朝鮮総連本部に発砲 右翼活動家ら2人逮捕

社会
2018/2/23 8:05 (2018/2/23 10:27更新)
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 23日午前3時50分ごろ、東京都千代田区の在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の中央本部の門に数発の銃弾が撃ち込まれた。現場で警戒していた警視庁の機動隊員が右翼活動家、桂田智司容疑者(56)=横浜市栄区桂町=と、職業不詳、川村能教容疑者(46)=同=を建造物損壊容疑で現行犯逮捕した。けが人はなかった。

発砲事件があった在日本朝鮮人総連合会中央本部を調べる警察官ら(23日午前、東京都千代田区)

 警視庁公安部によると、桂田容疑者が運転するワンボックス車で中央本部前に乗り付け、川村容疑者が助手席から回転式拳銃のようなもので発砲した。2人は容疑を認めているという。

 同部によると、桂田容疑者は現在は右翼団体に所属していないが、朝鮮総連に対する抗議活動をしていたことがあるという。川村容疑者は桂田容疑者と同居しているとみられる。同部は動機を詳しく調べる。

 朝鮮総連は在日朝鮮人の権利擁護を目的に1955年5月に結成された。日本と北朝鮮は国交がないため、中央本部が大使館的な役割を果たしている。中央本部のほか、全国各地に地方本部を持つ。

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