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本橋「戦術などにも注目してもらえたら」
一夜明け、カーリングLS北見が会見

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一夜明け会見に臨んだカーリング女子の(左から)吉田夕梨花、鈴木夕湖、吉田知那美、藤沢五月、本橋麻里
一夜明け会見に臨んだカーリング女子の(左から)吉田夕梨花、鈴木夕湖、吉田知那美、藤沢五月、本橋麻里【写真は共同】

 カーリング女子3位決定戦で日本初となる銅メダルを獲得した日本女子代表のLS北見の選手たちが一夜明けた25日、メダリスト会見に臨んだ。


 大会中、第5エンド終了後の休憩時間での栄養補給が「もぐもぐタイム」と名付けられたり、選手間で話す際の北海道弁が話題になったりと、競技外でも注目を集めたLS北見。そのことについて尋ねられた本橋麻里は「それをきっかけに、さらにカーリングにのめりこんで注目していただけるとありがたい」と語った。

藤沢「やってきたことが間違いじゃないと証明」

登壇者:吉田夕梨花、鈴木夕湖、吉田知那美、藤沢五月、本橋麻里(LS北見)


――まだ10時間ほど前のことですが、銅メダルを獲得された今の気持ちは?


本橋 おはようございます。連日の取材をありがとうございました。昨夜、銅メダルを決める戦いに競り勝ち、勝った瞬間は「あれ?」という気持ちのまま、会場の声援とともに徐々に実感が湧いてきたというのが率直な気持ちです。そしてこの5人プラス、コーチ2人、サポートメンバーのフィジカルトレーナーとともに戦えた毎日がとても幸せな時間でした。ありがとうございました。


藤沢 昨夜ブロンズゲームを終えて、最後に戦ったイギリスのチームも本当にいいショットをして、私たちもいいショットを投げて、本当にお互いにどちらが勝ってもおかしくないような試合をお互いにできたことを本当に誇りに思います。いまちょうど決勝をスウェーデンと韓国チームがやっています。これもきっといい試合になっていると思います。


 大会を通して、すべていい試合ができたということを、チームとしても誇りに思いますし、最後の最後にメダルをとれたことを本当に、私たちが今までこのチームでやってきたことが間違いじゃないと証明するひとつの形にもなったのかなと思います。まだメダルは(手元に)ないのですが、すごくうれしい気持ちでいっぱいです。


吉田知 ブロンズゲームは最後の相手のミスショットで勝ちが決まることになったんですが、決まった瞬間は勝ったのか負けたのか判断に戸惑うくらいパニックになって、信じられませんでした。大会を通して、良いこと悪いこと、いろいろなことがあったんですが、チーム全員で常に前向きに、チームを信じて戦ってきた最後の最後の形が、ああいう勝ちにつながたのかなと思います。悪いことも良いことも、プレッシャーも緊張も、すべての感情が、この五輪で人生の最高を更新したなというような、本当に濃いラウウンドロビンからブロンズゲームにかけてまでのゲームでした。このチームで実現できてすごくうれしく思います。


鈴木 大会を通して、私は調子がよくなくて、チームのみんなに助けられて、みんなに感謝しかありません。本当にチームジャパンで勝ちとった銅メダルだと思います。最後の特に2試合は、私たちらしい試合で締めくくれて良かったと思っています。


吉田夕 まだ10時間ほどしかたっていなくて、決まった瞬間も信じられなくて、実感が湧かなかったのですが、今こうして皆さんの前で、こういうあいさつができて「メダルをとったんだな」という実感が徐々に湧いてきました。そして何よりも無事に大会を終えられたこと。このチームメンバー、コーチ、スタッフ、みんなで戦えた大会だったので、すごく無事に終わってくれて本当にホッとしています。

