リップルって聞いたことはあるけどいまいちどういう仮想通貨なのかわからないままでいませんか?そんなあなたは︎
この記事を読めば意外と知られていないリップルの詳しい仕組みだけでなく、あまり書かれることのないデメリットまでわかり、読み終わる頃にはきっとリップルについて知らないことはなくなっています!
リップルが大好きな現役東大生がリサーチにリサーチを重ね、図とともにわかりやすく解説しているのでスルスルと知識を身につけることができます!
もうにわかとは言わせません!リップルオタクになって自信をもってリップルで「
リップル(XRP)ってなに?
- 新しい送金・決済システムの名称!
- 多くの巨大企業が注目していて、将来性バツグン!
- このサービスで扱われる通貨の名称でもある!
- 決済速度が極めて速く、手数料も安い!
- ブロックチェーンを使わない珍しいタイプの仮想通貨!
- リップラーと呼ばれるリップル大好きな仲間もいっぱい!
目次
- 仮想通貨リップル(XRP)とは?時価総額3位の超大型コイン!
- RTXPとは?
- RTXP① ILP(インターレジャープロトコル)の仕組み
- RTXP② XRP Ledgerの仕組み
- 実は仮想通貨ではない
︎XRPの仕組み
- XRPの役割は?XRPを使ってできること
- RippleNetの仕組み
- リップルのメリット
- リップルのデメリット
- リップル(XRP)チャート分析!ニュースが価格に与えた影響は?
- 今後のイベントは?XRPの今後の価格推移を予想!
- 仲間もいっぱい!熱狂的なリップラーのみなさん
- 【リップルの購入方法】おすすめ取引所・販売所3選
- 【リップルの保管方法】おすすめウォレット3選
- リップルまとめ
- おまけ① リップル用語辞典
- おまけ② リップルオタク度テスト〜あなたはどこまでわかる?〜
仮想通貨リップル(XRP)とは?時価総額3位の超大型コイン!
リップルはXRPのことではないかも
︎
リップル(Ripple)とは、Ripple Inc.によって開発された
そのため、リップルはRipple.Incが運営する金融システム全体をさす場合もシステム内で使われる通貨XRP(読み方がリップル)をさす場合もあり混同して使われることがよくあります。この記事ではわかりやすくするためにシステムを「リップル」、仮想通貨を「XRP」と表記します。
リップルを運営するRipple Inc.(リップル社)
会社名 | Ripple.Inc |
代表者 | Brad Garlinghouse(CEO) |
創業 | 2012年9月 |
本社所在地 | アメリカ合衆国カリフォルニア州 |
ホームページ | https://ripple.com/jp/ |
リップルは2004年にRyan Fuggerによって開発が始まり、その後指揮権を譲り受けた共同創業者Chris Larsenが2012年9月に設立したOpenCoin.Incで開発が引き継がれました。OpenCoin Inc.は2013年9月にRipple Lab Inc.に、2015年10月にはRipple Inc.に社名を変更しました。Chris Larsenは現在すでにCEOを退いていますがの成長に伴いアメリカの長者番付でトップ10に入っています!そのきっかけとなったのがリップルのシステム内で利用される仮想通貨XRPであり、なんとこのXRPは
Ripple Inc.の目標は、あらゆる場所に「価値(=お金)」を届けることのできる
たとえば既存の金融システムでお金を誰かの元に届けようとすると、銀行から銀行に送金することとなります。これでは手数料や時間がかかってしまうのはもちろん、相手が銀行口座をもっていなければそもそもお金を届けることすらできません。2014年のデータでは、世界全体の金融機関・モバイルマネー口座保有率は62%、発展途上国では54%であり世界の約半数の人が口座を持っていません。
Ripple Inc.はこの現状を打破すべく、たとえば携帯電話のメールでお金を送ることのできるような世界を目指しています。携帯電話の契約率は2017年のデータで103.5%(100%を超えているのは一人につき複数台携帯を所有している可能性があるため)であることなどから考えると、Ripple Inc.が目指す未来は大きな可能性を持っています。
参考:JICA – 国際協力機構、ITU-GLOBAL AND REGIONAL ICT DATA
RTXPとは?
通貨としての「リップル(XRP)」を理解するためにはまずXRPが利用されるシステム「リップル( RTXP)」を知っておく必要があります!
RTXP(リップル・トランザクション・プロトコル)はリップル社が運営する送金システムで、通貨間の壁を取り払うことができるシステムILPと決済を速く・安くするシステムXRP Ledgerの2つが合わさってできています。
かつてはRCL(Ripple Consenseus Ledger)という名前でしたが、XLP Ledgerに改名されました。
RTXP① ILP(インターレジャープロトコル)の仕組み
通貨の違いによる不便を解消し安全な送金を実現!
ILP(インターレジャープロトコル)とは「通貨(決済手段)と通貨(決済手段)を繋げるシステム」のことです。
たとえば「海外の通販サイトで欲しい商品を見つけてもドル支払いだから買えない」、「お店でVISAカードを使おうとしたらマスターカードにしか対応していなかったのでクレジットカードが使えなかった」などといった経験は誰しもがあるはずです。
このような決済手段(通貨)の違いによる不便を解消しようとするのがILPです。ILPを利用すれば
たとえばILPを利用すれば日本にいるAさんが1000円を送金し、アメリカにいるBさんはそれをドルで受け取ることができます。詳しい仕組みをみていきましょう。
まずAさんが自分が所有するじゃぱん銀行の口座から1000円を送金すると、その1000円は「エスクロー」と呼ばれる待機ゾーンに送られホールド状態(=ハッシュロック)になります。じゃぱん銀行とリップルの両方の口座を持っているコネクター1はコネクター2に1000円相当のリップルを送金しそれもまたエスクローでホールド状態になります。続いてコネクター2も1000円相当のドルを送金しそれもまたエスクローでホールド状態になります。
全部がエスクローでホールド状態に入ったところで送金が順次処理されていきます。
それぞれのホールド状態の送金は特定の条件が満たされるとホールド状態が解除され反映されます。Aの送金が反映される必要条件は「コネクター2が持つ鍵(ハッシュ値)で解錠すること」、コネクター1の送金が反映される必要条件は「Bが持つ鍵(ハッシュ値)で解錠すること」、コネクター2の送金が反映される条件は「すべてのエスクローが準備状態に入ること」です。
つまり、コネクター2の送金のホールド状態が解除されることで次々と送金が連鎖的に処理されていきます(ぷよぷよと同じ要領です)。実際に見ていきましょう。
まずすべてのエスクローが準備段階に入るとコネクター2の送金データのホールド状態が解除され同時にコネクター1の送金を実行する鍵が出現します。コネクター2はBからその鍵を受け取り解除するとコネクター1の送金が実行され同時にAの送金を反映する鍵が出現します。コネクター1はコネクター2からその鍵を受け取り解錠するとAの送金が実行されます。
送金情報には一定時間で送金が実現しないと元の状態に戻すタイムロックが定められており、もしこの中の1人が受領のサインを行わず送金が一定時間たっても完了しなかった場合はすべての工程が破棄され元の状態に戻ります。
これにより通貨の壁がなくなる上、送金の安全性が大きく高まります!
