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愛知深海魚、味は「べっぴん」 蒲郡の宿、観光用メニュー考案
蒲郡市が県内随一の水揚げ量を誇る深海魚を観光客らに味わってもらおうと、市観光協会が「べっぴん深海魚」と銘打ったブランド化の取り組みを始めた。旅館やホテルが、それぞれ趣向を凝らしたメニューを考案し、市内で発表会があった。 蒲郡には、渥美半島沖など水深二〇〇メートル以深の海域で操業する「沖合底引き網漁船」が四隻ある。市内の形原、西浦の両漁港には、七~八月の禁漁期を除き、メヒカリ、キンメダイ、ムツなどの深海魚が水揚げされる。 このため、市内に複数ある温泉地で味わえる地元の食材として、みそや白しょうゆといった三河の醸造文化と合わせて発信を強化することにした。「特別な品」の意味から美しい人を指すようになった「べっぴん」という言葉は、三河地方が発祥といわれる。 十七の旅館・ホテルの料理長らが、「キンメダイの釜飯」「アカザエビのクリーム焼き」など深海魚を使った和洋中さまざまな独自メニューを開発し、パンフレットも作製した。一部の宿泊施設では既に提供を始めている。 監修したフードコーディネーターの後藤かをりさんは「食材としての深海魚は、名古屋にもまだ情報が伝わっていない宝の山。うまみや栄養分が豊富で、良いことづくし」とPRする。 発表会でニギスを使ったうどんなどを紹介した旅館「和のリゾートはづ」の三島公生(きみお)料理長(60)は「いろんな魚が不漁と言われる中でも深海魚は豊富に揚がっている。脂が乗っているので、調理は鮮度との戦い」と話した。 (木下大資) 今、あなたにオススメ
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