Samsungがデータ節約型モバイルブラウザーOpera Maxを閉鎖の瀬戸際で救う
Opera Maxは、Samsungがこのモバイルブラウザーを買収したため、消滅を免れた。
このブラウザーは、初期のいわゆるデータフレンドリーなモバイルブラウザーのひとつで、のちにプライバシーのための設定が加わった。たとえばそれは、安全でないWi-Fi接続に対する防御やVPNだ。人気は高く、50万以上インストールされたが、しかしそれでも、中国企業のコンソーシアムに買収されたOperaは昨年、その閉鎖を発表した。
当時の発表声明はこうだった: “Operaはこのたび、Opera Maxの開発中止を決定した。このプロダクトの価値命題は弊社のブラウザープロダクトと大きく異なり、Operaにとって別のフォーカスを表していた。したがってこれからの弊社は、弊社のブラウザーと、今後のそのほかのサービスに注力していく”。
そこにSamsungが登場し、今日(米国時間2/23)、同社がそのサービスを拾い上げ、名前を“Samsung Max”にする、と発表した。— VentureBeatの特ダネ記事だ。
Samsung Max for Androidのスクリーンショット
Opera Maxのユーザーはアップデートにより、Samsungのバージョンに移行する。そのほかのユーザーはAndroidのアプリを入手したり、Galaxy Appsのストアへ行けばよい。ただし残念なことに、Androidアプリとは言っても前のOpera Maxと違って、Samsungのスマートフォンでしか使えない。
またAmazonは、新興市場向けにはデバイスへのプリロードを計画している。それらは、アルゼンチン、ブラジル、インドネシア、メキシコ、ナイジェリア、南アフリカ、タイ、そしてベトナムの市場だ。
Samsung R&D Institute IndiaのVP Seounghoon Ohは、声明の中でこう述べている: “Samsungで私たちは、すべてのデバイスで、全体的なデータ節約とプライバシー保護にコミットしてきた。そのために今回私たちは、弊社のミッドレンジのデバイスに独自のユニークなサービスとしてSamsung Maxを導入し、スマートフォン市場でSamusungのデバイスを優位に立たせようとしている”。
SamsungがOpera Maxの買収にいくら払ったのかは、明らかでない(買収なのかも)。しかし閉鎖に追い込まれていた製品だから、高い買い物ではなかっただろう。