。

住宅ローンは、年齢が上がっていくと借りにくくなりますし、持ち家は住宅ローン完済後に住居費を圧縮できるのも事実です。

お金で損をしないためにも、住居費に対するお金の考え方を整理しておくことでブレずに行動できます。

我が家は購入することのメリットを感じたので購入に踏み切りましたが、マイホーム購入の検討をキッカケに手に入る知識もあるので、検討してみることも大事ですね。

マイホーム購入の時に「お金で損をしたくない」方にとって、読んでおきたい本です。

ではでは。

≫ 年収10倍のマンションを買うのは破たんコース。シミュレーション結果は恐ろしいことに

≫ 家は金食い虫でもある。戸建ては築後30年で800万円以上。やはり、予算が大事

≫ 不満ダントツ1位!5人に1人がマイホーム購入で後悔していることとは?

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