(なお、ブロックチェーンを利用する仮想通貨ではアトミックスワップと呼ばれる似た技術が採用されています。)
最も効率のいい方法を自動で検出する!
このようにエスクローを介して送金を処理していく仕組みをHashed-Timelock Agreements (HTLAs) といい、ILPはその中の1段階(=レイヤー)に当たります。ILPの他送金をリクエストするレイヤーSPSP、ILP用の送金情報を作成するレイヤーPSKなど多数のレイヤーが存在します。
機能によってプロトコルレイヤーを細分化し必要に応じてレイヤーを組み合わせることによりリップルは様々な送金に対応できる拡張性を持っています。応用力が高く必要な工程のみを利用することができるため手数料が安くなります。
なお、コネクターは送金の間に立つ代わりにその一部を手数料として受け取ることができます。
たとえば、Aがコネクター1を介してBに送金する際に、Aがコネクター1に送金した額より少ない額をBに送金することでコネクター1はその差額を得ることができます。(Aがコネクター1に1000円送金し、コネクター1はBに900円分の送金を行えば100円分の手数料がコネクター1に入る。)
コネクターは手数料として得る金額を自分で設定できる一方で、送金者もネットワーク上のどのコネクターを利用するかを選ぶことができます。送金者はコネクターを利用することで発生する手数料の見積もり「クォーティング」をコネクターの判断材料にします。クォーティングの結果手数料が高すぎると判断した場合にはコネクターを任意に変更することができます。
上の例ではコネクターは1つですみますが、場合によってはコネクターを複数利用する必要もあります。リップルでは必要なコネクター数やクォーティング・両替レートをもとに最も安く・速く送金できる方法を自動検出する「パスファインディング」の機能があり誰もが効率よく送金が可能なのです。
ILPまとめ
- ILPは「通貨(決済手段)と通貨(決済手段)を繋げる」システム
- ILPに対応さえしていればどんな人・どんな通貨でも安全に価値を届けることができる!
- リップルでは自動で最短・最安の方法を検出してくれる!
RTXP② XRP Ledgerの仕組み
XRP LedgerはIoVを実現すべく様々な通貨の送金を簡単に行うことができるシステムで、システム内で扱われる通貨のうちXRPを除く全ての通貨が
銀行でも利用される借用証明書IOUをゲートウェイが発行
IOUとは、「お金を〇〇円分借りている」ことを証明する借用手形のことです。英語の”I Owe You(=あなたに借金をしています)”の発音から名前がついており、銀行などでも利用される決済手段です。
たとえば、銀行のATMで自分の口座に1000円の入金をした場合、残高は1000円と表示されますが実際に振り込んだお金はATMの中に存在しのちに銀行により回収されます。つまり、銀行残高に表示されている”1000円”は銀行が1000円を借りていることをあらわす借用書であり、銀行残高はいつでもお金を返してもらえることを表すIOUなのです。
既存の銀行システムや仮想通貨のリップルはIOU取引によりお金のやり取りをしています。銀行口座に表示されているお金は実は存在しない!?安い・速いのには理由があった!しらないうちに使われている便利機能をしっかりりかいしておきましょう!
IOUのメリットとデメリット
IOUはややこしい金銭のやりとりを省略できる反面、相手に返済の能力・意思がない限り成立しないデメリットを持ちます。
たとえば、ある日AさんとBさんがご飯に行き、Aさんが財布を忘れたBさんに1000円を借したとします。口約束では心もとないので「Bさんから100円を返してもらえる券」(=IOU)を10枚作成し、Aさんに渡しました。
次の日、喉が渇いたAさんは自販機を見つけ100円のジュースを買いたくなりました。財布を持っていなかったAさんは、昨日Bさんにお金を貸したことを思い出し「Bさんから100円を返してもらえる券」を1枚取り出して、「昨日1000円貸したけど、返すのは900円でいいから今100円かわりに出して!」と求めました。すなわち、昨日製作されたIOUのうち100円分を使ってBさんに100円分の支払いを求めたのです。Aさんは「Bさんから100円を返してもらえる券」を1枚Bさんに返し、Bさんは100円のジュースをAさんにおごった後に返してもらったIOUを捨てました。
これによりAとBの間の現金のやり取り「BさんがAさんに1000円を返す」「AさんがBさんに100円を返す」の2作業を、「BさんがAさんに900円を返す」の1作業のみに減らすことができるのです!
