2017年10月、私はとにかく仕事に追い詰められていた。
どうあがいてもタスクオーバーな仕事の数々、しかし、失敗の許されないプロジェクト、毎日あまり好きではないブラックコーヒーを流し込んでは仕事をしていた。
そんな時に、私の人生を変えたとも言える書籍と出会った。
それが「エッセンシャル思考」という書籍だ。
この書籍と出会って、私はタスクオーバーになることはなくなったし、余裕がある毎日を過ごすことができるようになった。
今でも何度も何度もチェックをつけたところを読み返すほどの名著だと思っている。
「この仕事をやりたくありません…」
2017年当時はいくつかのプロジェクトを掛け持ちしていて、そのどれもが重たいものであった。
そんな中で薦められたこの「エッセンシャル思考」という書籍。
この本はサブタイトルにもある通り、「最小の時間で成果を最大にする」方法が書かれているのだが、どれもストーリー調でわかりやすい。
一言でいうと、たくさんの仕事や物事に追われているが、結局、そのうちの99%は無駄なことであり、本当に大事なことは1%しかなく、その1%だけに集中することで最小の時間で成果を最大にできるというものだ。
「いやいや、どれも大事なことだよ・・・」と当時の私は思っていたが、ゆっくりと時間をとって、今抱えているプロジェクトを振りかえってみた。
すると、明らかに時間・労働に対して、少ない利益しか生み出さないプロジェクトがあった。
効果が少ない割に、時間と精神的ストレスを70%〜80%も奪われる厄介な仕事だ。
そして、確信した。
「うん、この仕事はやるべきではない・・・!」と。
もちろん、私はベンチャー企業で働いているため、一社員の一存だけで「続ける or 辞める」を決められることではない。
ではどうするのか、その選択は1つしかない。
多くの人はここで、「自分だけ我慢すればいいんだ」と思って我慢するかもしれないが、それはエッセンシャルではない。
そもそも、我慢するために生まれてきたわけではない、どうせ仕事をするなら楽しんで仕事をしたい。
こういう思いから1枚の書類を作成し、社長に直訴した。
「この仕事(プロジェクト)をやりたくありません」と。
もちろん、その書類に根拠や代わりに「こういう仕事で成果を出します」という代替案も出した。
その結果、そのプロジェクトは終わることになった。
そして、私は今、常に余裕を持って、楽しみながら仕事をしているし、順調に成果もあげることができている。
ああ、これか、少ない時間で最大の成果を出すということは、と確信できた。
本当に重要な仕事は「1%」しかない、そこに時間と労力を投資せよ
私自身の経験も書いたように、現代ではあまりにも仕事が多く、仕事に追われて忙しくしている人が非常に多い。
しかし、本当に大事な仕事というのは1%しかなく、99%の仕事というのはさほど重要ではない。
取引先との電話、上司へのメール、事務、経理、打ち合わせ、会議・・・といろいろあるが、それは仕事をした気になっているだけであって、利益を生み出すものではない。
ただ、私を含め、多くの人がそういった重要ではないことに時間と労力を費やしている。
なぜか・・・そういった99%の仕事が「楽」だからだ。
逆にいうと、1%の重要な仕事は重要であるがゆえに、頭を悩ませるし、大変である。
だから、ついつい楽な方へ、楽な方へといってしまう。
それではいつまで経っても重要な仕事は先送りになってしまい、残業、残業、残業と時間だけが奪われてしまうのだ。
そうではなく、本当に重要な1%の仕事を最優先に、時間と労力を投資すべきなのだ。
特に朝の時間に大切な仕事を終わらせてしまうようになれば、残業もすることなく、帰ることができる。
私自身もあったことなのだが、1%の本当に重要な仕事だとわかっていても、それが嫌でついつい先にメール返信をしてしまったり、雑談したり休憩に逃げてしまうのだ。
でも、それでは結局、仕事が後回しになって解決になっておらず、結果、残業して「忙しい」という状況が作られてしまう。
そう、結局のところ、仕事が多いから仕事に追われているのではなく、どうでもいいことを優先して、本当に大事なことを後回しにしているから忙しいのである。
大前研一が人生を変える方法として「時間配分を変えること」と述べているが、それはまさに当てはまっていると思う。
時間配分を変え、重要なものから終わらせれるようになれば、間違いなく余裕のある毎日を送ることができるようになる。
現代は忙しすぎだ、でも、それは問題を先送りにしているからである。
ということで、まずは明日からはじめてみて欲しい。
仕事をリストアップさせて、本当に大事なものから順に終わらせていくのだ。
後回しにしていた仕事から片付いていく快感を得ると、これからの人生が明るくなる感覚を味わうことができるだろう。
まとめ
ほとんどの仕事は重要ではなく、本当に重要な仕事はたったの1%。
仕事に追われてしまうのは、大事な仕事を後回しにして、さほど重要ではない仕事に追われているから。
いかに重要な仕事を見極めて、時間と労力を集中投下できるかどうかで、生まれる成果もかかる時間も変わってくる。
明日はぜひ、大事な仕事から終わらせてみて欲しい。
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