不眠症患者も改善! 1日1分の足裏マッサージ法

生活習慣の改善は不要、親指への刺激でリラックス

2018年2月26日(月)

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仕事やプライベートの時間をやりくりするために、真っ先に削ってしまうのが「睡眠」ではないだろうか。また、年齢とともに、眠りが浅くなったり、目覚めが悪くなったりする人も多いに違いない。もう眠りで悩まないための、ぐっすり睡眠術をお届けしよう。

 この連載で紹介してきたものも含めて、世の中には多くの“快眠法”が出回っている。その基本は生活習慣の改善だ。「毎朝決まった時間に起きる」「就寝前4時間以内に食事をしない」「週5日間は運動する」「寝る前にスマホやパソコンを見ない」などなど…。中には簡単なものもあるが、なかなか実行するのは難しいという人も多いのではないだろうか。

 「もちろん生活習慣を変えられればベストですが、無理に変えなくても深い眠りは手に入ります」と話すのは、日本快眠協会の代表理事を務めるスリープケアマスターの今枝昌子さんだ。

生活習慣を無理に変えなくても、足裏マッサージで深い眠りが手に入る!? (c)Vladimir Gjorgiev-123RF

 その方法とは、「寝る前に自分で足の裏をマッサージする」だけ。慣れれば片足30秒ずつ、両足わずか1分間でできるようになるという。どんなに忙しい人でも1日1分なら続けられるだろう。

不眠を訴える人たちの足の裏は硬い

 今枝さんはもともとリフレクソロジーを学んでいた。睡眠に目をつけたきっかけは心療内科病院に勤めたこと。そこで出会ったうつ病、適応障害、パニック障害の人たちは9割以上が「眠れない」という悩みを抱えていた。彼らの足の裏を見ているうちに、今枝さんはあることに気づいたという。

 「不眠を訴える人たちの足の裏は全員硬く、冷たく、指が縮こまっている。それがリフレクソロジーによって足裏の状態が改善されるにつれて、寝つきが良くなったり、中途覚醒が減ったり、睡眠状態も改善される人たちが多かったんです」(今枝さん)

 今枝さんたちは31人の不眠症患者に、リフレクソロジーとアロマセラピー(マンダリンを使用)を指導した。不眠症の診断に使われる「ピッツバーグ睡眠質問票」で確認すると、受講前の平均点数は11.68点だったのに対し、2週間後は9.75点と明らかに改善(低下)した(第49回日本心身医学会学術講演会[2008年]で今枝さんが発表)。特に「睡眠の質」と「入眠時間」ははっきりと改善していた。

足裏マッサージとアロマセラピーの指導・実施で睡眠が改善
「第49回日本心身医学会学術講演会」(2008年)で今枝さんが発表。
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「不眠症患者も改善! 1日1分の足裏マッサージ法」の著者

伊藤 和弘

伊藤 和弘(いとう・かずひろ)

ライター

フリーライター。1967年生まれ。新潟大学法学部卒業。医療・健康分野、文芸・マンガ関係の記事を中心に執筆。著書に『少年マガジン伝説』(電子書籍)がある。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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