実際に国際送金をする場合を考えると、既存の金融システムでは反映に数日・手数料も5000円程度かかるのに対し、XRP LedgerではIOUを利用することにより導入されている通貨はすべて
ただ、Bさんが発行するIOU「Bさんから100円を返してもらえる券」はBさんが返せるだけのお金を持っていて求められた時に返す意思がある前提でのみ効果があります。もし「お金ないから返せませーん」や「え、なんの話〜?」などとすっとぼけた場合にはBさんが発行したIOUはただの紙切れになってしまいます。
このように債務者が債務責任を果たさない可能性をカウンターパーティリスクと呼び、債務者と債務者の信頼関係をトラストラインと呼びます。
IOUまとめ
- IOUは債務者が発行する借金手形
- IOUは手間と時間を省略できる!
- 債務者が返済しないカウンターパーティーリスクがある…
IOUとゲートウェイ
既存の金融システムでは銀行がIOUを発行し残高を更新していますが、リップルのシステムでは、リップル社の認可を受けた業者「
たとえばコインさんが「OXゲートウェイ」というゲートウェイに5000円を入金します。すると「OXゲートウェイから5000円を返してもらえる」ことを表すIOUとして5000JPY(OX)がOXゲートウェイにより発行されます。同様にオタクさん1000円を△□ゲートウェイに入金すると、「△□ゲートウェイから1000円を返してもらえる」ことを表すIOUとして1000JPY(△□)が△□ゲートウェイにより発行されます。
ここで注意しなければならないのは、特定のゲートウェイで発行されたIOUはそのゲートウェイでしか効力を持たないことです。たとえばコインさんが△□ゲートウェイに5000JPY(OX)を持っていっても日本円を引き出すことはできないですし、オタクさんがOXゲートウェイに1000JPY(△□)を持っていっても日本円を引き出すことはできません。
ただし、ゲートウェイが発行するIOUには「リップリング」という機能があり、同じ通貨に関するIOUであれば自動でゲートウェイ間で入れ替えトラストラインが変化する可能性があります。
たとえば△□ゲートウェイからOXゲートウェイに1000円分の送金があったとします。その際に手数料や時間がかかる現金の輸送ではなく「△□ゲートウェイがコインさんに対してしている5000円の借金のうち1000円分をOXゲートウェイが負担する」ことで実質的に1000円が送金されたことにすることができます。その場合、コインさんが持っている5000JPY(OX)が4000JPY(OX)+1000JPY(△□)に変化することになります。AさんとしてはIOUを行使することで受け取れる日本円の額は変化していませんが、トラストラインが変化することになります。
なおリップリングはIOUの保有者の意思で「No Rippleフラッグ」をオンにすることで無効にできます。意図せずによくわからないゲートウェイを信頼することになる可能性があるので、リップリングは無効にしておくのが無難です。
マイニングを必要せずに5秒で送金!承認アルゴリズムPoC
通常の仮想通貨はブロックチェーンと呼ばれる改ざん不可能な情報の集合体をマイニングにより正しいと証明されたデータを追加していくことで取引を記録しています。ビットコインを例に考えてみましょう。
ビットコインはいくつかの取引の結果(=トランザクション)をまとめて「ブロック」に記入します。新たなブロックを生成しトランザクションを記入するためには、前のブロックの情報をもとに複雑な計算を行いナンスと呼ばれる特別な値を導き出さなければなりません。新たなブロックは1つ前のブロックに由来し、そのブロックもまたその1つ前のブロックに由来し、、、とブロック同士が鎖のように連結していることからこの仕組みを「ブロックチェーン」と呼び、また、複雑な計算を行い新たなブロックを生成することを「マイニング」といいます。
もし誰かがブロックの情報を改ざんするとその次のブロックの計算結果が大きく変わってしまうのですぐに気がつくことができ、新たなブロックが生成された時点でそのブロック以前のすべてのブロックの情報が改ざんされていないことを証明することとなります。そのため、マイニングはそれまでのブロックを「承認する」作業と考えることができ、ビットコインではその承認に計算力をともなうことから承認アルゴリズムを「PoW(プルーフオブワーク)」と呼びます。
ブロックチェーンはネットワーク上に公開されており、ビットコインのネットワークに接続しているすべての機械(=ノード)がトランザクションを確認したりマイニングをしてブロックを作成できます。ブロックチェーンの状態はノード間を伝播して最新の状態に更新されていき、伝播するまでのタイムラグはあるものの全てのノードが同じブロックチェーン情報を持ち、これがブロックチェーンが「分散型台帳」と呼ばれる所以でもあります。
目次プルーフオブワークとはプルーフオブワークとマイニングの仕組みプルーフオブワークとプルーフオブステークの違い承認システムは他にもある! プルーフオブワークまとめ プルーフオブワークとは プルーフオブワーク(Proof of Work)とは、ビットコインなどの仮想通貨で採用されている、膨大な計算量を必要とする作業を成功させた人が取引の承認者となり、新たなブロックをブロックチェーンに繋ぐ権利を得られる仕組みのことです。その計算作業をマイニングと言い、マイニングの成功者には報酬が与えられます。 膨大な計算力が必要な作業って?マイニングって?と思った方、これからその説明をしていくので安心してください! プルーフオブワークとマイニングの仕組み ハッシュ関数が重要! プルーフオブワークの説明に入る前に、まずはハッシュ関数というものを説明しなければなりません。このハッシュ関数というのは、値を代入して計算するのは簡単なのに、この値が出るにはどういう値を代入すればいいかが分からないという特殊な関数です。この特徴を活かしてプルーフオブワークという仕組みは成り立っています。 マイニングとはどんな作業? プルーフオブワークにおいて、取引を承認し新しいブロックをブロックチェーンに繋げる作業のことをマイニングといいます。このマイニングを最初に成功させた人は報酬がもらえるという仕組みになっています。では、どうやって新しいブロックを繋げる人を決めるのでしょうか。 マイニングという作業において実際にやっていることは、ハッシュ関数に代入するとその頭に決められた個数の0が並ぶ数字が出てくるような値(ナンス)を探すという作業です。つまり、マイニングの成功とはナンス探しの成功を指します。 さて、ここでさっきのハッシュ関数の性質を思い出してください。ハッシュ関数は代入して計算をするのは簡単だけど、その逆を求めるのは困難です。すなわち、「値を代入したときに頭に0が何個並ぶか」はすぐ分かるのに、「頭に0がこの個数並ぶ数が出てくるには何の値を代入すればいいか」は分からないわけです。
