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ダイエットは、褐色脂肪細胞の活性が鍵!
◆太るのは、白色脂肪細胞が増え、肥大化するから
私たちは、毎日食事をとることでエネルギー源をつくっていますが、必要以上に食べ過ぎると、過剰エネルギーとして脂肪細胞に蓄積されます。
脂肪細胞には、白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞があります。
ダイエットに関わるこの二つの脂肪細胞は、一体どうゆうものなのでしょうか。
◆白色脂肪細胞と、褐色脂肪細胞それぞれの特徴
■脂肪を蓄えてしまう、白色脂肪細胞
白色脂肪細胞のはたらきは、脂肪を蓄えることです。
白色脂肪細胞の役割は、食べ過ぎた栄養、余ったエネルギーを、血液中に流れる中性脂肪などの脂質や糖(合成して中性脂肪になる)をとりこんで蓄えています。
イザという時のエネルギー源としてためこんでいるのです。
✤身体の、いたるところに、存在する白色脂肪細胞
この白色脂肪細胞は、身体のあらゆるところに存在しています。
皮下脂肪では、お腹周り・臀部・太もも・上腕に多くあります。
内臓脂肪では、胃・腸・心臓の周りにたまります。
すぐにお腹が出て、ウエスト周りがぶかぶかになる要因がここにもあるわけですね。
✤増殖・肥大化する白色脂肪細胞
過剰なエネルギー摂取や運動不足が続くと、白色脂肪細胞がいっぱいになります。
100ナノμⅿ位になると細胞同士がくっついてしまいます。
そして球体にふくらみ、まるで白いイクラの塊のようになります。
肥満の人の白色脂肪細胞は400~600億個にもなるといわれます。
脂肪が脂肪を呼び込み、本格的な肥満体になるのですね!
一般的に身体の脂肪のことを言う時は、この白色脂肪細胞のことを指します。
■脂肪を燃焼してくれる、褐色脂肪細胞
褐色脂肪細胞のはたらきは、たまった脂肪を燃焼し、エネルギーに変えて消費する細胞です。
余分な脂肪を分解して、熱を生み出してくれるありがたい脂肪細胞です。
私たちの体温調節は、この褐色脂肪細胞が関与しているようです。
白色脂肪細胞とは、形もはたらきも全く違います。
✤身体の、特定の部位に存在する褐色脂肪細胞
褐色脂肪細胞は、特に背中の肩甲骨の間に多く、
腎臓のまわりなど、身体の一部にしか存在しません。
✤「痩せの大食い」で太らない人は褐色脂肪細胞が多いかも?
「痩せの大食い」という人がいますよねー
その人は、きっと褐色脂肪細胞が多いのかも知れません。
少しくらい食べ過ぎても、褐色脂肪細胞が脂肪をどんどんエネルギーに変えてくれるので、太らないで済むということが考えられます。
生体のほとんどの細胞は、身体の恒常性を維持するために、アポトーシスと言って、次を生きるための必要な死を繰り返します。
皮膚も髪の毛も全ての細胞が、死を繰り返しているのです。
ところが、痩せてくると脂肪細胞は不用と判断されてしまい、脂肪細胞が減少するのです。
しかし、太ると脂肪細胞は、大きく肥大化し、増え続けるためにアポトーシスはほとんど起きなくなります。
✤中年の肥満要因は褐色脂肪細胞の減少との有力説も!
褐色脂肪細胞は、生まれた時が最も多く、歳を重ねるに従い減少していきます。
褐色脂肪細胞の機能が低下すると、熱の産生が起きなくなって、エネルギーの消費量が落ちてしまいます。
40歳以降に褐色脂肪細胞が特に少なくなることからも、中年肥りの大きな原因であることが専門筋ではいわれています。
肥満の原因はこれだけではなく、生活習慣や食生活など、原因は複雑にからんでいますが。
◆40代以降はスローな運動で、代謝をUP!
40代以降は基礎代謝が下がります。
太ってしまうと、なかなか体重を減らすことが困難になります。
でも、無理して一生懸命にハードな運動をして体重を落そうとするのではなく、スローな動きでゆっくりと代謝を上げていく運動の方がお奨めです。
◆褐色脂肪細胞を活性する、エクササイズ
肩甲骨の周りや首の周りを動かしたりして、刺激をすることで、褐色脂肪細胞を活性化すれば、脂肪燃焼の作用も期待できます。
■タオルを使ったエクササイズ
タオルを使ったエクササイズをご紹介しましょう。
お風呂上がりの、身体が温まっている時を利用して行うと効果的です。
✤鎖骨付近わきの下
肩甲骨付近の「褐色脂肪細胞」を刺激
この細胞を刺激することで基礎代謝を上げ、痩せやすい身体をつくります。
✤わきの下のエクササイズ
✤肩甲骨のエクササイズ
✤股関節のエクササイズ
ついでにリンパの流れも滞らないようにエクササイズをしましょう
✤ウエストのエクササイズ
✤ひざ裏エクササイズ
◆ダイエット、必死に頑張り過ぎる3項目
1. カロリーを制限する!
