トップ > 滋賀 > 2月27日の記事一覧 > 記事

ここから本文

滋賀

近江鉄道・地酒の旅が人気 大吟醸、車内で飲み比べ

人気を集める近江の地酒電車=近江鉄道彦根駅付近で

写真

 近江鉄道(彦根市)が運行する「近江の地酒電車」が左党でにぎわっている。車内で県内十一の蔵元の地酒を飲み比べながら、のんびりと二時間ほどの旅を楽しむ。いずれの運行日も定員の七十二席が予約でほぼ満席という人気ぶりだ。運行は三月十日まで。

 近江鉄道が冬のイベント電車として、三年前に運行を始めた。二十二日からは、酒の種類がこれまでの純米酒から、大吟醸にランクアップ。同日午後七時三分に彦根駅を出発して、八日市駅で折り返す電車には四十四人が乗車した。

 二両編成の車内の座席前に長テーブルを設置。それぞれの前には、十一個の小さなカップが載ったトレーが置かれ、各蔵元自慢の大吟醸が注がれた。乗客は一つ一つ手に取っては香りを楽しみながら味わい、気に入った酒はおかわりした。

 甲賀市水口町の飲食業大西柾嬉さん(44)は「普段は大吟醸を飲み比べるなんてほとんどないので、勉強も兼ねて参加した。日本酒は改めておいしいと思った」と話した。

 地酒電車は一月二十六日から毎週木、金、土曜限定で運行。近江八幡駅から尼子駅まで行って折り返す電車もあり、運行日によってコースが変わる。大吟醸の電車は一人五千五百円(料理付き)。(問)近江トラベル予約センター=0749(24)8103

 (前嶋英則)

 

この記事を印刷する

中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井 読者の方は中日新聞プラスで豊富な記事を読めます。

新聞購読のご案内