水戸地検は23日、茨城県日立市の県営アパートで妻子6人を殺害し、建物に火を付けたとして無職、小松博文容疑者(33)を殺人と非現住建造物等放火の罪で起訴した。
捜査関係者によると「妻から別れ話を切り出された」などと供述している。水戸地検は2017年11月から2月16日まで鑑定留置し、刑事責任能力を問えると判断した。
地検によると、小松被告は6人が死亡したと思い込んで放火したとみられる上、結果的に被告以外の住人が全て死亡したことから、逮捕容疑の現住建造物等放火ではなく非現住建造物等放火罪で起訴した。
起訴状などによると、小松被告は17年10月6日午前4時40分ごろ、自宅和室で妻の恵さん(33)のほか当時3~11歳の子供5人を包丁で複数回刺し、玄関付近にガソリンをまいて放火し殺害したとしている。〔共同〕