それに対し、RTXPではブロックチェーンは存在せず、
XRP Ledgerではブロックチェーンと同様にノード間で情報を伝えていき同じ情報が共有されますが、トランザクションはブロックチェーンではなく「レジャー」に記入されます。レジャーにはRTXP内のすべての口座の残高が記載されており、数秒に1度のペースで更新され続けます。XRP Ledgerでは最新の状態のレジャーをLCL(Last Closed Ledger)と呼びます。
すべてのノードがトランザクションを生成することができその情報は全てのノードに伝わりますが、RTXPのネットワーク内で一定数の同意(=コンセンサス)が得られて初めてLCLに反映されることになります。この承認アルゴリズムをPoC(プルーフオブコンセンサス)と言います。
ビットコインでは全てのノードが承認作業(マイニング)を行うことができますが、RTXPでは承認作業はRipple Inc.が定めた一部の「Validator(=承認者)」しか行う権利がありません。ValidatorにはマイクロソフトやSBIなど世界的に信用のある企業などが選定され、UNL(Unique Node List)と呼ばれるリストに登録されています。
ここからはPoCの詳しい仕組みを説明しますので、興味のない方は読み飛ばしていただいても結構です。
各ノードには他のノードからトランザクション候補が絶えず送られてくる一方で、Validatorがトランザクション候補への同意を示した「承認申請」も送られてきます。各ノードは承認申請をもとにトランザクション候補を順番に何段階かの審査にかけていきます。
まず1段階目では承認申請はUNLに登録されているValidatorによりなされているか確認され、UNLに記載されていないノードが作成していた場合は破棄されます。一定時間トランザクション候補と承認申請を比較したのち、Validatorの50%以上の同意を得られていたトランザクション候補の承認申請は別のノードに送信され、49%以下のものは破棄されます。
2段階目でも承認申請はUNLフィルターにかけられ一定期間審査を受けますが、今度はValidatorの60%以上の同意を得られていたトランザクション候補の承認申請だけが通過していきます。その後同様にして3段階では70%以上、4段階目では80%以上と段階を追うごとに必要となる同意率が上がっていきます。この作業を繰り返すことで同意率の低いトランザクション候補の承認申請が淘汰され同意率の高いトランザクション候補の承認申請だけが残り、同意率は限りなく0%か100%に近づいていきます。
80%以上の同意を得られなかったトランザクション候補はトランザクション候補として次の審査にも残り続けますが、トランザクション候補は生成されてからの経過時間がLast Ledger Sequenceという数値で記録されており、長時間残り続けていると自動的に消滅します。
この仕組みにより承認作業の精度の向上が見込める他、仮に悪意あるValidatorがひとつ存在していたとしても承認作業は正確に行うことができます。
英語ですが詳しく仕組みを説明した動画もあります。
XRP Ledgerとビットコインのブロックチェーン
XRP Ledger | ビットコインのブロックチェーン | |
---|---|---|
承認アルゴリズム | PoC | PoW |
ブロックチェーン | なし | あり |
マイニング | なし | あり |
承認者 | Validatorのみ | 誰でも |
管理 | 中央集権的 | 非中央集権的 |
承認速度 | 10分〜数時間 |
XRP Ledgerまとめ
- XRP Ledgerは「ブロックチェーンを使わずにPoCにより送金を行う」システム
- IOUとして理論上あらゆる通貨がシステム内で利用可能
- XRP Ledgerでは送金反映に約5秒・手数料も数十円程度!
- XRP自体はIOUではない
実は仮想通貨ではない
︎XRPの仕組み
XRPの概要
トークン名 | リップル |
通貨単位 | XRP |
総発行量 | 1000億XRP |
最小単位 | 0.000001XRP |
承認方式 | PoC(Proof of Concensus) |
承認速度 | 約5秒 |
1XRPあたりの価格* | 約150円 |
時価総額** | 約5兆8000万円 |
*・・・2018年1月25日現在 **・・・2018年1月25日現在
リップルのシステム内で使われる通貨の単位はXRPであり、1月27日現在1XRPは約150円で時価総額は約5兆8000万円となっています。この時価総額は仮想通貨の中ではビットコイン(BTC)の21兆円、イーサリアムの13兆円につぐ
ちなみに時価総額は「1単位あたりの価格×発行量」で計算しますが、リップルの時価総額が計算結果と一致しないのはXRPの一部が使用不可能な状態(=ロックアップ)で保存されているためです。ロックアップについては後ほど詳しく説明します!
XRPの最小単位は”drop(ドロップ)”と呼ばれ、XRPは0.000001XRP(100万分の1)単位、つまり約0.00015円単位で利用することができます。
また、XRP Ledger内のXRP以外の通貨が全てIOUで取引されているのに対し、XRPは直接レジャーに書き込まれているのでゲートウェイにお金を貸しているわけではないため
(もっともリップル社そのものが倒産・不正をしサーバーが正常に維持されなくなるとXRPの利用価値がなくなる可能性はあります。)
ブロックチェーンもマイニングも不要!
XRPはマイナーによる承認を必要としないPoCを採用しているためマイニングがなく通貨の総発行量は1000億XRPから増えることはありません。また、ブロックチェーンすら使っていないことからXRPはもはや仮想通貨ではないと表現されることがあります。
実際にリップル社のCEOであるBrad Garlinghouseは2018年2月に開かれたYahoo Finance All Marketsサミット(Yahoo AMS)において
このようにXRPはビットコインやイーサリアムと大きく異なる性質をもちますが、管理者が存在する既存の金融システムに近い性質が銀行やXRPを人々に受け入れやすいものにしているともいえます。
XRPの役割は?XRPを使ってできること
通貨と通貨を繋ぐブリッジ通貨となる!
