H2Aロケット38号機打ち上げ成功 情報収集衛星搭載

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科学&新技術
2018/2/27 13:40 (2018/2/27 14:08更新)
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 三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は27日午後1時34分、鹿児島県の種子島宇宙センターから国産の大型ロケット「H2A」38号機を打ち上げた。政府の情報収集衛星「光学6号機」を約20分後に予定通り切り離し、打ち上げは成功した。同ロケットの打ち上げ成功は32回連続で、成功率も国際的に高い水準とされる97%超を保った。

打ち上げられるH2Aロケット38号機(27日、種子島宇宙センター)

 2017年度のH2A打ち上げはこれで5回目となり、14年度に並んで過去最多となった。米スペースXの台頭で打ち上げコストは低価格競争が始まっており、H2Aもコスト低減を目指して打ち上げ頻度を高めてきた。2020年度に投入する新型ロケット「H3」では100億円とされる現在の打ち上げコストを半分まで圧縮する構えで、H2Aも生産、輸送体制の見直しを続けてきた。

 情報収集衛星は地上数百キロメートルの高度から地球上のあらゆる場所を撮影できる事実上の偵察衛星といえ、高い解像度で地上を撮影する「光学衛星」と、夜間や悪天候でも電波を使って監視できる「レーダー衛星」の計6機が運用中。核開発を続ける北朝鮮のミサイル発射施設などの監視強化にくわえ、災害時の被害把握への活用も期待されている。

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