2018.02.25 Sun posted at 14:28 JST
(CNN) メキシコのペニャニエト大統領はトランプ米大統領との電話会談で溝が埋まらず、来月予定していた訪米を延期したことが25日までに分かった。
米紙ワシントン・ポストが両国当局者からの話として伝えたところによると、両首脳は今月20日の電話会談で、トランプ氏が建設を主張するメキシコ国境の壁をめぐる議論に「かなりの時間」を費やした。ペニャニエト氏が国境建設費用の負担を拒否しているのに対し、トランプ氏はこれを認めようとしなかった。
ホワイトハウス当局者がCNNに語ったところによれば、ペニャニエト氏の訪米日程は暫定的に3月とされていたが、この会話を受けて保留になった。
ホワイトハウス当局者は、メキシコに費用を負担させるというトランプ氏の公約を踏まえると、両首脳が顔を合わせても気まずい雰囲気になるばかりだろうと話す。
トランプ氏とペニャニエト氏は1年前の電話会談でも対立していた。同当局者は今回の会話について、昨年ほど険悪ではなかったものの、不毛なやり取りだったことに変わりはないと語った。
メキシコ側の当局者少なくとも1人が匿名で同紙に語ったところによると、トランプ氏は会話の中で「かんしゃくを起こした」という。米当局者らによれば、トランプ氏はペニャニエト氏から公約の変更を求められることを理不尽ととらえて、いら立ちをあらわにした。
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