夫の仕事関係の知り合いのご夫婦と一緒に食事をした。ご主人は開業医で社会的に成功してるとても裕福な人。奥さんご自身もなんかビジネスしてて、セレブな雰囲気の人
2人とも有名大卒で、知的だし話題も豊富だし、人柄も良い方々。そんな方々と訳あってお食事することになったド庶民の私、最近出産したばかり
ご主人にタイトル通りのことを熱く語られて、私の子供には、予防接種打たせるなって言われてしまった
医者であるご主人いわく、インフルエンザワクチンは製薬会社の陰謀だから全く効果がない
子宮頚がんワクチンは日本中で恐ろしい副作用をもたらしているから絶対に接種してはならない、等々
ネットで反ワクチン派みたいな人たちがいるのは知っていたけど、実際会ったのは初めてだったからほんとにいるんだ…ってビックリしたし、前述通りすごく知的で人柄の良い人たちで、何よりお医者さんで、当たり前だけど私なんかより遥かに専門知識を持った人から、面と向かって真剣に予防接種は陰謀だって言われると、どうにも不安になってグラグラしてしまって、今すごく辛い。
子供を産んだ時に、子供のことだからワクチンのことは一生懸命しらべた。今も、知らない副作用が発見されてたりしたら怖いから、ワクチン関連のニュースは見かけたら必ず目を通してる。ただし恥ずかしながら学がないから、色々読んでみて、多くの専門家が共通して言ってることは正しそう、みたいな判断をしてる。
それで、私が今のところ理解してるのは以下の通り
●インフルエンザワクチンは接種してもインフルエンザ感染を100パーセント防ぐものではない。でも6歳未満の子では発病を20〜30%防げて、さらに重症化を防ぐ効果がある。高齢者なら45%発病を防いで、死亡率は80%防げる。https://www.childneuro.jp/modules/general/index.php?content_id=64
●インフルエンザワクチンの小学生の集団予防接種を94年にとりやめたところ、高齢者の死亡者数が増えてしまった。集団接種をすることは、集団の中の弱い個体(高齢者や乳幼児)を守る効果がある。http://m.huffingtonpost.jp/2018/01/26/infuruenzacommunity_a_23344626/
●子宮頚がんワクチンの副作用は、そもそもワクチンとの因果関係を裏付けるとされていた研究結果に不正が見つかった。http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou28/tp161124.html
●副作用とみられる症状は、子宮頚がんワクチンを接種していない同様に起きている。http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10601000-Daijinkanboukouseikagakuka-Kouseikagakuka/0000147016.pdf
●日本小児科学会、産婦人科学会他、関連学会は、子宮頚がんの積極的な接種を推奨する見解を出している。http://www.jsog.or.jp/news/pdf/20170626_HPVkenkai.pdf
●でも厚労省はまだ積極的接種推奨を再開していない。各自治体もそれに倣ってるから、子宮頚がんワクチンの接種率はめちゃ低くなってる。http://www.city.funabashi.lg.jp/kodomo/kenkou/005/p025993_d/fil/sessyu-mae.pdf
私は上記の理解で、インフルエンザワクチンも子宮頚がんワクチンも、子供に接種させるつもりでいる。他のワクチンも打てるやつはみんな打つつもり。
だけど、自分より頭良くて社会的地位も高くて人徳ありそうな人の言うことの方が根拠なく正しそうで困る。ちゃんと調べたんだから大丈夫だって今自分に言い聞かせてるところだけど。
だから、私みたいなのが陰謀論に引っかかるんだよなあ…って自分で自分が心配だ。子供産んだら、そこかしこのニセ科学に引っかからないようにするのが大変。情報を取捨選択する時間もあんまりないし、助産師とか看護師とか医療の専門家も変な人がいるみたいだし。子供のことは不安だから冷静になれない時もあるし。賢くならないとなあ…。