2018-02-22

からかい上手の高木さん」という作品を見た。

面白いアニメだったし、漫画の方も楽しめたけれども、どうしても気になることがあった。

この作品は、西方という主人公中学生男子が、ちょっと「気になる」高木という同級生女子好意を持ってからかわれるという内容なのだけど、もしも「気になってない」女子からだったら、どうなったのだろう、という事だ。

これは自分体験が基にある。

自分小学生の4年か5年頃の時に、隣の席の女子から悪戯されたことがあったのだ。

当時の自分は本当に性的な目覚が遅い子どもで(精通もまだだった)、恋愛だとか言うのは精々テレビの中の話だと思っていた。

誰が好き、どの子がいい、という話すらしなかったし、興味どころか、思い付きもしなかった。

そんな折、ずっと仲のいいと思っていた女子から悪戯されたのだ。

最初消しゴム飛ばしだったと思う。顔にぶつけたり、そんな程度のことだった。

だんだんエスカレートして、ことある毎につねられたり、後ろから押されたり、定規で半ズボンの太ももを叩かれたりした。

自分はずっと仲のいいと思っていた子からいきなりそんな事をされたので、なんでそんな事になったのか分からず、混乱していた。

基本的にはおとなしい子どもだったので、やり返したりするという発想はなかったんだと思う。ただただ、ずっと耐えていた。

ある時、耐えきれなくなって、授業中に泣き出してしまった。

ももには下敷きで付けられた白い後が幾筋も残っていた。

その後のことはよく覚えていない。

先生が何かしたのか、とか、そういうことすら覚えていない。とても悲しくて、泣き出したことだけは覚えている。

でも多分、対応はされたのだろう。

隣のその子は別の席に移らされた。

自分も別の席になって、離された。

ちょくちょくいっていた家にもまったく行かなくなった。

遊びに誘う電話も来なくなった。

の子と仲が良かったという記憶もだいぶ曖昧になっていた。

そうして時間が経って、小学卒業の時、当時流行だった個人メッセージ集に、女子たちから「○○ちゃん幸せに!」と書かれていた。

なんのことか分からず捲っているとその子からメッセージが目に入った。

「ごめんね」という言葉が書かれていた。

子どもの話だから、懐かしい話でもあるし、どうしようもない話でもある。

自分自身は既に思い出になっており、特に何か不快な思いがあるわけでもない。

小学校先生をしている友人にちょっと聞いてみたら、この手の話は意外と多いそうだ。

男子女子よりも性的成長が遅いので、そういった実際の感情に差があり、またアプローチの仕方は子どもっぽい割には身体も大きくなり始めなので、ダメージが大きくなることがあるのだと。

でも、これが中学だったり、高校だったりしたら、どうだったんだろう、とは思ったりする。

男女が逆だったりしたら、男子女子よりも身体が小さかったら、性的成長が違っていたら?

ちょうど先週デートレイプの話を集会で聞かされた事もあり、なんか気になった。

その時の講師の方は女性被害の話だけだったから。

男女間のよくある話だけれども、このアニメのように、ある種こういうのはこうなる形だから、というのはあると思う。

案外それで悲しい思いをした過去をしている人は多いんではないかなぁ。

でも、それをなんとなく処理して、今このような作品も楽しめているのだろうなぁ。

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