XRPはXRP自体の決済利用が目的に作られたのではなく、ILPなどで通貨の間に入り決済の手助けとなることが主目的となっています。
先ほど説明した特徴からリップルを利用すれば安く・速く通貨の変換ができるほか、銀行からすれば通貨導入に必要なコストも削減できます。
たとえば銀行で10種の通貨全ての両替に対応しようとすると、45通りの組み合わせを用意しなければなりません。
しかしもし間にXRPを挟めば、XRPが10種の通貨に対応する10通りの組み合わせのみで済みます。たとえば、AからHに両替したければ、A→XRP→Hで可能になります。
さらにリップルは先ほどの例のようにA→XRP→Hという手順を踏むことなく、A→XRPとH→XRPの台帳をつなぎ合わせ自動でA→Hの台帳を作り出すオートブリッジ機能を持ちます。
このように通貨と通貨の間に入り手間とコストを削減してくれる通貨を
RTXPの安全性を高める!
どのようなシステムにも悪意を持った人物は存在し、たとえばビットコインを嫌うハッカーは「0円を送金する」トランザクションを大量に作り出すことでビットコインのシステムに負荷をかけることができます。ビットコインのマイナー手数料は送金者が任意に設定できるため、負荷の増大に伴い送金を満足に行うために必要な手数料が高くなる一方で、ハッカーはなんのコストもなくビットコインのシステムを攻撃することができるのです。
リップルでは、システムの利用にはわずかながら手数料が発生し、手数料として支払われたXRPはシステム内から永遠に消失(=バーン)します。
そのためシステムに負荷がかかり手数料が増大すると、ハッカーもトランザクションを行うためにより多くの手数料が必要になりすぐにハッカーの資金が尽きることになります。
XRPの手数料には以下のようなものがあります。
- 送金手数料・・・送金の際にかかりバーンされる手数料。トランザクションの過剰生成を抑制。
- 最低保有金・・・XRPの口座内に最低限なければならないXRPの量。口座の過剰作成を抑制。
XRPの手数料の額は256ブロックに1回行われるValidatorの投票により決定します。
なお、リップル内のXRP以外の通貨にも手数料が存在する場合もあります。
- 振替手数料・・・通貨の発行者が送金のたびにかけることができる手数料。トランザクションの過剰生成を抑制。
- トラストラインクオリティ・・・残高を変更する際にゲートウェイが任意に課せる手数料。過剰な入出金を抑制。
このようにしてXRPは
決済スピードを早く、送金手数料を安くする!
ここまで述べてきたように、XRPはXRP LedgerにおけるPoCにより承認作業が行われているため、既存の送金システムより速く・安いのはもちろん、ビットコインやイーサリアムをはじめとする
ブロックチェーンを利用しない・マイニングを必要としないXRPは通貨やシステムを補助するのみならず単純な送金手段としても大きな価値を持っているのです!
RippleNetの仕組み
リップル社がIoVを実現すべくRTXPを駆使して全世界に提供するサービス名をRippleNetと呼びます。
RippleNetには大きく分けて3つのサービスが存在します。
- xCuurent・・・銀行と銀行の間の即時グロス決済サービス(銀行向け)
- xRapid・・・RTXPに通貨を取り入れ流動性を高めるサービス(送金会社・通貨発行業者向け)
- xVia・・・RippleNetに登録していない人々がシームレスに送金できるサービス(個人・企業向け)
この3つのうち現在機能してるのはxCuurentのみであり、残りの2つは未だ開発段階にあります。
xCurrent
xCurrentはRippleNetの根幹とも言える部位で、銀行間の送金を安く・早く行うためのサービスです。リップルのILPのシステムにメッセンジャー機能を併せ持ったサービスです。このサービス中ではXRPは登場しません。
基本的にはILPの部分で説明したHTLAによる送金ですが、各銀行は送金時にSWIFTやISOに準拠したメッセンジャーを用いて送金データを作成することができます。
たとえば、日本のじゃぱん銀行を利用するAさんがアメリカのアメリカ銀行を利用するBさんに送金したいとします。じゃぱん銀行とアメリカ銀行は提携関係になくお互いの銀行に口座を持っていないためじゃぱリカ銀行にコネクターを頼みます。
その際に送金者の個人情報・受取手の個人情報・送金情報がメッセージでまとめられ3つの銀行間で共有されます。情報を確認したのち各銀行は自分の割り当てられた分の送金額をホールド状態にします。あとはHTLAの要領で送金が処理されたのち3つの銀行に「送金完了」のメッセージが送信されます。
既存の銀行システムでは銀行間の送金を決まった時刻にまとめて行う時点ネット決済を採用しているところも多く、反映に時間がかかってしまう一つの要因となっていました。
xCurrentでは送金情報がすぐに処理されるRTGS(即時グロス決済)を採用しているため送金速度が早い他、メッセージングを利用し全員が同じ情報を共有しているため透明性が増します。
さらには仮想通貨XRPを使う工程が一切ないので仮想通貨に対し嫌疑的な銀行での導入がされやすいメリットもあります。
英語ですがxCurrentの概要を説明した動画があります。
xRapid
どんなに優れた通貨を発行してもそれが利用されなければ通貨としての価値はありません。xRapidは特定の通貨をXRPと交換可能にすることによってその
たとえば南アフリカには「南アフリカランド(R)」という法定通貨が存在しますが知名度もなければ用途も限られています 。もし通貨ペアとしてR/XRPが導入されればRTXP内で R→何かの通貨 という風に変換しRでは買えなかったものが買えるようになるほか、逆に他の通貨でRでしか買えなかったものを購入できるようになり、Rの流動性が高まるのです。
現在は開発途中であり導入はされていませんが、この例のようにxRapidは特に発展途上国における国際送金に役立つことが期待されています。
xVia
xViaはRippleNetのAPIを利用することによってRippleNetに登録していない人でもRippleNetを利用できるサービスです
。つまり、xViaを利用すれば登録なしに誰もがRTXPの恩恵を受けることができるのです。
いまだ開発中であり多くは明らかになっていませんが、個人や企業に直結するもっとも身近なサービスであると思われます。
リップルのメリット
Googleが出資をしている!
