裁量労働制の労働時間「不適切なデータ」処理の問題、野党議員が元記録の32箱を確認
2018年02月23日 23時41分 TBS
2018年02月23日 23時41分 TBS
2018年02月23日 19時19分 TBS
裁量労働制の労働時間をめぐる不適切なデータ処理の問題で、野党の攻勢が続いています。23日、野党議員らは、データの元となった記録の保管場所に乗り込みました。そこで、明らかになったこととは?
23日、野党の国会議員らが訪れたのは厚生労働省。裁量労働制の労働時間をめぐり、不適切な処理のあったデータの「元」を直接確認するためです。
「この箱そのものが地下の倉庫に32箱あったということですね」(希望の党 山井和則衆院議員)
段ボール箱には、国会で問題となっている調査の元となった記録が入っています。当初、加藤厚生労働大臣は「ない」と説明していましたが、地下の倉庫から見つかりました。野党側は「隠蔽」だと批判しています。
「そこらへんの説明はうそだね、ただ時間稼ぎだったって感じじゃないですか」(自由党 森ゆうこ参院議員)
「手元にはないということで、大臣には報告をしていた。改めて倉庫を確認したところ出てきたということです」(厚生労働省の担当者)
野党側は、この記録を問題のデータと照合するよう厚生労働省に要求しました。
「ねつ造のデータを厚労省はつくって、国民の命を奪う法律をいまだに通そうとしている。さらにそれが発覚してからも隠蔽をした。安倍総理と加藤大臣の国民そして労働者の命を軽んじている責任は極めて重いと思います」(希望の党 山井和則衆院議員)
一方、国会では23日、厚生労働省が93の事業所で調べたデータについて、改めて精査が必要だと明らかにしました。
「重複を除く、少なくても93事業所については、精査が必要な数値であると認識している」(厚生労働省 山越敬一労働基準局長)
厚労省はこれまで、87事業所・117件で不適切なデータが見つかったと公表していました。
ずさんな文書管理が浮き彫りになる中、菅官房長官は・・・
「昨年末にガイドラインを改訂して、よりいっそう適正な文書管理を各府省が徹底しているところであり、いっそう適切な文書管理を行う、このことが極めて重要だと思います」(菅義偉官房長官)
こうした中、追及を続ける野党の姿勢を、自民党の議員が「誹謗中傷クラス」と表現し、波紋が広がっています。
「働き方改革の議論をなおざりにして、このような“誹謗中傷クラス”、あるいは資料の不備な点を続けて批判しているような」(自由民主党 渡辺孝一衆院議員)
渡辺議員は「地元の声」を紹介した形でしたが、野党側は「あたかも野党の質問が誹謗中傷であるかのような発言をされた」と反発していて、今後、混乱が広がる可能性があります。
法案の行方が不透明になってくる中、与党と野党6党の幹事長らが会談。野党側は、「働き方改革関連法案」の国会提出断念を改めて要求しました。これに対し、与党側は週明けに改めて回答すると答えましたが、法案提出見送りの要求については応じない見通しです。(23日18:38)
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