平安時代の銅銭ザックザク195枚 地鎮目的? 延喜通宝、乾元大宝
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/140307/wlf14030707440005-n1.htm?view=pc
平安時代中期(10世紀)に鋳造された銅銭計195枚を当時の建物の柱穴などに埋めていたとみられる遺構が滋賀県栗東市蜂屋の下鈎東(しもまがりひがし)・蜂屋(はちや)遺跡でみつかり、栗東市教委が6日発表した。地鎮目的だったとみられ、これだけまとまった出土例は珍しい。このうち29枚は高級陶器に埋納され、市教委は「中央と関わりのある有力豪族がいた可能性がある」とみている。
銅銭は、掘っ立て柱建物の柱穴など計9カ所に埋められていた。いずれも直径約2センチで、材質に鉛が含まれているものもあり、判読できた文字などから「延喜通宝(えんぎつうほう)」「乾元大宝(けんげんたいほう)」の2種類とみられる。
このうち29枚は、当時高級品だった緑釉(りょくゆう)陶器の「手付水注(てつきすいちゅう)」など国産の陶製の壺計4点に収容。このほか大半の銅銭は、貨幣の穴にひもを通して束にまとめた「差し銭」の状態で埋められ、そのうちの1つは77枚が連なっていた。また、遺構からは平安京などでしかみられない良質の中国製青磁碗も出土した。
↓出土の報告を受け調査させていただいたときの様子です