2017年5月にあの世界的大企業
たしかにGoogleの文字が!(Google VenturesはGoogle社が運営するベンチャー・キャピタルです。)
オンライン決済など幅広いサービスを提供するGoogleが、新たなオンライン取引システム形態の構築を目指すリップルの将来性に期待していると考えることができます。
安定して出資を受けることで、リップル社の計画や事業の安定性・拡大に
銀行でも送金システムに採用される見込み!
送金手数料を安く、反映時間を短くするリップルは銀行にとっても魅力的であり、さらに胴元が存在しブロックチェーンを使用していないため既存の金融システムからしても受け入れやすいものです。
現在多くの銀行がリップルとの提携を発表しており、ホームページに載っているだけでも「MUFG」、「SBI」、「みずほ」など名だたる銀行がリップルとの提携を発表してるほか、複数の国立銀行(国が管理する中央銀行)が提携を発表しています!
必ずしもXRPまでもが利用されるかはわかりませんが、少なくともRTXP自体は
アジアでは内外為替一元化コンソーシアムを形成中!
システムの開発が進む前から資金を集める仮想通貨も多い中、リップルでは提携を結ぶだけでなく実際に導入に向けた動きも活発に見られます。その際たるものと言えるのがSBIホールディングスを中心に形成されている「内外為替一元化コンソーシアム」です。
日本の銀行がアジア圏に進出するなどグローバル化を進めて行く中で、外国の通貨(国外為替)と国内の通貨(国内為替)の壁を取り払うことを目的に、日本の大手47銀行が集まり「内外為替一元化コンソーシアム」を形成しています。
「通貨の壁を取り払う」ことはまさにリップル社が目指すものであり、内外為替一元化コンソーシアムではリップルのサービスの1つであるxCurrentを実装した「RCクラウド2.0」が構築されました。
内外為替一元化コンソーシアムは2017年12月には韓国の銀行2社との間で送金実験を行っており、着実に成果を出しています。
また、最近ではイスラム圏最大のアル・ラジヒ銀行がリップルの導入に成功したニュースもあり、
リップルのデメリット
リップル社の影響力が強く中央集権的
よく「リップル社は中央集権的である」と言われる所以は①XRPの保有量が多い ②サーバーの運営をリップル社が行っている ③Validatorの選定をするのもリップル社 であることにあります。
①XRPの保有量が多い
リップル社は2017年5月時点で総発行量1000億XRPのうち640億XRPを保有していました。毎月10億XRPが市場に放出する約束をし少しずつXRPの所有量は減っていますが、いずれにせよリップル社がXRPの大半を所有しておりそれをもとにリップル社が市場を操作してしまう可能性があります。
さらには約束されていた毎月10億XRPの放出が実際には多い月でも6億XRPほどしか放出されていないというデータもあり、リップル社のXRP保有率の高さは大きな不安要素の一つです。
②サーバーの運営をリップル社が行っている
リップルのXRP LedgerやILPのシステムはすべてリップルが運営するサーバーの上で行われています。もしリップル社が不正を行う、もしくはリップル社が倒産するなどしてサーバーが正常に機能しなくなった場合にはRTXPのシステムが破綻しXRPの利用価値がなくなってしまう可能性があります。
③Validatorの選定をするのもリップル社
先ほど説明したように、リップルではトランザクションの承認はすべてリップル社が選定したValidatorが行います。また、現在Validatorの多くはリップル社が務めており不正なトランザクションが行われる可能性もあります。
もっとも、今後リップル社が務めるValidatorを減らしValidator内の投票によりValidatorを追加して行くことが発表されていることや、PoCにより何段階にも審査が行われることを考えると上の2つと比べるとさほど大きな問題でもないかもしれません。
ゲートウェイへのハッキングの危険
XRP Ledgerではほとんどの通貨がIOUで取引されるため、リップル社の倒産・不正のリスクだけでなく
もしゲートウェイがハッキングに遭い資産のほとんどを奪われてしまったら、IOUを換金するだけの蓄えがないことになります。
実際に過去には取引所がハッキングに遭いIOUを返済できなくなるマウントゴックス事件なども発生しているので注意が必要です。
目次マウントゴックス(MtGox)とはマウントゴックスが破綻した経緯マウントゴックス事件のその後マウントゴックス事件のビットコインへの影響マウントゴックス事件まとめ マウントゴックス(MtGox)とは マウントゴックスとは、2009年に当初トレーディングカード(マジック・ザ・ギャザリング)の交換所として設立されたが(社名はMagic The Gatheringの頭文字MTGに由来)、2010年に仮想通貨事業に転換して以来、一時は世界で取引量1位を誇った日本のビットコイン交換所です。 交換所なので仮想通貨同士の取引を行っていたわけではありませんが、ビットコインを円・ドル・ユーロで購入でき、世界中に12万7千人のユーザーを持っていました。 2013年4月には世界のビットコイン取引量の70%を扱っていたこの交換所ですが、2014年には破産に至っています。マウントゴックスになにがあったのか、そしてその影響がどのようなものであったか見ていきましょう。 マウントゴックスが破綻した経緯 マウントゴックス事件の概要 2014年2月7日、マウントゴックスはビットコインの払い戻しを停止し、のちにマウントゴックスが所持していた顧客のビットコイン75万BTC(当時の価格で470億円相当)と預り金28億円、自社のビットコイン10万BTCが消失したことが判明しました。 このビットコイン消失事件がいわゆる「マウントゴックス事件」です。顧客への払い戻しのために巨額の負債におわれた結果、2014年2月にマウントゴックスは東京地裁に民事再生の申請をしました。しかし、申請は棄却され2014年4月から破産手続きが始まり、翌年には親会社のティバンも破産しています。 ビットコインの払い戻しは2013年ごろから遅延があったようで、その頃からビットコインが盗まれていることに気が付いていたにもかかわらず、マウントゴックスは操業を続けていたのではないかと懸念されています。CEOのマルク・カルプレスは2014年2月23日に辞任していたことものちにわかっています。 この事件をきっかけにあるべき資産がなくなることを「(マウント)ゴックスする」などと表現するまでになりました。 では、いったいなぜこんなことが起きてしまったのでしょうか? 犯人は社長?
