田村ゆかりさんのライブ、 「BIRTHDAY ♡ LIVE 2018 *Tricolore ♡ Plaisir」に行ってきた。
仲良いオタクがなんかやけに上手にプレゼンするから妙に気になってチケットを取らせてとりあえず行ってみた。
1割くらいしか曲知らなかったけど充分楽しめた。声が好きだから知らない曲でも飽きなかった。映像と掛け合わせるやつとかちゃんと予習してたら楽曲派面できて楽しいんだろうな。
これ好き~って言ってた曲を2曲目にやってくれて嬉しかった。この曲が来た時にオタクがこっち見て笑ってくれて嬉しかった。誰かとライブ行って自分の好きな曲が来たときに連番者が「あっ!」って目合わせてくれるやつ好き過ぎる。
で、今日一番ぶっ刺さった曲はfancy baby dollだった。
申し訳程度にした予習の段階でめちゃくちゃ好きな曲で「どのライブでも歌う」と聞いていたのでとても楽しみにしていた。
私は、「世界一可愛い」になりたかった。いや、今もなりたい。
元々私は自分の容姿にコンプレックスがある。何度かブログにも書いているが、中高時代にド陰キャな外見をしていたせいで親戚会などで嘲笑の対象になったことが原因だ。外見こそ今はそれなりに改善されたが、それでも容姿という概念自体へのコンプレックスは根深い。外見が冴えなかったら、私を相手にしてくれる人(特に異性)なんて誰もいないと思う。
それに、改善されたとは言え私が可愛くなったのはあくまで当社比の話であり、本当に可愛くなったかはよくわからない。現に今だって私に「可愛い」と言ってくれる人は全然いないので、「私は可愛い」と自分に言い聞かせる日々だ。よく私は「この○○かわいいでしょ?」と他人に同意を求める行為をするが、あれは自信の無さの表れだと思う。悲しくなる。
別に、客観的に世界で一番可愛くなりたい訳じゃない。そんなのはもう諦めている。こんな顔面偏差値で客観的に世界で一番可愛くなれる訳なんかないとわかっている。
それでも、誰かの主観のなかの世界でなら一番可愛くなれるんじゃないか、って希望をまだ捨てられずにいるのだ。もしかしたら私のことを世界で一番かわいいと思ってくれる誰かがいるんじゃないか、って。
その「誰か」は誰だって良い。恋人、友達、ちょっとした知り合い、知らない人……そして自分だって。誰かの世界一可愛い存在になりたくて、私は今日も足掻いている。
世界一可愛い子に生まれたかった、なあ。
今日目撃した田村ゆかりさんは、私がなりたい姿そのものだった。
彼女は容姿が特別優れている訳ではない。客観的に世界で一番可愛いってことはないと思う。
でも、確かに、あれは「世界一可愛いよ」だった。
fancy baby dollの最後のサビでの「世界一可愛いよ」。バンドの音が止まって、会場に王国民の「世界一可愛いよ」の声だけが響いて。田村ゆかりさんは幸せそうな微笑みを浮かべて。
彼女は、本当に世界一可愛かった。かわいさ、人間臭さ、優しさ、誇り、弱さ、そして強さ。私が考える「可愛い」の要素をすべて兼ね備えていた。
私がfancy baby dollを聞いて感じることをそのまんま書いてある増田の記事がこんなことを言っていた。
自分には誰も言ってくれないであろう、世界一可愛いよという言葉を、
言って欲しかった気持ちの分だけ、大きな声で伝えるのだ。
世界一可愛い子に生まれたかった私たちの希望を、田村ゆかりさんは一身に背負っている。そう思ったらそこから涙が止まらなくて大変だった。
誰かにとっての「世界一可愛い」の気持ちが具現化した存在、田村ゆかり。
彼女は、本当に輝いていて眩しくてキラキラしていて幼い頃に夢みたお姫様そのもので、果てしなく可愛くて。
希望が服着て歌ってる、と本気で感じた。
少し話は逸れるが、今日披露した「ゆかりはゆかり」に
ゆかりはゆかり 代わりはいないの
ゆかりはゆかり 誰とも違うの
って歌詞があって、本当にその通りだと感じた。代わりはいない、誰とも違う、田村ゆかり。
田村ゆかりさんを好きな人達はきっと別に年齢とかはりぼての可愛さとかそういう上辺のものに釣られて彼女が好きなんじゃなくて。田村ゆかりが田村ゆかりだから好き、なんだろうなと。
実際何度もゆかりんコールを今日耳にしたし、こんなに演者の名前を呼ぶライブは初めてだった。
私も若さとか性別とかそういう表面的なもので好かれるんじゃなくて、私だから、と誰かに好いてもらえるようになりたい。やっぱりそういう面でも田村ゆかりさんは自分のなりたい姿そのものだった。
田村ゆかりさんのことは今まで全然知らなくて、なんか王国民を引き連れてるヤバイ人くらいの印象しか無かった。
でも今日ライブに足を運んでみてなんであんなに熱狂的に支持されているのかよくわかったし、見事に自分も魅了されてしまった。
こうなりたいって思いながらドバドバ泣くやつまたやりたい。また行くぞ!
おわり。