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【芸能・社会】たけし「おれが生かしておれが…」 亡き大杉漣さんを語る2018年2月25日 紙面から
タレントや映画監督として活躍するビートたけし(71)が24日、レギュラーを務めるTBS系「新・情報7days ニュースキャスター」(土曜午後10時)に生出演。21日に急死した俳優の大杉漣さんについて初めてコメントした。大杉さんを自身の映画に抜てきし、大杉さんは人気俳優となった。昨年公開の映画「アウトレイジ 最終章」では大杉さんは「死ぬ役」だったといい、たけしは「変な言い方だけど、おれが生かして、おれが殺したみたい」と語り人柄をしのんだ。 番組では大杉さんが出演し、たけしが北野武としてメガホンをとった映画「ソナチネ」(1993年)や「HANA-BI」(98年)のほか、TBS系「ぴったんこカン・カン」で共演した時の映像などが流れた。大杉さんが影響を受けたというたけしの名曲「浅草キッド」を、大杉さんのギター伴奏でたけしが歌う場面も。 VTRが終わると、たけしはしばらく目頭を押さえ言葉が出てこない様子だったが、やがて声を振り絞るように思い出を語り始めた。大杉さんを起用した「ソナチネ」のオーディションで、大杉さんは「受からなかったら実家に帰って普通のサラリーマンになります」と言っていたという。大杉さんはよりによってオーディションに1時間遅刻してきたが「この人を使うべきだと思ったのか」と起用を振り返った。役は“ヤクザ事務所の電話番”で、大杉さんは「脅し方がうまかった」と演技の巧みさに舌を巻いたようだった。 10本の北野作品に出演した大杉さんだったが、最後のタッグとなったのは「アウトレイジ 最終章」。たけしは、大杉さんが売れっ子俳優になるきっかけをつくったが、最後の作品では「死ぬ役」を与えたことに「妙な気になった。悲しいけど申し訳ないなと思った」と話した。 大杉さんの死はテレビ朝日系「ビートたけしのTVタックル」の収録現場で聞いた。たけしはパニックになり「大杉漣さんが死んだということが理解できなかった。気が付くまでしばらくかかった」とショックの大きさを表現した。 どんな時でも北野作品の“バイプレイヤー”として存在感を発揮した大杉さんの姿に「やっぱり映画は役者さんが支えてくれるものと、よく分かった」としみじみ。さらに「人間は自分に近い人の死はこたえる。相棒がいなくなる寂しさ」と普段の明るいキャラクターとは真逆に沈みっぱなしだった。
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