裁量労働制の国会論戦は与野党ともに論点がずれている


遅ればせながらこの話題。
結論から言えば、「こんな制度を国が認めるなんて気が狂ってるのか?日本よ」

まぁもちろん、狂ってるのはアベ一人でたくさんだが。

アニメ業界にとっては完全な逆風になるだろう。
「どれだけ働いてもいい」というのは、「どれだけ働かせてもいい」ということと、完全に同義だ。
業界のブラック気質がますます極まることだろう。

(そして最近労基が入ったらしい某「みんなでひとつ」なアニメ会社は大いに喜ぶことだろう)


業種・業態によって、受け取り方は変わるのかも知れない。でもアニメ業界だけは許してはならない。
絶対に(労働者にとっての)有効利用はされないからだ。
どんな偉い人が言おうが、騙されてはならない。
その偉い人こそ、お前を騙しにかかっているのだ!

どうして今のアニメ業界がこんなに腐敗したのか?いろいろ分析してきたが、やはりどうも一番大きいのが、
「権力者とオタク、あるいは権力者とネットが結託しているから」
という結論しかない。

権力者とはどうしてああも狂乱しているのか?
昨日も懐かしい顔と久しぶりにそんな話をしたが、帰ってじっくり考えると、
「狂っているから権力を持つのだ」
と、思うしかなかった。

偉い人になりたい!という欲求が、既に支配欲の萌芽にすぎない。
そしてリーダーとしての責任感がいつしか周りへの不信感、傲慢、そして「狂気」へと変容する可能性は、誰もが持っている。

ヒトラーや麻原彰晃始め、暴君は狂気で人をねじ伏せるのに長けていた。
そして庶民はたいていおおごとにしたくないから、暴君の暴走を許してしまう。


同様なのが、ネットに巣食う「狂気」だ。
彼らは群れを成し、「狂気」の赴くがままに業界を脅迫する。
そして業界の「権力者」達は、「自分が狂気の塊である」ことも忘れて、いやむしろ、この「狂気」に共鳴するかのように、「ことなかれ主義」のままに、ネットの不条理に甘んじてしまう。

僕は最近、これが「ことなかれ主義」ではないと考えるようになった。
確かに「権力者」と「ネットの狂気」は、「共犯」関係にあるのだ。
心性が一致するのだ。


これはアニメに限らず、資本主義社会全体にも言える。
資本家と消費者が歪な関係を結び、あらゆる生産者・従業員・労働者・技術者を吊るし上げる。
こうして家電からIT、アニメからマスメディアに至るまで、全ての「現場」が崩壊しつつある。


僕達は、ただ生き残るために、この「共犯」関係を打ち砕かなければならない。
もはや「狂気の吹き溜まり」でしかない、この資本主義社会を根本から修正しなければならない。

多くの「善良な庶民(サイレント・マジョリティ)」が生き残るためには、もうそうするしかないのだ。
待ったなしなのだ。

「承認欲求」のエントリーのついでに。




僕は大量殺人事件として、「池田小事件」と同様、いやそれ以上に、この事件に恐怖を感じる。
犯人はネットにズブズブハマっていた加藤智大。

その動機が凄い。
彼は匿名掲示板でコテハンで常駐し、その「なりすまし」の出現に苛立ち、「勝手に俺の名を語るな!俺は俺だ!」と、言いたい「だけ」のために、秋葉原の歩行者天国で多数の殺人を犯し、死刑判決を受けた。

本当か?と何度も訝しむくらい、この事件はどの角度から見ても恐ろしい。
特にSNSの議論で言うと、所詮は匿名の掲示板で、コテハンで自分のアイデンティティをどうして確立できると思ったのか。
病んでいるとしか言えない。

しかも彼は最初から病んでた訳ではない。
中学生までは成績優秀のスポーツマンで、むしろ社交的だったというのだ。

僕もインターネット初期からネットと向き合ってきた人間だが、さすがにネットという沼にハマって抜け出せなくなるということはなかった。
せいぜいエロ動画に夢中になったくらいだ。
いろいろ戦ってきたが、それでも「日常」が充実していたということなのだろう。


ネットに自分の「居場所」を見つけ、そこにしがみつく人間がいる。
あまつさえ承認欲求が捻じ曲がって、殺人まで犯してしまう人間がいる。
アンチやらポタクやら、先天的に狂っている人間達が巣食うのも無理はないし、何をしでかすかも解らない。

すべての犯罪をネットのせいにするつもりはない。しかし、その動機を持った人間達が多数たむろする場であることは事実だ。
ネットはいつでも犯罪者を生み出せる。

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