XRPが実際に金融機関に採用されるかはわからない
リップルネットワークを使用する上でXRPの使用は実は義務ではありません。RTXPは単に交換のための「場」として利用されることは期待できますが、その中でXRPが一切利用されない可能性も充分考えられます。
XRPの価値を決める上で金融機関などがXRPを交換用通貨として今後採用するかが大きなポイントになります。
リップル(XRP)チャート分析!ニュースが価格に与えた影響は?
2017年の出来事
【高騰】3月17日:イングランド銀行がRipple社と連携
外国為替取引分野において37%(2016年の調査)を占め世界1位のシェアを誇るなど、最も影響力の大きいイギリスの中央銀行である
いままでほとんど注目を浴びていなかったリップルにとっては大きな転換点となった出来事でした!
【高騰】5月12日:韓国の大手取引所Coinoneに上場
国際送金の利用者の多い
チャートを確認すると2つのピークがありますが、はじめのピークはこのCoinoneの上場によるものだと言えるでしょう。
【高騰】5月16日:Ripple社がロックアップを発表
ロックアップとは、「その銘柄の大株主などが、自身のもつ株式を一定期間市場で売却しない」ことを意味します。基本的に、大株主などが大量に持ち株を売ることによる市場の撹乱を防ぐことを目的でおこなわれます。
リップルは総発行数は1000億XRPですが、そのうちRipple社が630億XRPを保有しています。大量のXRPをもっているRipple社はそのXRPを自由に大量売買できることで市場操作が可能であることが多くの投資家の懸案事項でした。そこでRipple社は保有XRPのうち550億をXRPエクスローに預けロックアップし、これから54ヶ月にわたり毎月最大10億XRPを市場に流すという取り決めをしました。これにより
【暴落】5月23〜25日:Consensus2017が開催
多くの投資家が期待を寄せる中行われた
失望感からリップルの価格は暴落してしまいました。
【高騰】8月22日: 謎のカウントダウン開始
2017年8月22日に突如Ripple社の公式Twitterにてカウントダウンが始まり、3日間に渡り意味深な内容のツイートを繰り返されました。多くの投資家の間で話題になりました。なにが起こるのかというワクワク間からリップルの価格は上昇しました。(SWELLの開催告知のカウントダウンでした。)
【暴落】10月16〜18日:SWELL開催
世界の投資家が注目するなか開催された国際会議SWELLですが、内容はすごかったもののカウントダウンをしてわざわざ告知するほどのものでなかったというのが市場の解釈で、SWELL開催後のリップルの価格は暴落しました。
【変動なし】11月3日:中国の取引所Binanceに上場
中国の
【高騰】12月19日:アメリカの仮想通貨取引所CoinBaseにビットコインキャッシュが上場
アメリカの
それにつられて、Twitterなどを中心にリップルも一緒に上場するといった誤っている情報がでまわりました。もし本当に上場したらさらなる資金がリップルに流入してくると考え今後価格が上がるだろうということから需要が高まり、価格が高騰しました。
【高騰】12月21日~1月4日:一部アルトコインの高騰
11月から始まっていた
これが2つ目のピークの理由と言えるでしょう。
2018年の出来事
【高騰】2月1日:アメックスと連携
リップルはAmericanExpress(アメックス)との連携を開始し、ブロックチェーンを用いた決済を実現しました。現在は一部法人でしか利用できませんが今後決済可能になる企業も増えていくでしょう。
今回は実用面での出来事だったので、かなり好材料になっています。
今後のイベントは?XRPの今後の価格推移を予想!
2018年以降に予定されているイベント
2018年2月28日:Coinsquareに上場
カナダの
これにより、多くの資金が流入し、価格が上昇することが考えられます!
2018年3月13日:シンガポールカンファレンス「Money20/20アジア」
「
ここで、アジアでの仮想通貨の普及が今後どうなっていくかが話し合われます。
内容によっては、暴騰の可能性も暴落の可能性もあります。
2020年:ロックアップ終了
さきほども出てきたリップルのロックアップが終了して、リップル社がリップルを大量に放出し市場操作ができなくなることによって市場は絶対的な安心感が生まれるため価格が安定しはじめて行くことが予想されます。
価格が安定すると実際に通貨として機能しやすくなるでしょう。
AIの予測では2018年5月頃に大幅上昇!
もとマイクロソフトのコンサルタントを努めていたクリフ・ハイ氏が開発を務める
あくまで参考にすべきという程度で絶対に過信してはいけませんが、判断の材料にするぶんには非常に嬉しい情報です。
Nasdaqも12月までに高騰と予想!
Nasdaqの発表ということで信頼性が非常に高いです。
コインオタクの見解
これからさまざまな企業がリップルの開発に参加し、実際に通貨として使われ実用部分での需要の伸びが考えられます。
2018年も多くのイベントが待っており、リップルへの期待感はより大きくなっていくでしょう。
リップルは将来性が高く、コインオタク編集部としては
仲間もいっぱい!熱狂的なリップラーのみなさん
与沢翼さん
与沢翼さんは日本のアパレルやアフィリエイト、不動産に仮想通貨など様々な事業に手をのばす起業家・投資家であり一時は
彼のTwitterをみて見ると、、、
まずプロフィール写真が「Ripple Coin」、そして14万人近いフォロワーを持ちながら
さらにはツイートの内容にもリップルの現状分析や今後について言及しているものがとても多いです。とくにファンダメンタルズ(リップルの仕組みや機能による優位性)で投資判断を行うことを重要視していて、リップルが機能的に将来性のある通貨であることを確信しているためリップルを応援しているようです。
100億円PLAYER《絆》IYRK会長さんのTwitterを見る!
