妊娠中、産婦人科で嫌な思いをしたことはある? それって、どんなこと?
今回は、小学生以下の子どもを持つマイナビニュースの女性会員187名に、「妊娠中、産婦人科で嫌な思いをしたことはあるか」聞いてみた。
Q.妊娠中、産婦人科で嫌な思いをしたことはありますか?
はい 41.7%
いいえ 58.3%
Q.妊娠中、産婦人科でどんなことがあり、嫌な思いをしましたか。具体的な状況を教えてください(自由回答)
○■「医師やスタッフの対応が悪い」
・「こちらが聞かないと何も話してくれず、愛想のない医師が多いと感じた」(33歳/その他/その他・専業主婦等)
・「とにかく忙しい産科だったので、受付の方に冷たい態度をとられたときはありました」(37歳/その他/その他・専業主婦等)
・「医師の対応の悪さ。その医師は左遷させられました」(39歳/その他/その他・専業主婦等)
・「看護師さんの言い方がきつくて、悲しかった」(37歳/その他電気・電子関連/事務・企画・経営関連)
・「分からないことを聞いても、親身になって答えてもらえないとき。その先生からは、何も聞きたいことが聞けませんでした」(31歳/サービス/事務・企画・経営関連)
・「流産したとき、既に出産経験があるのに、『普通のお産では~』といちいち言われたこと。こっちは傷ついているのに、対応がドライだった」(39歳/専門店/販売・サービス関連)
・「その病院の中ではとても偉い先生だったのですが、こちらからするとまったく気持ちに寄り添ってもらえず、とても機械的な健診だった。途中で妊娠に伴う病気になったときも、不安が増大してしまった」(39歳/教育/専門サービス関連)
○■「待ち時間が長い」
・「予約制だったのに、ちっとも予約時間に呼ばれず、つわりがひどいのにずっと待たなければいけなかった」(38歳/不動産/事務・企画・経営関連)
・「出産当日、長い間放っておかれた」(48歳/人材派遣・人材紹介/営業関連)
・「担当医が不在で別の先生に検診をしてもらった際、問診とエコーの間になぜか外で数分待たされた」(29歳/その他/その他・専業主婦等)
○■「無神経な発言をされた/セクハラにあった」
・「担当の医師に、他の患者さんの前でプライベートなことを言われた」(40歳/その他/その他・専業主婦等)
・「5カ月過ぎたころ、男女どちらがうまれるか聞いたら、どちらでもいいではないかとキツく医師に言われたこと」(41歳/その他/その他・専業主婦等)
・「医者のセクハラ発言」(31歳/インターネット関連/その他技術職)
○■「騒がしい/環境が悪いなど」
・「待合室に子どもを連れてきて、騒がせる」(27歳/その他/その他・専業主婦等)
・「待合室がいつも混んでいて、座れないこともあった」(42歳/通信関連/事務・企画・経営関連)
・「妊娠症状でナイーブな時期に、子連れの親子が騒ぎまわっていた」(42歳/その他/その他・専業主婦等)
○■「技術が下手/痛かった」
・「入院時、朝の採血で担当医師の技術が未熟すぎて、痛みがひどく苦痛だった」(41歳/その他/その他・専業主婦等)
・「内診が痛い。そこしか受診したことなかったから分からなかったけど、痛いのが普通ではなかった。先生は痛くて当たり前と言っていた。2人目を妊娠した時、痛い内診が嫌なので違う産婦人科を受診した」(35歳/その他/その他・専業主婦等)
○■「体重管理が厳しい」
・「体重のことをうるさく言われる」(47歳/その他/その他・専業主婦等)
・「体重管理は嫌でした。仕方ないことだと思うのですが、いつも憂鬱でした」(39歳/その他/その他・専業主婦等)
○■「その他」
・「インターンがいっぱいいた」(30歳/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「つわりがひどく、周囲の人の香水などの臭いで気分が悪くなっていたら、10代のカップルに『なにあの人、うつむいて暗いおばさん』と笑われた」(41歳/その他/その他・専業主婦等)
・「義母や義母の妹、その娘と子ども。4人で診察に一緒に、"付き添い"と称してついてこられ……。待合室でおにぎりまで食べ出して、子どもは騒ぐし、看護師さんに『大人なのに付き添いが必要なの? どうしても必要なら1人までにしてね。大人数で来られると他の方の迷惑です!』と怒られた。私だって、勝手についてこられて迷惑だったのに」(42歳/その他/その他・専業主婦等)
・「長期入院で早く帰りたかった」(39歳/その他/その他・専業主婦等)
○■総評
調査の結果、妊娠中、産婦人科で嫌な思いをしたことがある人は41.7%と、4割以上が不快な経験をしていることが分かった。具体的な状況としては(複数回答あり)、「医師やスタッフの対応が悪い」が38.5%で最も多かった。以下、「待ち時間が長い」(21.8%)、「無神経な発言をされた/セクハラにあった」(9.0%)、「騒がしい/環境が悪いなど」(7.7%)、「技術が下手/痛かった」「体重管理が厳しい」(各6.4%)と続いた。「その他」は12.8%、「特になし/回答なし」は2.6%だった。
妊娠中、産婦人科で経験した嫌な思いで、最多は「医師やスタッフの対応が悪い」となった。妊娠中は、体調面や精神面が何かと不安定になりがちなもの。普段であれば鷹揚に流せる相手のおざなりな対応や愛想のなさも、いちど気になり始めるとなかなか冷静になれないといったことはあるようだ。
また「待ち時間が長い」も同様に、ただでさえ大きなお腹を抱えてしんどいときに長時間待たされることの不満を訴える声が多かった。特に、予約をしているのにも関わらずスムーズに診察が受けられないのは大きなストレスに繋がっている。
「無神経な発言をされた/セクハラにあった」は、産婦人科ではデリケートな診察も伴うだけに、何かと神経質になってしまうのも仕方のないところだろう。「ちょっと無神経な言い方だな」程度であればいいが、医師の言動が明らかにセクハラじみているのであれば、周囲に相談するなどして対処した方がいいかもしれない。
「騒がしい/環境が悪い」は、病院のせいというよりも、通院している人が連れてきている子どもが騒いでいてうるさい、というケースが多いようだ。
「技術が下手/痛かった」では、診察の際の不手際や痛みについての不満の声が寄せられた。確かに痛みは、医師やスタッフの技量により大きく変わる。少しでも苦痛の少ない病院で診察を受けたいと願うのは当然のことだ。
「体重管理が厳しい」は、これは致し方のない部分かもしれない。「太り過ぎ」や「痩せなさい」など言われて憂鬱だ、とのコメントがあったが、正常な出産を行うためには必要な指導であるのだろう。
昨今の少子化の流れを受け、産婦人科の病院もその数を減らしていると聞く。妊婦にとっては、そもそも地域に通院できる産院の選択肢がない、という状況もあるのかもしれない。それでも産院の選択にあっては、先輩ママさんやネットの情報などを参照しつつ、できる限り後悔がないようにしたいものだ。
調査時期: 2018年1月22日~2018年2月9日
調査対象: マイナビニュース会員(小学生以下の子どもを持つ女性)
調査数: 187人
調査方法: インターネットログイン式アンケート
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