パチューカ本田はPKキッカー2番手 監督が明かす劇的弾の舞台裏「勝利を届けてくれた」

PKキッカー1番手のサガル不在のなか、“繰り上がり”で任されてきっちり成功

 パチューカのFW本田圭佑は現地時間24日、リーガMX(メキシコリーグ)後期第9節のレオン戦で、後半アディショナルタイムに決勝点となるPKを決めてチームを2-1の勝利に導いた。このゴールについてチームを率いるディエゴ・アロンソ監督は試合後、本田の度胸について称賛している。スペイン紙「マルカ」メキシコ版が報じた。

 パチューカは前半終了間際に先制点を奪われたが、後半20分にFWセバスチャン・パラシオスの強烈なミドルシュートで同点に追いついた。先発出場した本田も同33分に際どい直接FKを蹴るなど見せ場を作ったなか、試合終盤にパチューカがPKを獲得。この緊迫の場面で本田は冷静に相手GKの動きを見極め、ゴール右隅に流し込んだ。

 4試合ぶりのゴールで後期リーグ4得点目を記録した本田。この日はPKでのゴールだったものの、そのメンタルの強さはチーム内にも浸透しているようだ。アロンソ監督は「我々にとっては勝ち点3だけが必要だった」と話すとともに、PKキッカーを本田に託した理由をこう説明している。

「戦略的な決定事項としては、PKのファーストキッカーはサガルだ。しかし、彼はピッチにはいなかった。それに次ぐ存在はホンダだった。幸運にも彼はきっちりと成功させ、勝利を届けてくれたね」

 パチューカのPKキッカーは、普段はFWアンヘル・サガルが務めているという。しかしレオン戦では後半36分に交代しており、繰り上がって本田が蹴ることになった。決めれば勝ち点3、外せば勝ち点1に終わる場面でも動じずにPKを成功させるあたり、さすがは本田の強靭なメンタルといったところ。ウルグアイ人指揮官も、そのハートの強さを評価している模様だ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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