安倍晋三首相は12日から17日までの日程で、欧州6カ国を歴訪する。エストニア、ラトビア、リトアニアのバルト3国とブルガリア、セルビア、ルーマニアの南東欧3カ国で、いずれも日本の首相としては初めての訪問となる。日本企業約30社が同行して各国首脳と面会し、新たな事業の展開につなげる。
菅義偉官房長官は10日の記者会見で、首相の歴訪を発表したうえで「日本外交のフロンティアを広げるとともに、各国首脳と北朝鮮問題などについて緊密な連携を確認する」と述べた。核・ミサイル開発を進める北朝鮮に対して、最大限の圧力をかける日本の方針に理解を得たい考えだ。
日本企業は三菱商事などの商社のほか、IHIや日本たばこ産業(JT)、住友林業などが同行する。IT(情報技術)に強みを持つエストニアには楽天も加わる。