引っ越し前は気にも留めていなかったが、不動産屋から「ガス契約は不要だが電気温水器を使うためには深夜電力契約が必要」と電話があったので、ホームページで申し込みをした。新しいプランでなければ契約できないようだったので、深夜1時から6時までが割安になるスマートライフプランというプランを契約しなくてはいけなかった。(原発が止まっている現状、原発前提のプランの何がスマートなんだろう?)
ホームページから申し込みをしたものの、電気温水器が動く様子がなかった。電力会社に電話する時間が取れなったので、銭湯やネカフェでやり過ごしていた。数日経ってようやく電話をしてみたら、電気温水器は開栓手続きが必要とのことだった。そんなこと申込ページのどこにも書かれていなかったのにと腑に落ちない気持ちになりながら、電話を切った。業者が来て開栓操作をした翌日からは電気温水器が使えるようになった。
ここまでが先月の話。
今月になって電気料金が異様に高いことに気が付く。当初はガス代も込みであればこれくらいの値段だろうと思っていたが、調べてみるとどうやら違う。開栓操作と同時に電気メーターもスマートメーターに変更されていたので、電気使用量は30分ごとに表示されるようになっているのだが、そのグラフを見ると昼間の電力使用量が異様に高い。どうやら電気温水器が朝8時ごろに動いている様子だった。
電気温水器の設定を変えてみたが、数日経っても同じように昼間の電力使用量が高いことに変わりがない。電気温水器のメーカーに問い合わせたところ、本体機能に問題はなさそうとのことで首を傾げるばかりだった。長い保留音のあとに「これは電力会社側の問題ですが」と前置きをされて言われたのは、タイムスイッチという時間帯に合わせて電気を制御する機器が設置されていて、それが以前の深夜電力プランの1時から9時の時間帯に合わせて設定されているのではないかとのこと。
一ヶ月ぶりの電力会社に電話をする。これまでの経緯を話したら、「こちらで1時から9時までの設定になっていることを確認しました」「明日以降に時刻を変更し伺うことが可能です」と言われた。この際に、なぜ開栓手続きの際に何も言わなかったのかと問うと「スマートライフプランをご契約いただいても、お客様からお申し出がない限り、タイムスイッチの時間を変えることはありません」と答えられる。タイムスイッチを変更しなかったことによって高くなってしまった料金に関しても「お客様からお申し出がなかったので、これまでの料金は請求しますが、これからの料金がお安くなります」とのこと。
あぁ悪いのは俺か、何も知らなかった俺が悪いのか、タイムスイッチ?今知ったよ。気づかなければこのままだったのか?ロゴマークを変えたところで何も変わってないじゃないか。大事故を起こしたことだけではなく、こういうネガティブな体験の一つ一つが電力会社に対する不信感に繋がっていることに経営陣は気付けないのか?一瞬頭に血が上ってしまったが、それをサポートセンターの担当者に言ったところで気力の消費に見合うだけのリターンが望めるわけでもないのでグッと堪える。
電話した翌日、一ヶ月ぶりに業者が来て、時刻を変更して帰っていった。その翌日からは、夜間電力で沸き上げされるようになった。結局、問題なく電気温水器が使えるようになるまで一ヶ月以上もかかってしまった。
ということで、スマートライフプランを契約するならタイムスイッチの変更を忘れずにというお話。こういう話はネットに書いておかないと不利益を被る人が増えると思うので顛末を書いておく。