強制労働・低賃金の末に逃亡か!? 消えた外国人実習生を蒲田の裏風俗店で見つけた――!

2018年02月23日 タイ フィリピン ベトナム 中国 外国人実習生 奴隷 本番 英語 裏風俗 闇風俗

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kamata01.jpg薄暗い通路を彼女に付いて行くと......(クリックで拡大します)

 駐車場の管理人をしている友人K君は、恋人のいない寂しさから、給料が入るたびに風俗に行くそうです。風俗といってもソープやヘルスではなく、彼が好むのはもっぱら裏風俗。最近は蒲田が熱いのだとか。

「おもしろい店があるんだよ。商店街の雑居ビルの中にあって、看板とかいっさい出てないの。完全に闇営業だね。外国人しかいないけど若い子と1万円で遊べるよ」

「闇営業」「外国人」というキーワードに好奇心をそそられた私は、K君おすすめの店に潜入してみることにしました。

 やって来たのはJR蒲田駅の近くにある雑居ビル。表には看板などはありません。5階でエレベーターを降りると、狭い廊下にドアが4つ。ここにも看板や表札は一切なく、天井に監視カメラがあるのみ。怪しさ全開です。

 監視カメラで来客を知ったのか、一番手前のドアが開いてハゲ頭のおじさんが顔をのぞかせました。

――やってますか。
「はい大丈夫ですよ。どうぞ~」
――1万円ですよね。
「そうです。支払いは先にお願いします」
――顔見せとかないんですか。
「そういうのはやってないけど、大丈夫、うちはいい子を揃えてますから」

 一抹の不安を感じつつお金を渡すと、奥へ案内されました。内部は異様に暗く、ピンクの薄明かりがぼんやりと灯っているだけ。ワンルームに板の仕切りを設けただけの簡素な造りで、中央の通路を挟んで左右に小部屋が4つずつ。小部屋の広さは1畳半ほどしかありません。

 そんな激セマ空間で私を迎えてくれたのは、赤いミニワンピを着た細身の女の子。髪が長く、目鼻立ちのくっきりしたなかなかの美人です。日本語が少しぎこちないので出身を訊くと、中国福建省とのこと。名前はヨウさん、26歳。

kamata02.jpgまさに「掃き溜めに鶴」、とんでもない美女だった!(クリックで拡大します)


 エロいマッサージを受けながら、いろいろと話を聞いてみました。リンさんが来日したのは2年前。最初は「実習生」として岐阜県の縫製工場で働いていたそうです。

 実習生というのは「外国人技能実習制度」を利用して来日した外国人のこと。この制度は「人材育成を通じた国際貢献」という建前ですが、その実態は人手不足解消、低賃金労働の供給源になっていて、欧米の人権団体からは「現代の奴隷制」と批判されています。近年は賃金不払いや過重労働などが原因で実習先から逃げる人が後を絶たず、法務省によると、この5年間で2万人以上が失踪しています。

 失踪者のなかには水商売や風俗に流れる女性も少なくないようで、私がよく行く新宿の外国人パブにも元実習生のホステスが数人います。

 ヨウさんに、工場を辞めた理由をきいてみました。

「工場の仕事は大変だったよ。休みは月に2日だけ。それなのに給料6万円。生活できないし、仕送りもできない。だから辞めたよ」

 実習生には送出し機関や管理団体による中間搾取があると聞いていましたが、実態は本当に酷いようです。制度を抜本的に見直さないと、これからも失踪者が増え続けるだけでしょう。

 この店では、代金1万円のうち5千円が彼女の取り分とのこと。客は1日4~5人つくというから、なかなかの稼ぎっぷりです。
 ただ、裏風俗は摘発されたら一発アウトです。おまけにヨウさんは不法就労の外国人。今は実習生時代とは比較にならないほどの収入を得ていますが、非常に危うい立場であることは間違いありません。

 ヨウさんとの会話で私がエッと驚いたのは、彼女がこう呟いた時です。
「わたし、ココに住んでいます」
 この激セマの空間は、彼女の住居でもあったのです。
「私だけじゃないよ。ここで働いてる中国人はみんな住み込みで働いてるの。仕事は夜9時から朝5時までだけど、それ以外の時間もほとんどココにいるよ」
 そう言ってニッコリ笑うヨウさん。なんとまあ、たくましいこと。
 こんな昼も夜もない穴倉に暮らしながら異国の寂しいおやじを慰めている中国娘たちに、私は底知れないパワーを感じたのでした。(取材・文◎霧山ノボル)

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