本橋「根付くスポーツになるためには努力し続けなければ」

笑顔の藤沢(左)と本橋
笑顔の藤沢(左)と本橋【写真は共同】

――本橋さんにお伺いします。日本で初めてのメダルをとられて、どのような意義があるかなど、考えていることがあれば教えてください。


本橋 朝からテレビなどで聞かれてきたのですが(笑)、新たなカーリング界の第一歩を、このチームメンバーが築き上げてくれたというのは事実だと思います。この先、4年に一度のカーリングと言われていたものが、しっかりと根付くスポーツになるためには、本当に努力し続けなければいけないですし、本当に一丸となって協会と選手がこのスポーツの素晴らしさを伝えていくことが大事だと。選手は現場で全力を尽くすことが、私たちができる一番のことなのかなと思っています。


――藤沢さん、吉田知さんに質問です。今回の戦いの中で、解説の石崎琴美さんがインタビューゾーンで励ましてくれたかと思います。石崎さんはこの大会を通してどんな存在でしたか?


藤沢 琴美さんは、(本橋)麻里ちゃんがお休み中にチームに入ってもらって、短い期間でしたが、精神的な部分だったり、経験者として私たちをサポートしてくれたり、客観的に私たちのことを見てくれました。掛けてくれる言葉も、いつも毎回サポートしてくれた直後も紙にして私たちにいろいろなことを伝えてくれたり、本当に先輩として心強いサポートをしてくれました。私たちが成長するきっかけをつくってくれたのも、琴美さんだなと思います。


 大会中もいつもミックスゾーンの周りに琴美さんがいてくれて、一緒に悔しがったり喜んだりしてくれていました。琴美さん以外の先輩たちももちろん、今回の結果を喜んでくれていると思いますが、今まで五輪で必ず女子のカーリングは出場してくれて、その先輩達たちを見て、先輩たちを超えようと努力してきたから出たこの結果だと思うので、本当に私たちだけではない、過去の先輩たちのお陰も、この結果につながってきているので、本当に皆さんに感謝したいです。


吉田知 琴美ちゃんは私たちが初めてこのチームになって日本代表の「ジャパン」を背負って戦った第1戦の2015年のPACC(パシフィックアジアカーリング選手権)のときに帯同してくれて、そこからチームのメンバーの一員であると同じように、チームを見守ってくれました。今大会もそうですし、16年の世界選手権で日本が初めて銀メダルを手にしたときも、そばに琴美ちゃんがいました。私たちをすごく前向きに鼓舞するように励まし続けてくれていました。


 今大会も私は正直、新たに見る自分の弱さにぶち当たることがあったんですが、ミックスゾーンの最後に「自分の気持ちをしっかりと見極めればまた強くなれるから、落ち着いて1回、氷の上に立ってごらん」という言葉を掛けてくれました。そういう五輪という舞台で新たに見る自分の弱さや、チームの強さだったり、その舞台を知っているからこそかけてくれた言葉なんだろうなと思いました。そういった意味では、一緒に戦ってくれていると思っています。すごく感謝しています。

鈴木「私が一番好きなのはいちご」

銅メダルを手にして、笑顔をのぞかせる選手たち
銅メダルを手にして、笑顔をのぞかせる選手たち【写真は共同】

――日本のお茶の間で休憩タイムが「もぐもぐタイム」と呼ばれたり、試合中の5人のやりとりが非常に人気でした。本橋さんと藤沢選手に伺いたいのですが、そういった反響をどのように受け止めていますか?


本橋 ハーフタイムが「もぐもぐタイム」と愛称が付いたようなのですが、まずはカーリングというスポーツに興味を持ってもらえて、選手たちのプレーを見てもらえて、何かのきっかけで見てもらえることは、選手をやっている全員がすごくうれしい気持ちでもあります。それをきっかけに、さらにカーリングにのめりこんで、戦術などにも……私たちは練りに練っているので、注目していただけるとありがたいです(笑)。


