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消えゆく大阪の「船場言葉」。商人の街らしい船場言葉の数々の表現とは

2018年2月22日 11時04分 (2018年2月25日 14時55分 更新)

公家言葉の面影を残す船場言葉


大阪の言葉といえば河内弁や泉州弁が有名で、少々言葉遣いが悪く、早口なイメージがある。地域外からきた人には、普通の会話さえ漫才のように聞こえるという。あるいは喧嘩をしていると思ったのに、よくよく聞いてみると日常会話だったことに驚く人もいるとか。

しかし、大阪にも優雅な雰囲気を与える言葉がある。大阪を舞台としたドラマや小説などで、「いとさんは、別嬪さんやさかいなぁ」などという柔和な言葉遣いを聞いたことがあるだろう。これは商人たちが使っていた「船場言葉」である。
よく聞く「いとさん」は「愛しい人」からきた言葉で、商家の娘を指す。特に長女に使われていた言葉だ。末娘は「こいとさん」が縮まって「こいさん」。中の娘は「なかんちゃん」などとも呼ばれる。

船場は江戸時代以降「天下の台所」とも呼ばれるほど繁栄した商業地帯で、客に対して丁寧な言葉遣いが求められたため、船場言葉は「かんにん(ごめん)」や、「おはようおかえり(いってらっしゃい)」、「いてさんじます(いってきます)」など、品の良い言い回しが多い。公家言葉の影響を強く受けているといわれており、生粋の公家言葉は、京都よりも船場に色濃く受け継がれたともいう説がある。御所のお膝元であるがゆえの遠慮からか、京言葉には、さむらい言葉も多く取り入れられているからだ。たとえば、主人の妻を、船場では「ごりょんさん」と呼ぶが、京都の商業地域では「奥様」と呼ばれることが多いとか。

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