2. 短期集中して必死で頑張る!
3. 食べたものを消費するためのハードな運動
■カロリーを制限する
体重は確かに落ちるでしょう。
しかし、身体そのものはとても不健康な身体になっているのです。
カロリー制限ではなく、必要な栄養素はしっかり摂り、避けた方が良い食品を避けるという、食生活の習慣が大切です。
✤必要な栄養素はしっかり摂る
糖質、脂質、タンパク質の3大栄養素をしっかりとり、代謝に必要なビタミン、ミネラルなどを合わせてとることが大切です。
代謝することが大事です。代謝できなければ、脂肪はいつまでたっても燃焼しないからです。
若い頃に比べると、年々基礎代謝が落ちていきます。
40代以降の身体は、減量したからと言って、簡単に体重が落ちるわけではありません。
そのために「何をやっても私は痩せない!」とあきらめてしまう方も多いと思います。
脂肪を燃焼させるには、ビタミンB2・B6など、ビタミン類が必要です。
40代以降の身体には、必要な栄養素をきちんととること。
栄養価の高い食材をしっかりとることが大切です。
美しい身体と精神力を維持するために♪
✤太らないための、「食べる順番」
「どうせ、お腹に入ってしまえば同じこと」
これが大間違いであることが近年分かってきて、太らないためには、食べる順番があることは皆さん、ご存知ですよね。
一般に
1. 野菜
2. 肉or魚
3. ご飯・パン
一番先に口に入れるのが、食物繊維、次にタンパク質、そして炭水化物の順に食べるということですね。
この食べ方が、最も血糖値を上げずに済むということです。
血糖値が上がったり下がったりすると、肥満に繋がるからです。
肉や魚、ご飯などの順番が違ってしまったとしても、野菜だけは一番先に食べましょう。
✤「腹八分」を心がけて
毎回の食事を「少しだけ残す」これだけでも継続していると結構なカロリーダウンになります。
✤早食いはダメ!
医学的にも、早食いは太りやすくなることが、証明されています。
ドカ食い、早食いは絶対に太ります。
どんなに忙しくても、食事の時間は20分以上、とりたいものです。
✤満腹中枢が決めること
人間は、お腹がいっぱいになれば、「もうお腹いっぱい!」と感じ、食事を終わることができます。
ところがこれを決めるのは、胃でも心でもなく、脳の「満腹中枢」なのです。
満腹中枢は、「そろそろ十分食べたかな~」という信号が脳に届くまで20分かかります。
信号が届くのを待たずに食事を終えると、脳は「まだ十分ではない、まだ食べた~い!」と思っているのです。
そして、食べ過ぎてしまうのです。
✤間食をやめるだけでも、300kcalから500kcal程度は痩せられます。
✤30回噛むと、消化にいいことだけではありません。
歯にも良いし、あごを鍛えられますから、小顔にもなります。
■短期集中して頑張る!
「今日からダイエット! 必ず痩せるぞー!」と一気に頑張りすぎて、しばらくたつと反動で暴飲暴食していませんか?
急に頑張りすぎることが、ストレスとなり、身体と心に負担が生じます。
そしてリバウンドの原因となります。極端な生活習慣の変革は長続きしないものですよね。
■食べたものを消費するための、ハードな運動
一代決心でジム通いを始めても、忙しくてなかなか行けなかったりすると、それもストレスの要因となります。
運動は何よりも続けるということが大切です。
続けられる方法を考える方が得策です。
日常的に気軽に続けられるストレッチとか、エクササイズが負担になりません。
タオルでのエクササイズ、是非試してみてください。
◆筋肉が減少し、脂肪だけが増える断食はNG
✤断食はあとから必ず「ツケ」が回ってくる
断食すると、栄養素が不足してしまい、代謝がとどこおってしまいます。
断食すると、筋肉が減少し、脂肪だけが増えた肥満体になってしまうのです。
特に、筋肉量は40代ころから少なくなり、筋肉そのものの質も低下、老化してきます。
40代以降に断食をすると、筋肉が落ちてボロボロの身体になるのをご存知ですか?
断食は、あとから必ず「ツケ」が回ってくるのです。
体重計に乗ると、変化は大きくでますが、それは筋肉の方が脂肪より重いため、筋肉が落ちることで体重が減少しています。
「やった~! こんなに痩せた~!」と大喜びするのは早すます。そのツケが大きいのです。
■断食で怖いのは、筋肉の質が低下すること
筋肉の質が落ち、衰えた弱い筋肉となってしまいます。
食べなければ、身体は自分でエネルギーをため込み、脂肪として蓄えるようになります。
断食は本当に危険な方法です。断食すればするほど脂肪が増える一方なのです。
◆ダイエットは頑張らない!
ダイエットをしようとした時、短期間で必死に耐えながら、目標を達成しようと頑張ると思うのですが・・・。
しかしそんなに必死で頑張らなくても、日常を太らない習慣に変えるだけである程度痩せるものです。
先ず、それを実践してみてからでも遅くはないと思いませんか。
筋肉の質を落とさずに、キレイに痩せられます。