【リップルの購入方法】おすすめ取引所・販売所3選
bitbank
bitbankは日本では数少ない「アルトコイン(ビットコイン以外の通貨)を取り扱っている取引所」です。
日本でXRPを購入しようとすると多くの場合は手数料の高い「販売所」を利用することになりますが、bitbankは手数料の安い「取引所」なので日本で最安値でXRPを買える場所のひとつです!
Bit Trade
Bit Trade(ビットトレード)は、スマートフォンユーザー向けにデザインされたアプリが使いやすく、どこにいても好きな時に取引することができます。また、ツールが充実しているためもともとFXをやっていたような本格派トレーダーにも向いています。
Coincheck
現在はハッキング事件の影響を受けXRPの販売を中止していますが、コインチェックは2017年の年間ビットコイン取引高国内1位の大手販売所・取引所です!チャートの見やすさや機能の使いやすさに定評がありCoincheckのアプリはAppStore「ファイナンス 無料」部門で1位を獲得していますが、
【リップルの保管方法】おすすめウォレット3選
Ledger Nano S
Ledger Nano Sはもっとも人気のハードウェアウォレットです。
ハードウェアウォレットはオフラインで秘密鍵を管理することが出来るので、ハッキングへの耐性がとても高くセキュリティ性能が高いです。
またLedger Nano Sはリップル以外にもビットコイン、ビットコインキャッシュ、イーサリアムなど20種以上の通貨に対応しているため、1つ持っておくだけで他の通貨の保管にも利用できます!
懸念点としては、ハードウェアウォレットの機器の価格自体が高い(約15000円)という点ですが、仮想通貨を安全に取引するためには
GateHub
GatehubはXRPを保管する上で最も有名なオンラインウォレットです。
これは自分で秘密鍵を管理するタイプのウォレットで、その秘密鍵を使って様々なサービスからアクセスすることが可能です。
ただ注意しなければならないのがそのセキュリティで、ブラウザ経由でログイン情報を盗まれ、不正アクセスされる可能性があります。
その点にだけは注意が必要ですが、気をつけて使えばとても便利なサービスです!
Toast Wallet
Toast WalletはXRPに対応したリップル専用ウォレットです。
Toast Walletは新しいウォレットで、2017年8月に元々あったandroidアプリに加えてiOS対応のアプリがリリースされました。ウォレットのタイプとしてはToast Walletはオフラインでも使用できるものになります。なのでセキュリティが気になる場合は有力な選択肢になるのではないでしょうか?今後さらなるサービスの充実が期待されます!
リップルまとめ
いかがでしたか?
これから
リップルによって世界がもっと便利になるのではないか?そんな未来を想像したらわくわくしてしまいますよね。
この記事を読んで少しでもリップルのことを理解し、好きになってもらえることができたら大変嬉しく思います。
おまけ① リップル用語辞典
RTXP(リップルトランザクションプロトコル)
ILPとXRP Ledgerを利用しリップル社が提供する送金システムのこと。
IoV(価値のインターネット)
Ripple Inc.が目指す「インターネットを利用して価値(お金)をどこにでも輸送できる状態」のこと。
ILP(インターレジャープロトコル)
通貨と通貨の台帳をつなぐシステムのこと。
XRP Ledger
リップルにおけるブロックチェーン的な役割。承認アルゴリズムはPoCを採用している。
XRP
RTXPで唯一IOUを利用せずに取引される仮想通貨。送金速度が速く手数料も安いが中央集権的である特徴がある。
PoC(プルーフオブコンセンサス)
RTXPの中で使われる承認アルゴリズム。Ripple Inc.が定めUNL(ユニークノードリスト)に登録されたValidator(=承認者)のみが承認を行えます。
ゲートウェイ
RTXP内で使われるIOUを発行している場所。カウンターパーティーリスクがある。
ロックアップ
リップル社が保有しているXRPを使用不可能な状態で保持しておくことによりXRPの価値を維持しようとする政策。一ヶ月ごとにロックアップされているXRPの一部が解放される。
Ripple Net
XRP Ledgerを利用したサービス名。xCurrent・xRapid・xViaの3種が開発中。
RCL(リップルコンセンサスレジャー)
XRP Ledgerの旧名。
おまけ② リップルオタク度テスト〜あなたはどこまでわかる?〜
初級試験問題「以下の国内販売所・取引所のうちリップルを購入できないのはどこ?」
初級試験解答
正解は「③bitFlyer」です!
①のコインチェックは国内でリップルを購入できる代表的な販売所の一つです。手軽に取引をできますが、コインチェックではXRPは販売所でしか取り扱っておらず割高になってしまいます。
②のDMM Bitcoinは日本で唯一アルトコインのレバレッジ取引ができる販売所です。現物取引はビットコインとイーサリアムのみで、XRPの現物を買うことはできません。④のビットトレードは、先ほど紹介したbitbankと同様にアルトコインを取引所で購入できる数少ない場所です。ユーザー間の売買なのでXRPを割安で購入することができます。
③のbitFlyerは日本有数の販売所・取引所ですがXRPの取り扱いがありません。
中級試験問題「リップルアドレスと秘密鍵はそれぞれアルファベットのなんの文字から始まる?」
中級試験解答
正解は、「リップルアドレスはr、秘密鍵はs」です。
リップルアドレスはr、秘密鍵はsから始まります!
上級試験問題「リップルはどうしてそう名付けられたでしょう?」
上級解答
正解は、「さざなみ」という英単語”ripple”です。仮想通貨界にさざなみを起こそうという意味が込められているようですね。
コインオタクでは、他にもリップラーのみなさんからたくさんのリップルオタク度テストを募集しています!
こちらからどしどし送ってください!
CoinOtaku(コインオタク)は「海外の情報が届かない」、「どの情報が重要なのかわからない」、「ウソかホントかわからない」などの日本人仮想通貨投資家の悩みを解決するために、1400以上の仮想通貨のニュースやイベントが一覧できるカレンダー"CoinKoyomi"をリリースしました!ぜひ使って見てください!