東日本大震災から間もなく7年。東京電力福島第1原発事故の影響が今も残る福島県の沿岸部では、無人航空機ドローンなどの研究開発拠点の整備が本格化している。今年夏には世界で例のない大規模な研究施設の利用が一部で始まる予定で、国産ロボットが海外勢と競うための重要な拠点として注目されている。(小野晋史)
この研究施設は、福島県が整備を進めている「福島ロボットテストフィールド」。155億円の国費を投じて同県南相馬市と浪江町に建設中で、一部は今年6月にもオープンし、2019年度末の完成を目指している。
本部を置く南相馬地区の面積は東京ドーム10個分を超える約50ヘクタール。広大な敷地に無人航空機用の滑走路や水中ロボット向けの大型水槽を設置するほか、水没した市街地の模擬施設や工場、橋、トンネルなどを再現し、災害対応やインフラ点検のロボット技術を実証できるようにする。陸海空すべてのロボットに対応できる研究施設は世界でも類を見ない。
約13キロ離れた浪江地区には滑走路を造り、両地区間でドローンの長距離飛行を可能にする。安全確保のため、人が少ない沿岸部のルートを飛行する計画だ。
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