こんな疑問をお持ちではありませんか?
- 仮想通貨はリブランディングがあると価格が上昇するって本当?
- リスクがリブランディング直後に急落した理由は?
- 仮想通貨のリブランディングの今後の予定を知る方法は?
この記事ではそんな疑問をお持ちの方に向けて、仮想通貨のリブランディングの意味や価格に与える影響、リブランディングで実際に価格が上昇したアルトコインの事例、リスクのリブランディング直後の急落の原因、仮想通貨のリブラディング予定を一覧で見れるサイトなどをまとめてみました。
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仮想通貨のリブランディングとは?
リブランディングの本質とは
「仮想通貨がリブランディングすると価格が急騰する」などという話は聞いたことがあるけど、そもそも「リブランディング」の意味がよくわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「リブランディング」はマーケティング用語なので、企業のマーケティング部門に所属している方は熟知していると思いますが、一般の方の中にはあまり馴染みがない言葉だと思います。
「リブランディング」の本来の意味は、すでに構築されている商品やサービスのブランディングを再構築するということです。
一般的に、商品やサービスを新しいコンセプトで再度PRしたい時やブランドイメージを刷新したい時などに用いられます。
仮想通貨のブランド戦略で重要な要素
国内企業のリブランディングの成功事例として有名なのが、「今治タオル」です。
海外の安いタオルに圧倒されて経営状態が悪化していた今治タオルは、リブランディング戦略により、柄物のタオルを一切捨て、「高品質な白いタオルと言えば今治タオル」というイメージを定着させることにより、経営の立て直しに成功しました。
仮想通貨の場合は、今治タオルなどの商品とは違い、実態がないため、メーカーなどと比較するとイメージ戦略をたてるのが難しいかもしれません。
実態がない仮想通貨の目に見えるイメージとして重要なものは、やはり通貨の名称とロゴではないでしょうか。
そのため、仮想通貨のリブランディングでは、名称やロゴが変更されることが多いようです。
仮想通貨のリブランディング成功事例
DASHは名称変更により価格高騰!
リブランディングで通貨の名称を変更して、価格が高騰したことで知られているのが、DASH(ダッシュ)です。
上のチャートの通り、リブランディング直後にはそれほど大きな価格の高騰は見られなかったものの着実に右肩上がりの成長を遂げています。
DASH(ダッシュ)は2015年5月に実施されたリブランディング前は、「Darkcoin」(ダークコイン)という名称でした。
Darkcoinは2014年に公開されたアルトコインで、匿名性が高く送金速度が速いという優れた特徴を持ちます。
しかし、「Darkcoin」(ダークコイン)という名称で匿名性が高いとなると、いかにも犯罪者集団に悪用されそうな、まさに”ダーク”なイメージですよね。
リブランディングでは、ダークなイメージの「Darkcoin」(ダークコイン)から「DASH」(ダッシュ)に改名され、ダークなイメージは払拭されました。
リブランディング前は350円程度だったDASHは、2018年2月24日現在、68,800円です。
ピーク時よりは下がってしまいましたが、それでもリブランディング前の200倍近くの高騰となっています。
NEOもリブランディングで改名後に高騰!
中国版のイーサリアムと呼ばれているNEO(ネオ)も、DASH(ダッシュ)と同様にリブランディングで改名したことにより、価格が高騰した通貨として知られています。
NEO(ネオ)は改名前はAntshares(アントシェアーズ)、通称ANSという名称でしたが、2017年6月に実施されたリブランディングでNEOに改名されました。
リブランディング直前には期待が高まり、一時的に価格が上がったものの、実際にリブランディングの発表が行われると、改名以外にインパクトのある内容がなかったため失望売りが起きたようです。
ただし、その後はDASHほどではないものの右肩上がりに価格が上昇しています。
リスクのリブランディングは失敗?
注目を集めたリスクのリブランディング
このようなDASHとNEOのリブランディングの成功事例があることから、2018年2月20日に実施されたリスク(Lisk)のリブランディングも価格高騰につながるのではないかと注目を浴びていました。
Twitter 上にも、こちらのような期待の声が多数投稿され、盛り上がっていました。
この方のように、リブランディングによりリスク(Lisk)という名前が変更されることを期待していた方も多いかもしれません。
リブランディング直後は失望売りによりまさかの急落!
