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きっかけは「下町ボブスレー」 日本の町工場、東京五輪で“雪辱”へ (1/3)

» 2018年02月26日 07時58分 公開
[産経新聞]
産経新聞

 2020年東京五輪・パラリンピックに向け、東京都内の町工場が中心となって競技用具を開発するプロジェクトが相次いで進行している。そのきっかけは、ジャマイカのボブスレー代表チームにそりを開発してきた「下町ボブスレー」。残念ながら、14年ソチ五輪に続き、25日閉幕の平昌五輪でも本番での滑走は実現しなかったが、「日本のモノづくりの素晴らしさを世界に」という関係者の思いは確実に広がっている。

画像 ジャマイカのボブスレー代表チームに提供された「下町ボブスレー」=2016年10月、東京都大田区(桐原正道撮影)
画像 ボブスレーのそりの足回りの部品を作る様子。細かなモノづくりの技が生かされている=2017年7月、東京都大田区(松村信仁撮影)

 下町ボブスレーは11年秋に始動。全日本代表に採用されることを目標に開発に取り組んだが、日本の競技連盟はソチ、平昌ともに不採用を決定。そのタイミングでジャマイカ代表が白羽の矢を立て、16年に下町側とジャマイカの競技団体との間で連携協定を結んだ。4台のそりを開発し、ジャマイカに無償供与した。

 ところが昨年11月、ジャマイカが国際試合を転戦中、輸送業者のストライキで下町ボブスレーがドイツの空港で置き去りに。やむなくチームは、ラトビア製そりを使用した。結果的に好成績を収めたことから、ジャマイカ側は下町ボブスレーの不使用を検討。2月5日に不採用の連絡が届いた。

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