女子生徒110人が不明、ボコ・ハラム学校襲撃 ナイジェリア

2018.02.26 Mon posted at 10:41 JST

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ナイジェリア・ラゴス(CNN) ナイジェリア情報省は25日、北東部ヨベ州ダプチでイスラム過激派「ボコ・ハラム」の一派が学校を襲撃した事件について、連れ去られた女子生徒110人の行方が分からないままになっていると発表した。

行方不明になっている生徒の保護者は、政府の対応の鈍さや生徒たちの居所に関する情報が錯綜(さくそう)していることに業を煮やし、互いに協力して自分たちで行方不明者の名簿を作成。被害者団体も結成した。

学校が襲撃されたのは19日。州知事はその直後の声明で女子生徒50人が行方不明になったと発表し、続く声明で行方不明になっていた女子生徒はナイジェリア軍に救出されたと発表した。

ところが州政府は翌日になってその発表を撤回し、生徒たちは発見も救出もされていなかったと説明した。

14歳の娘が行方不明になったという父親はCNNの取材に対し、「19日以来、5分も寝ていない。食べることも集中することもできない」と話し、「娘は体調を崩して私が面倒を見ていた。やっと学校に戻ったばかりだった」と娘の身を案じている。

ナイジェリアのブハリ大統領はこれまでの対応について謝罪。今回の事件を「国家的惨事」と位置付け、部隊や偵察機を出動させて、行方不明になった生徒たちを捜索していると説明した。

ナイジェリアでは2014年、ダプチから約275キロ離れた北東部のチボクで、ボコ・ハラムが約300人の女子生徒を連れ去る事件が発生した。一部の生徒は交渉によって解放されたが、今も100人以上の行方が分かっていない。

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