LISK(リスク)のリブランディング直前は、期待の声で盛り上がっていたのですが、実際にリブランディングの内容が発表された直後、なんとLISKの価格は急落しました。
DASHとNEOのリブランディングの時と同様に、改名が期待されていたのに、ロゴが刷新されただけで改名されなかったことが失望売りの大きな理由かもしれません。
「LISK(リスク)のリブランディングは失敗だったのでは?」と囁かれる中、冷静な見方をしている方もいらっしゃいました。
その通りだと思います。
そもそもLISK(リスク)は、サイドチェーンを持つことで非常に優れた危機管理能力を持つことや開発言語にJavascript(ジャバスクリプト)を採用していることから、将来性を期待されているアルトコインの一つです。
参考記事:ビットフライヤーのLSK(リスク)購入方法!将来性や今後の上場予想も
長期的には価格上昇の可能性が高いと思います。
また、失望売りにより急落するということは、それだけリブランディングへの期待が大きく注目を浴びていたということの裏返しでもあります。
それに、日本人はLISKというネーミングから「リスク(Risk)=危険性」というネガティブなイメージを連想する方も多く、改名しなかったことに対する失望も大きいかもしれませんが、英語圏の方が”LISK”から”RISK”をイメージする方は少ないようです。
賢い方はリブランディング後の急落をむしろ買い増しのチャンスと捉えて、こっそり買っているかもしれません。
仮想通貨のリブランディング予定の調べ方
このように仮想通貨の価格に大きな影響を与えるリブランディングの予定を事前に知りたいという方もいらっしゃると思います。
仮想通貨のリブランディングの予定を知るには、Cryptocurrency Calendarが便利です。
「UPCOMING EVENTS」(今後のイベント)タブを選択して「CATEGORIES」の中から「REBRANDING」(リブランディング)を選択し、「SEARCH」(検索)をクリックすると、今後の仮想通貨のリブランディング予定が一覧表示されます。
2018年2月24日には、Phore(PHR)とUTRUST(UTK)、26日にはVeChain(VEN)、28日にはExpanse(EXP)のリブランディングが予定されているようです。
日本では、あまり知名度が高いとは言えない通貨ばかりですが、VeChainのリブランディングに注目している方はいらっしゃるようですね。
リブランディングしたからといって価格が上がるという保証はありません。
ですが、リブランディングをするということは運営側が今後さらに注力していくという意思表示という意味合いもあり、期待できるのではないでしょうか。
仮想通貨のリブランディングによる価格変動事例・予定まとめ
今回は、仮想通貨のリブランディングの意味や価格に与える影響、リブランディングで実際に価格が上昇したアルトコインの事例、リスクのリブランディング直後の急落の原因、仮想通貨のリブラディング予定を一覧で見れるサイトなどをまとめてご紹介しました。
この記事のまとめ
- 「リブランディング」は、既に構築されている商品やサービスのブランディングを再構築することを意味するマーケティング用語
- 実態のない仮想通貨のリブランディングでは、名称やロゴが変更されることが多い
- リブランディングで通貨の名称を変更して、価格が高騰したことで知られているのが、DASH(ダッシュ)
- 中国版のイーサリアムと呼ばれているNEO(ネオ)も、DASHと同様にリブランディングで改名したことにより、価格が高騰
- DASHとNEOのリブランディングの成功事例があることから、2018年2月20日に実施されたリスク(Lisk)のリブランディングも価格高騰につながるのではないかと注目を浴びていた
- リブランディングによりリスク(Lisk)という名前が変更になることを期待していた方も多い
- 実際にリブランディングの内容が発表された直後、LISKの価格は失望売りにより急落した
- 失望売りにより急落するということは、リブランディングへの期待が大きく、注目を浴びていたということの裏返し
- 仮想通貨のリブランディングの予定を知るには、Cryptocurrency Calendarが便利
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