右がエチオピアのドロワット、左がチュニジアのオジャ。
激辛料理を積極的に食べようと思ったことはないのだが、いつものようにレトルトカレーの中辛を食べていて、もう少し辛い料理を食べてもいいのではという気がしてきた。
人生も折り返し地点を過ぎた。そろそろ冒険してもいい年頃だろう。問題はどこの国の辛い料理を食べるべきかだ。 ヒューン、プス。頭の中で放たれた赤いダーツは、アフリカ大陸に刺さった。
趣味は食材採取とそれを使った冒険スペクタクル料理。週に一度はなにかを捕まえて食べるようにしている。最近は製麺機を使った麺作りが趣味。
前の記事:「100グラム50円以下のうまくて安い肉!」 人気記事:「一番安い寝台車のシート、ノビノビ座席で寝てきた」 > 個人サイト 私的標本 趣味の製麺 アフリカ帰りの友人とアフリカ料理店へアフリカにはどんな激辛料理があるのだろうか。それ以前にアフリカの料理というものが、どんなものか全くわからない。
そこで数年前にエチオピアへいったことがある友人の小松ヌンチャクさんと一緒に、赤坂にあるアフリカ料理店へ行くことにした。なんでもドロワットという辛い料理があるらしい。 ラーメン屋の上にある『サファリ』という店にしました。薄暗くてちょっとおっかないね。
エチオピアをはじめ、アフリカを何か国か旅してきた小松さん。今欲しいものは電気式の圧力鍋だそうです。
エチオピアといえば、本名はシマガツオなんだけどエチオピアと呼ばれる魚が日本にいて、『エチオピアで作るエチオピア料理』っていうネタをやろうとしたんだけど、エチオピア料理がまったくピンとこなくて断念した因縁の国だ。
ここでエチオピア料理の特長を掴んで、いつかまたエチオピアを釣った時に備えたいと思う。 なぜかエチオピアと呼ばれるシマガツオ。ぜんぜんカツオじゃない。
建物の外観から漂ってくるサファリの雰囲気は、ちょっと入りづらい感じだが、入り口の看板は意外と親しみやすいものだった。
どうやらカレー押しの店らしく、『カレーはサファリ』という、まったくピンとこないキャッチフレーズが潔い。 お目当てであるエチオピア料理のドロワットは、ギャートルズのタイトルロゴっぽいフォントで書かれていた。『たべるホッカイロ』ってなんだ。
この看板で安心して、意外と入りやすい店なのかなと思ったが、その入り口は見知らぬ街のスナックくらい入りにくい雰囲気だった。
この青い扉を開ける勇気をください。
一人だったら躊躇したところだが、アフリカ帰りの小松さんが一緒なので、まあ大丈夫だろうとオープン・ザ・ドア。
扉の向こうからこれでもかとアフリカが目に入ってきて、「ナイト・サファリにようこそ!」と、絵に描かれた女性が出迎えてくれたような気がした。 おー、異文化。
アフリカで飲まれているお酒はなんですかこのサファリは、アフリカンレストランバーということで、アフリカの料理を食べながら、お酒を楽しめる店のようだ。
アフリカ料理と一口でいっても、アジア料理とかヨーロッパ料理くらいざっくりしているが、マスターはエチオピア出身なので、エチオピア料理であるドロワットは本場の味が期待できる。 「マスター、エチオピアの人でしょ?肌の感じでわかるよ」と小松さん。正解!
すでに閉店した日本初のアフリカ料理店のシェフがオープンさせた店らしいよ。
アフリカではどんなお酒を飲むんですかと聞いたところ、アフリカの人(ざっくりした括りですが)はビールが大好きで、その種類はとても多く、この店でも現地のビールを数種類を置いているとのこと。
またワインや蜂蜜で作るお酒なども飲まれており、さらには自宅でおかあさんが仕込むようなローカルな地酒もたくさんあるそうだ。 セネガルのガゼルビールをいただいた。日本でいうキリンビールみたいなもんだろうか。軽くて飲みやすく、乾いた大地に合いそうだ。
アフリカのローカルなお酒、どんな感じなんだろうと気になっていたところ、小松さんが旅先で撮った写真を送ってくれた。
これが予想以上にすごかった。 「飲食店に入ったら、昼間から近所のおじさん達がスクラッチくじで盛り上がりながら回し飲みしていた蜂蜜のお酒」
「現地に行かないと絶対に飲めない謎のローカルドリンク。どぶろく的な感じのビールっぽい酒。おいしくはなく、どのタイミングで『Thank You!』と戻すか迷った」
ということで、この記事では小松さんのアフリカレポートを混ぜてお送りいたします。
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