平昌五輪の女子フィギュアスケートで、ロシアから個人資格(OAR)で出場した金メダルのアリーナ・ザギトワ(15)と銀メダルのエフゲニア・メドベージェワ(18)。10代とは思えない色気とスタイルにクギ付けになった男性も多いだろう。

 しかし、ロシア美女は劣化も激しい。30歳も過ぎればあっという間に、肝っ玉母ちゃんのように変わってしまう。どうして太っちゃうのか。やはり厳しい気候が影響しているという。

「極寒で運動量は少ないのに、生命を維持するためのカロリー摂取が激しいのです。ジャムも大好きで、ロシアンティーにも入れますし、ジャムの入ったロシアアメも国民に人気のお菓子。凍てつくような寒さで、糖分に幸せを感じるといいます。また、極東ロシアでは細い指だと凍傷になりやすいし、体を守るために動物性の脂肪を大量に取ると聞きます。昔、北極探検するグループを取材したことがあります。探検隊員のひとりの女優・和泉雅子さんは『寒さを乗り越えるために20キロ体重を増やした』と話していましたね」(旅行ライターの渡辺輝乃氏)

 ロシアの1人当たりのマヨネーズ年間消費量は5・1キロで世界一。日本人(1・5キロ)の3倍以上も摂取している。砂糖消費量も1人当たり年間37・5キロ。日本は16・6キロで、やはり太っている女性が多い米国の33・7キロより多い。自家製のアルコール飲料やジャムに使用するためだ。

 高カロリーのアルコール度数の高いお酒を摂取するのも、寒さをしのぐため。さかのぼれば、ロシア帝国の女帝エカテリーナ、エカテリーナ2世とも加齢とともにふくよかな体形になった。これもジャム入りの紅茶が好きだったからだろうか。

「ただ、最近はモスクワを中心にスポーツジムも充実し、健康志向の輸入食も人気。ヨーロッパ圏のようなモデル体形を目指して、維持する女性が増えていますね」(渡辺輝乃氏)

 ザギトワの10年後が楽しみだ。