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話のネタになる最新ITニュースまとめ

マトリックスケータイ「Nokia 8110」が復活。湾曲ボディにスライドするギミックがそそる

「話のネタになる最新ITニュースまとめ」は、主に海外のIT業界で先週話題になったニュースを紹介する連載です。知っておいて損はない最新情報から、話のネタになりそうな事柄まで、さまざまなニュースをお届けしていきます。

マトリックスケータイこと「Nokia 8110」が4G LTEに対応し復活!

スペインのバルセロナで2月26日から3月1日まで開催される世界最大の携帯見本市「MWC 2018」に合わせて、メーカー各社が最新スマートフォンやタブレット端末などを続々と発表しています。その中でも注目したいのが、ノキアから発表されたケータイ「Nokia 8110 4G」。この機種は、映画「マトリックス」に登場した携帯電話を復刻したモデルで、映画を見た人なら誰しもが一度は欲しいと思ったのではないでしょうか。

「Nokia 8110」が4G LTE対応になって復活

「Nokia 8110」が4G LTE対応になって復活

キアヌ・リーブス主演の映画「マトリックス」(1999年)は、ワイヤーアクションやバレットタイムといった斬新な映像表現や、コンピューターによって支配された現実世界とコンピューターが作り出した仮想世界を舞台に繰り広げられるストーリーが話題になった作品です。

劇中で登場人物たちが使用する携帯電話として登場したのが「Nokia 8110」。あの着信音が鳴ると、カバーをスライドして通話を始めるネオやトリニティの姿に「かっこいい!」と思った人も多いはず。この「Nokia 8110」は一般向けにも販売されましたが、販売価格は1000ドル以上と、誰しもが購入できる端末ではありませんでした。

この「Nokia 8110」の4G LTE対応モデル「Nokia 8110 4G」をノキアがMWC 2018に合わせて発表。基本スペックはCPU「Snapdragon 205」、メモリー512MB、ストレージ容量4GB、200万画素の背面カメラ、バッテリー容量1,500mAhとなっており、スマートフォンと比べるとスペックや機能性は乏しいです。しかし、カーブした筐体やスライド式のカバーは、最新のスマートフォンにはない魅力で、映画ファンなら欲しくなること間違いなしでしょう。

「Nokia 8110 4G」はヨーロッパで2018年5月に発売予定。価格は79ユーロ(約1万円)となっています。日本での発売は未定ですが、ぜひとも販売してほしいですね。

ソース:ノキア

テスラのクラウドがハックされ仮想通貨マイニングさせられる

セキュリティ会社RedLockは、電気自動車で知られる企業、テスラがクラウドの管理コンソールをハッキングされ、同社の利用するクラウドサービス「AWS(Amazon Web Service)」が不正アクセスされたことを明らかにしました。また、AWSのリソースが仮想通貨のマイニングに悪用されていたことも判明しています。

ハッキングし情報を盗むだけでなく仮想通貨のマイニングに利用する手口はクリプトジャッキングと呼ばれている

RedLockによれば、攻撃者はテスラの電気自動車に搭載されているオープンソースのクラウドシステム「Kubernetes」の管理コンソールに侵入し、そこからテスラのAWSにアクセスされたとのこと。侵入されたデータの中には、電気自動車の走行データなどを保管するAmazon S3が含まれていました。

さらに、攻撃者がスクリプトをKubernetes上で実行させ、AWSのリソースを利用して仮想通貨のマイニングを行っていたこともわかっています。しかも、CPUの利用率を抑えてマイニング行為を目立たなくする巧妙な手口が使われていました。

Kubernetesの管理コンソールが保護されていなかったことが原因で、AWSの認証情報へのアクセスを許してしまった今回のハッキング。企業が利用するクラウドシステムの中には十分なセキュリティが確保されていないものもあり、昨今はハッカーたちの恰好の標的になっています。

ハッキングを発見したRedLockは、すぐさまテスラに報告し、数時間後に修正パッチが配布されました。テスラは、公式声明にてハッキングによる影響は社内で使用するテスト車に限られたものであり、ユーザーの個人情報や自動車の安全性に影響は確認されていないと説明しています。

ソース:RedLock

Googleが画像検索から「画像を表示」ボタンを削除し物議を呼ぶ

写真検索サービスを提供するGetty ImagesとGoogleが提携を結び、Googleの画像検索でもGetty Imagesに登録されている写真を検索することを許可する代わりに、画像検索から「画像を表示」ボタンが削除されることになり、一部ネットユーザーの間で物議を呼んでいます。

画像検索から「画像を表示」ボタンが消える

画像検索から「画像を表示」ボタンが消える


Getty Imagesは、Googleの画像検索が著作権侵害を助長しているとして2016年にEUの公正取引委員会に提訴していました。Getty Imagesが主張していたのは、画像検索が同社のサービスの利用をじゃましていること。そして、画像検索から画像を簡単にダウンロードできてしまう点がユーザーによる著作権侵害を助長しているのではないか、というものでした。

両社は2018年2月に和解し、新しいパートナーシップを結んだことを発表。Googleの画像検索からGetty Imagesの画像が省かれる可能性がありましたが、提携によりその事態は免れることに。しかし、その代償として、画像検索から直接画像のURLを開ける「画像を表示」ボタンが削除されました。

この処置に対して、インターネット上では一部ユーザーの間で「ユーザビリティを損なう対応だ」として物議を呼んでいます。画像だけを閲覧するには、現状では画像検索から「表示」をクリックして、該当の画像が掲載されているWebページを開き、さらに該当の画像をクリックする必要があり、依然と比べて時間がかかるようになったのは事実です。ただし、画像の著作権を守ろうとするGetty Imagesの主張も一定の理解が示されるべきでしょう。

両社合意の上で削除された「画像を表示」ボタンですが、一部ユーザーの声に応えて「画像を表示」ボタンを復活させる拡張機能「Make Google Image Search Great Again!」まで登場するという事態に。トランプ大統領のスローガンをもじった名前が話題になっていますが、このいたちごっこの状態はしばらく続きそうです。

ソース:Getty Images

水川悠士(編集部)

水川悠士(編集部)

最新ガジェットとゲームに目がない雑食系ライター。最近メタボ気味になってきたので健康管理グッズにも興味あり。休日はゲームをしたり映画を見たりしています。

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