平昌五輪のカーリング競技が終わった。女子代表のロコ・ソラーレ北見は見事な戦いぶりで銅メダル獲得。男子代表のSC軽井沢クラブはぎりぎりのところで決勝トーナメントを逃し、悔しい気持ちも大きいだろうが、連日、精一杯のパフォーマンスで我々を熱くさせてくれた。
彼らの活躍は、カーリングという競技の面白さや難しさ、怖さを教えてくれた。この2チームが五輪のアイスを踏んでくれて本当に良かったと誇りに思う。胸を張って帰ってきてほしい。
さて、彼らには既に多くのテレビ出演や雑誌や新聞の取材が舞い込んでいると聞いたが、彼らのホームアイスにもカーリング体験やカーリング教室の申し込みが殺到しているらしい。
せっかくなので自分もやってみようとシンプルに興味を持ってくれた方や、ああいう濃密なチームスポーツで我が子に何か刺激をと考える保護者もいるようだ。何にせよありがたいことなので、ここで国内でカーリング体験が可能なホールをいくつか紹介したい。
■軽井沢アイスパーク/長野県軽井沢町
まずはSC軽井沢クラブのホームリンク、軽井沢アイスパークだ。20億円を超える総工費をかけて2013年に完成。国内最大級の6シートを揃えた通年型のリンクで国際大会や日本選手権などの大きなイベントが開催されてきた。
まったく初めてカーリングを体験しようというなら、軽井沢アイスパークには「カーリングプログラム」(http://www.kazakoshi-park.jp/curling-programs/index.html)というセッションがある。
60分あるいは90分のインストラクターの指導付きで氷上に乗るという基礎から、転び方、石の投げ方などをレクチャーされ最後に簡単なゲームを行うメニューだが、これを受けると、今度はアイスに空きがあれば個人あるいは団体でシートを借りることも可能だ。
とはいえ未経験者だけでプレーするのは危険だし、素人だけのカーリングは面白くないので、まずはセッションを何度か受けてから経験者の指南でゲームをするという流れがオススメだ。
法人向けプログラムもあり、こちらは首都圏の企業を中心に、濃密なチームプレーを要するカーリングを体験することでチームビルディングや社内コミュニケーション向上に一役買っているらしい。
運が良ければSC軽井沢クラブのメンバーや、女子のトップチームのひとつ・中部電力の選手が隣のシートで練習している、というケースも少なくない。彼らはみな気さくなので練習の前後であればサインや記念撮影に応じてくれるだろう。
「軽井沢アイスパーク」長野県北佐久郡軽井沢町発地1154-1 ☎︎0267-48-5555
■アドヴィックス常呂カーリングホール/北海道北見市
女子代表のロコ・ソラーレ北見がトレーニングに励んでいるのが、長野五輪以降必ずオリンピアンを輩出し続けている聖地・常呂町のアドヴィックス常呂カーリングホールである。こちらも6シートの国内最大級の通年型。
女満別空港や北見市街、網走市街などから少し距離があるのが難点ではあるが、氷の質は間違いなく日本一だ。美しくよく曲がる本場カナダのアイスに近いシートで体験できる。
団体はもちろん、個人単位でのカーリング体験を受け付けており、詳しい時間や内容はホールの指定管理者で常呂カーリング倶楽部(http://seesaawiki.jp/w/curlingtokoro/)が相談に乗ってくれる。
この常呂カーリング倶楽部には、ロコ・ソラーレ北見のオリジナルメンバーである馬渕恵さんなど経験豊富なインストラクターが在籍しているのもファンにはたまらない。運が良ければ馬渕さんの指導を受けられることもあるというが、インストラクターの指名は不可ということなのでご了承を。
また、草カーラーのリーグ戦も活発で、シーズン中には毎晩のようにゲームが開催されている。観戦だけでも十分に楽しいし、ロコ・ソラーレ北見のチルスポットであるカフェ「しゃべりたい」を始め、常呂名産の牡蠣や帆立を味わえる「レストハウスところ」などメダリストのソウル・フードも楽しめる。
「アドヴィックス常呂カーリングホール」北海道北見市常呂町土佐2-2 ☎︎0152-54-1099