dongbakaのブログ

29歳独身海外在住女子。 38歳までに貯金5000万円を貯めて、海外でフリーランスを目指す! 2015年からシンガポールに来て、仕事をしています。昔から「普通の女子」と自分の考え方の違いを感じてきました。もし、同じ考え方を持っている人がいたら、嬉しいです。

裸足で街を歩き、どこでもタッパーを持参する、Want Toで生きている友達の話

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シンガポールに来て、一番最初に出来た友達はマレーシア人の同世代女子Nさんだった。彼女は家族でシンガポールに引っ越して来て、もうすぐ10年になる。Nさんはかなりぶっ飛んだ性格をしている。考え方も行動も独特で、話していて毎回面白い。そんな愛すべくNさんに昨日会って来たので、彼女についてを書きたい。

Nさんとの出会い

三年前に自分がシンガポールに来た時、実は最初の4ヶ月はブラブラしていた。三年間勤めた前の仕事を辞め、初めて来た東南アジアの国がシンガポールだった。仕事を探しながら、インドネシアにボランティアで長期間行ったり、日本に行ったりして優雅な時間を過ごしていた。そんな中、Coach Surfingというウェブサイトを通じて出会ったのが、このNさんである。

お金を貯めては旅行へ行く

Nさんは出会った当時は無職だった。二年間ワーホリでニュージーランドで農場で働き、シンガポールに帰って来たところだった。ニュージーランドでは、バンジージャンプをしまくって慣れてしまったので、全く恐怖を感じないと言っていた。初対面の印象は「この子はちょっとクレイジーだな」と思った。

金髪モヒカン

一回目に出会ってから、連絡をしても何ヶ月も連絡がなかった。ある日突然連絡が来て、会う事になった。するとビックリ、頭の半分は剃り込まれていて、半分は金髪になっていた。ホテルのバーで働き始めて、バーの雰囲気に合わせて髪型を変えたのだという。仕事は1日16時間ぐらい働いているという話を笑いながら言っていた。どんな事でもポジティブに考えられる人なのだ。

シンガポールを裸足で闊歩する

その後も連絡をしてみたけど、今度は半年ぐらい返事がなかった。ああ、友達関係ってこんなものかと思い、残念に思いながらもそのまま連絡を取らなかった。するとある日突然連絡が来た。Nさんはいつも突然メールの返事をしてくる。背中を痛めてドクターストップがかかったので、仕事を辞めたという。しかも今バリで毎日瞑想しているとの事。しかもロシア人のグループなので、インストラクターも全部ロシア語で話すから、何を言っているか分からないという。もうどうゆうこっちゃ!と思いながらも、彼女らしいと思った。
2ヶ月後、シンガポールに帰って来た彼女と久々に再開した。かなりの変化を遂げていた。まず、Nさんは完全にベジタリアンになっていた。髪も黒い短髪で、服装も落ち着いていた。そして、裸足だった。バリでは毎日裸足だったので、この方が楽だと言っていた。田舎の農村ならまだわかる。しかし、シンガポールは大都会である。裸足の彼女とMRTに乗ったら、周りの人にジロジロ見られた(おまけに雨の中も裸足で歩いていた)。

超エコ人間

バリから帰って来た彼女は超エコ人間になっていた。ゴミを一切出さない。シンガポールのスーパーでは、野菜果物類、肉、石鹸類などをそれぞれ違うビニール袋に入れる。更に、重いものには二重の袋に入れるので商品を4つ買って、ビニール袋を5枚使ったりする。Nさんは必ずマイバックを常に持っていて、ビニールは一切使わない。
ホーカーセンターで打包 (da baoと読む。持ち帰りの意味)する時は彼女は必ずマイタッパーに入れる。もちろんマイ箸、マイマグカップ、マイストローも持参する。ついには「歯磨き粉の容器はエコじゃない!」と言いだし。自分で歯磨き粉を作り始めた。試作品を貰ったが、化学製品の味がして、超まずかった。。。

全財産30ドル

彼女はその後もシンガポールで働いては、仕事を辞めて、マレーシアやインドネシアに長期滞在している。主に瞑想やヨガのリトリートに参加したり、ボランティアでホームレス支援やソマリア難民の支援をしたりしている。一度、全財産が30ドルになった事があるという。その時、空港で便を逃して、クレジットカードが使えなくなり、現金もないドイツ人旅行者に出会ったそうだ。そこでNさんはその最後のお金でご飯を奢ったと言っていた。

Nさんに出会って学んだ事

Nさんはとにかく、人と話すのが好きなようだ。やたらと人に話しかける。旅行者を見かけたら案内をするし、友達の友達がシンガポールに来たら、家に泊めてあげている。これぞCoach Surfing精神!人と人が出会うのは人生に一度だけかもしれない。それでもその一つ一つの出会いに感謝し、人から恩恵を受けたら、他の誰かを助けてあげる。だからこそ彼女は色々な人に愛されているんだろうなと思った。
裸足で街を歩いたり笑われたり、ホーカーセンターでタッパーを差し出してアンティー(店のおばさん)にウザがられたりしながらも、彼女はWant Toで生きている。人に何を言われても笑いながらかわす彼女は本当にかっこいい生き方をしていると思う。

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