詰め込み収納は、取り出すのもしまうのも難しく、使いにくいです。
かといって少なすぎると、中でモノが動いてしまってこれまた使いにくいです。
収納は出し入れのしやすい、8割収納をおすすめします。
7割 or 8割 or 9割収納
収納は何割を目安にするのがベストなのでしょう。
7割代表・石阪京子先生
一生リバウンドしない!奇跡の3日片づけの石阪京子先生は7割収納をオススメしています。
この本は読んだことがないので、7割収納の利点は分かりません。
わたしの考えだと、7割だとちょっとスカスカするというか、収納が崩れやすい気がします。
9割代表・近藤麻理恵先生
人生がときめく片づけの魔法のこんまり先生は、9割推し。
「余計なすき間を空けず、ギチギチにならない程度が正解」とおっしゃっています。
キーワードは「お弁当」。
わたしはこんまり派ですが、さすがに9割はギッチリしすぎていて、崩さず出し入れするのが大変かな?と思い、間をとって8割収納をオススメします。
収納場所によっても違う〇割収納
「〇割収納」とオススメするのは実は、引き出し収納に関してのみです。
引き出し収納にすき間をあけない理由は以下の通り。
- 開け閉めで中身が動く
- 立てて収納する場合、少ないと倒れる
- 出し入れの際、収納している他のモノに触れる
- すき間があると未完成感がある
- すき間があると「とりあえず」で入れたくなる
しかし他の収納に関してはどうでしょう。
棚収納
食器棚などの「置く」収納は、余裕をもって出し入れするために6〜7割収納がオススメ。それ以上の空間があると、収納が崩れてしまう可能性が。
本棚の場合は下の段から詰めていき、上段が空いた場合はディスプレイスペースにすると安定感があって◎。
「掛ける」収納
クローゼットのハンガー収納などの場合。
こちらは7割以下がオススメ。少ない分にはいくら少なくてもOK。
出し入れがスムーズで、ある程度の風通しがある。
そうでないと、服が痛んだりカビが生える可能性が。
少ない場合はパラっと掛けず、ある程度まとめて片側に寄せると、未完成感・中途半端感を感じません。
大型収納
階段下収納や物置など、大きな空間に大きなモノを入れる場合。
こちらは「〇割収納」などと考えず、必要なモノだけを入れるようにしましょう。
出し入れを考えると、少なければ少ないほどいいです。
しかし空間が余っていると「とりあえず」で入れがち。
入れる前に、本当にそれは保管する価値があるのか、再び使うときが確実にくるのかなどを考えましょう。
大型収納にはシーズンオフのもののみ、などルールを決めるといいかもしれません。
ストック置き場
わが家は玄関クローゼットに家中全てのストック類(トイレットペーパーや洗剤など)を収めています。
ここは最大限でストックした場合の空間を確保し、少なくなった場合も空間を狭めたり、余計に買ったりしないようにしています。
一目で全体を把握できるようにすることがコツです。
余った空間は目と風の通り道
収納に余計な空間をあけて置くのはもったいない。
キッチリきれいに収納したい。
そう思われるかもしれません。
しかし余分な空間は、決して余計な空間ではないのです。
まず、キッチリ収納してしまうと見通しが悪くなり、どこに何があるか分からなくなります。そうすると探しものが多くなり、ダブり買いにもつながります。
余分な空間は視線の通り道。
モノを管理するための空間なのです。
そして同時に、風の通り道でもあります。
モノ同士が密着していると出し入れがしにくいだけではなく、空気の循環が阻害されて息苦しくなります。
モノは生きていないんだから関係ないじゃん。
そう思われるかもしれませんが、ギッチリ詰め込まれたモノは次第に存在感が希薄になり「使わない・持っているだけのモノ」になりがちです。
風通しをよくして、モノにも息をさせてあげましょう。
「いざという時」を考えない
いざという時用に、場所を開けているんです。
新しく買ったモノを入れるために空けておきます。
この気持ちは分かりますが、これは未来を心配するあまりに「現在」をおろそかにする行為です。
常に「新しいモノ」を迎える準備をしていると、「今現在」の満足感が減ってしまいます。
今持っているモノで自分は満たされている。
そう考えると、余計な空間は不要になります。
もし本当に新しいモノを手に入れたら、その分不要なモノを手放しましょう。
時には「何もない空間」を作る
モノが少ない時はパラっと収納・・・4割や5割で収納はせず、「詰めて」収納しましょう。
そして余った空間は無理にモノをしまわず、何もないままにする。
使いにく場所の収納は、無理に使う必要はないのです。
収納の余裕は、心の余裕につながります。