どこでもプライベート空間に。
ノイズキャンセリング機能搭載ヘッドホンの代名詞とも言えるBose「Quiet Comfort」シリーズ。その最新機種「QuietComfort 35 wireless headphones II(QC35 II)」が2017年11月にリリースされました。
その特徴は、従来からの高音質&ノイズキャンセリングに加え、世界初のGoogleアシスタント対応ヘッドホンであること。ヘッドホン上でGoogleアシスタントを起動でき、スマホを取り出すことなく、交通情報を調べたり、天気や予定を確認できたりするのは、かなり未来的。
数週間にわたり使ってみて感じたのは、QC35 IIが「『快適な空間』をモバイルできるヘッドホン」だということです。快適な空間は人それぞれで、それは自宅のリビングかもしれないし、ささやかながら「自分の王国」と言えるワンルームかもしれません。もしかしたら、人によってはコンシェルジュ付きの高級ホテルの一室かも。
どちらにせよ、QC35 IIはそんな快適空間を外まで持ち出してくれるんです。
ヘッドホンの基礎力としての「高音質」を実現する、Boseクオリティ
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音楽ストリーミングサービスはもちろん、動画ストリーミングサービスにより、日々追いつけないほどの音楽や映像に囲まれている現代人。せっかくなら高音質で楽しみたいものです。
映画館や店舗でもスピーカーが導入されているBose製品だけに、QC35 IIの再生音は安定・安心の高音質。聴き慣れた音楽の中に潜んで気づかなかった重低音やリヴァーブ、ボーカルのニュアンスにも気づかされます。
良いスピーカーを購入した後に感じる「自宅から出たくない」というあの感覚を抱きながら、それをそのまま外に持ち出せる快適さは高級ヘッドホンならではです。
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そんな高音質と同時に印象的なのが、快適なつけ心地。高級車などにも使用されているシンセティックプロテインレザー素材を使用したイヤークッションは、耳あたり抜群。その感触は、低反発の枕に耳が包み込まれるよう。明らかにランクの違う快適性で、こればかりはぜひ一度店頭で着用してほしいところ。
そして日々持ち運ぶアイテムとして気になるのが耐久性です。QC35 IIを手に取ると感じるのは軽量ながらもしっかりとした堅牢性。ガラス繊維を練り込んだナイロン樹脂や、耐食性のステンレススチールを使っているため、高級製品とはいえ、デリケートになることなくガシガシと毎日気軽に高音質を持ち運ぶことができます。
モバイルする「自宅」。都会の雑踏でも、電車や飛行機の中でも高音質を
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Boseクオリティの高音質を「どこでも楽しむ」ための機能が「ノイズキャンセリング」です。
QC35 IIを耳にかけて電源を入れると、極上のイヤーパッドの感触の次に「静寂」が訪れます。
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ノイズキャンセリング中は、自分だけ別の次元に入り込み、周囲から見えなくなったのではと錯覚すら覚えます。
それでいて再生音へのノイズキャンセリングの影響はまったく感じられず、この辺りはさすがにノイズキャンセリングヘッドホンのパイオニア的存在であるBoseの「QC」シリーズの最新機種といった印象。
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また、周りの環境に合わせてノイズキャンセリングレベルを3段階で切り替えできるので、後方からの車が気になる街中から、轟音が響き続ける飛行機内まで対応できます。
いずれのノイズキャンセリングレベルでも、人の声は聞き取りやすいようにチューニングされているため、街中で知り合いに、オフィスで同僚に声を掛けられたときも気付きやすいんです。
肉声でなくとも、飛行機や電車内のアナウンスも聞き取りやすいため、必要な情報を聞き逃しにくく安心ですよ。
音楽を聞くだけじゃない。Googleアシスタントが自分だけの秘書になる
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QC35 IIから新たに搭載されたのがGoogleアシスタント機能です。
これによって、いちいちスマホを取り出さずとも日付や時刻、天気や予定、その他通知が音声で確認できるようになります。音楽再生はもちろん、CMでおなじみの「富士山の標高は?」といった質問にも答えてくれるんです。メールやメッセージの送信者名とメッセージの内容まで読んでくれるのは驚きでした。その使用感はまさに、スマートスピーカーをモバイルしている感覚です。
QC35 IIで使用するGoogleアシスタントで便利なのは、ちょっと恥ずかしい気もしてしまうスマートスピーカーのように「OK Google」と声でコマンドする必要がない点。ヘッドフォンのアクションボタンを押すだけで起動し、現在時刻や通知を読み上げてくれるので、街中でも周囲を気にすることなくアシスタント機能を利用できます。
もしGoogleアシスタントを利用しない場合、アクションボタンはノイズキャンセリングレベルの調節に割り当てることもできますよ。
日常のふとした瞬間を、上質なリラックスタイムにしてくれるヘッドホン
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東京が4年ぶりの大雪に見舞われた先日、ちょっとしたトラブルがありました。
上の写真のようなガジェット類とQC35 II、そして少しの着替えをバッグに詰めて旅行に行った帰り。飛行機を降りて、都内へ向かうリムジンバスに乗り込んだところ、大雪の影響による渋滞に巻き込まれてしまったんです。渋滞はやがて立ち往生になり、結果的に首都高の山手トンネル内に約10時間も閉じ込められてしまうことに。
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そこで役立ったのがQC35 IIでした。トンネル内に響くエンジン音や、狭い車内のちょっとした雑音はすべてノイズキャンセリングで解消され、振動が伝わる両足を床から離して目を閉じれば、バスに閉じ込められていることすら忘れてしまうほどの静寂。 電源持続時間も20時間と、バッテリーの持ちも十分でした。
バスの中での10時間は、ノイズキャンセリングのみをオンにして無音で仮眠を取ったり、動画のサブスクリプションサービスでマイリストに入れておいた作品を鑑賞したり、音楽作品を聴いたりするなどして過ごしたのですが、重低音から高音まで再生される高音質性能は、バスの中にいることを忘れさせてくれる時間でした。
もちろん、こういった特殊な環境のみならず、自宅やカフェ、取引先オフィスの一角、飛行機など、さまざまな場所でQC35 IIは、ストレスを大きく軽減してくれます。
優秀なノイズキャンセリング機能と快適な付け心地は、どこにいても同じような環境を実現するため、大きな安心感を作り出してくれます。それは仕事の場に限らず、ちょっとしたスキマ時間でのリラックスにも役立ちます。
QC35 IIを使ってわかったのは、とにかく「あらゆるタイミングで役に立つ」万能高品質ヘッドホンだということです。
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自宅でゆったりと音楽を聴いたり、映画を観たりしながら過ごす、リラックスできる時間。それをモバイルできることがどれほど快適か。QC35 IIは、まさにそんな気持ち良さを持ち歩けるヘッドホンです。
発売価格3万9960円 (税込)と、控えめに言っても安い買い物ではないですが、使用頻度は間違いなく最高クラスのアイテム。これで毎日が快適に過ごせるならば、贅沢というよりも「賢い選択」です。
Photo: 照沼健太
Source: Bose
(照沼健太)