藤沢 私たちは「もぐもぐタイム」というのは、大会後半になってそういう呼ばれ方をしているんだなというのを知りました。私たちにとっては本当にいつもどおりの、長丁場の試合なのでハーフタイムに果物やゼリーは必ず必要です。なまっているのも、みんな北海道出身なので、自然にそういうふうにしゃべっているのが目立ってしまっていますが、それだけやはり今までは、北海道や長野といった限られた地域でしかカーリングが知られていなかったり、プレーしている選手がいなかったりという形だったので、私たちもなまっていることに気が付かなかったんですが(笑)。


 こうやって五輪や大きな大会でカーリングというスポーツを知ってもらって、北海道でやっている人が多いということを知ってもらいましたし、北海道や青森や長野以外の地域でも、もっともっとカーリングをやってみたいなという人が増えてくれたり、もっともっとカーリングが普及するきっかけになればと思います。


――本橋さんへ伺います。地元への思い、メダルを持ち帰りたいという思いが強かったと思いますが、チームを設立してからの思いを振り返ってください。


本橋 18歳で北見市を離れて青森に行って、24歳で戻ることができたんですが……(言葉に詰まる)。もう戻ってくるなと言われるかと思って青森から出て、北見市に戻ることができて、そしてこの後にこんなにかわいらしい後輩たちと出会えました。さらに本当に私が感謝すべきところは、やはりチームが活動するには資金が必要で、強化するにあたっても大事なものでした。それにおいて、勝つためにお金を出すんじゃなくて、地域で応援されるチームであってほしいから応援するといって賛同してくださった北見の8社さんがスタートになっていることも決して忘れませんし、そのスポンサーさんたちも現地にも足を運んでくれて、私たちよりも先に泣いていたのは確かでした。


 私が18歳で北見を出た理由として、「北見ではカーリングは続けられない」というふうに言われて、私も藤沢も泣く泣く出るような形にはなってしまったんですが、出た先の青森でもカーリング、チームのカーリングスタイルというのはチームに根付いたもので、それは青森で教わったチームづくりでもあるので、いったん北海道を出て勉強させていただいて、本当に良かったと思っています。まだまだ青い私をいろいろとサポートしてくださった皆さんが北海道に限らず全国にたくさんいるので感謝したいですし、今戻ってきたみんな、北見市で就職することができて、本当に北見市の皆さんの力がなければここまで来られなかったと思っています。


――「もぐもぐタイム」で一番人気の高い食べ物、勝負時に食べるものがあれば教えてください。


鈴木 「もぐもぐタイム」で私が一番好きなのはいちごでした。韓国のいちごはびっくりするくらいにおいしくて。海外のいちごはすっぱいものが多いのですが、韓国のいちごはおいしくてお気に入りでした。


吉田夕 毎回フルーツは必ず持っていくのですが、私たちはスイーパーなので、3時間しっかりと掃き切れるように、「もぐもぐタイム」というかわいい名前はついているのですが、栄養補給と作戦タイムのための時間なので、エネルギー切れをしないように、私は常にゼリーを飲んでいました。


――藤沢さんにお聞きします。前回の5位から3位で銅メダルを獲得しましたが、一方で決勝には進めませんでした。これから日本が上のチームを目指す上で、どういうことが必要か、どうやったら世界一をとれるのか。今回プレーを通して感じたことがあれば教えてください。


藤沢 今、ちょうど決勝をやっていてどちらが勝つか分からないですが(編注:スウェーデンが金メダル、韓国が銀メダル)、特に予選1位で上がっていた韓国の女子チームは大会を通してすごく安定した状態で試合に臨んでいましたし、地元開催がプレッシャーになることもあると思うのですが、それをプラスに変えていっているチームでした。今シーズンを通して五輪にピーキングが本当に合っていた、本当に勢いのあったチームだと思うので、そこは見習いたいという部分もありますし、同じアジアのチームとしても誇りに思います。自分たちにも刺激をもらえました。もっともっとお互いをさらに高め合っていかなければいけないですし、私たちもそこまで出遅れているわけではないと思うので、もっともっと自分たちを高めれば、世界一にもちょっとずつ近づいていくんじゃないかと思います。

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