「モブ子の恋」は田村茜による漫画作品。
月刊コミックゼノンで2017年3月より連載を開始した。
脇役の恋に急展開…!?
第2巻では、田中さんが想いを寄せる入江くん目線のお話も収録!正直、1巻よりもキュン度はかなりアップしています!少しずつ近づいていく2人の距離、その一つ一つの行動全てにキュンとすること間違いナシ!
第1巻発売直後に売り切れ店続出!知っている人は知っている、今一番応援したいラブストーリー、待望の第2巻☆
(あらすじ:モブ子の恋 ② | 徳間書店より)
前回はこちら。
スーパーでアルバイトをしている大学生の田中信子は、人見知りで地味な女の子。
働き始めて1年が経つものの、仕事以外でのやり取りは緊張する。
いつも考えすぎてしまい、他人との距離感をつかむのが苦手であった。
そんな彼女のいいところは、他の人が見過ごすような些細なことにも気を配れること。
来店していた小さな女の子が無くした、母へのプレゼントの四つ葉のクローバーを、誰かの落し物と考えて保管していたこともあった。
最近入ってきた新人の安部さんの影響で、少しずつ積極的になっていく様子が見られる。
明るく、人見知りもしない安部さんは、趣味も独特であることも判明したが。
(「モブ子の恋」2巻より)
今回は、アルバイトのメンバーでの水族館行きを経て、信子が気になっている入江君との二人でのデートがメイン。
同い年の入江君も恋愛には疎く、自分には縁のないものだと思っていた様子。
好きな人と出かけることなんて、一生に一度だって無いと思ってたという信子と似た者同士である。
そんな二人が、ぎこちなくも未知の世界に踏み込んでいく。
「デート 服装」で検索することにすら後ろめたさを感じる心配性な信子。
恋人同士じゃなくてもデートでいいのだけど、考えすぎてしまう。
対する入江君も、自分は相手を褒められる立場じゃないとスルーしてしまう。
でもそういうことがマイナスにならないほどの初々しさ。
別れ際に手を振ることを覚えたばかりなので、これからゆっくり進んでいけばいい。
彼の恋愛面への疎さには利点もある。
履きなれない靴でかかとを痛めた彼女に絆創膏を貼ってあげる場面。
こういった気遣いを当たり前にできる事はかなりの好印象だ。
2話での、自転車から庇って抱き寄せてしまう場面もいい。(個人的にはこれで購読を決めた)
彼女の目には頼りになる男の子として映っているが、先輩の金子から「田中さんの前だとしっかりしてんだね」との発言も飛び出したことから、無意識のうちに姿を追っていた可能性も浮上した。
彼女への恋心に気付いた入江君の行動がどうなっていくのか。
あとがき
巻末の特別編では篠崎さんのキャラが伺えるエピソードが収録されている。
先輩同士で仲良さそうだけどそのへんも今後のお楽しみ。
2巻の表紙は前回とは逆の立ち位置。
パーカーの紐を握りしめたままだが、顔を上げて前を向いた目線と背景色で積極性を表している。
ちなみに続きの11話はギリギリ最新号の月刊コミックゼノン2018年3月号で読めるが、4月号は明日(2月24日)の発売である。